看護師が4週8休で働く4週8休制のメリット・デメリット
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看護師が安全に働くためにも「休み」は重要
看護師の仕事は、体力と集中力を必要とします。
ちょっとした気のゆるみが患者の生命を脅かす大きなミスに繋がることもあるため、しっかり休養することも仕事の責任の範疇と言えるでしょう。
昔は「バリバリ働く」ということが美徳とされてきましたが、最近では「休みながら長く続ける」ということを目指す職場が増えており、これは看護師にとって喜ばしい傾向です。
休日が増えている日本
30年ほど前までは、日本の休日は「週1日」が基本でした。
学校や会社でも、土曜日は「半日授業」「半日出勤」というのが普通で、「休みが週1日」という職場が普通だったのです。
病院も、土曜日は通常通りの診療をしているところが多く、クリニックなどでは現在でも土曜日は半日診療としているところを多く見かけます。
20数年前から徐々に「週休2日制」の導入が始まり、学校などでも「隔週休2日制」から導入が開始され、現在の「完全週休2日制」がメインとなるに至っています。
それに伴い、病院でも土曜日の通常診療をなくし、病院そのものを「完全週休2日」とするところが増えてきました。
シフト制の看護師の休日も、「週休1日」から「4週6休」の職場が増え、最近では「4週8休」の職場が多くなっています。
近年、日本では祝日も増やしており、記憶に新しいところだと「海の日」「山の日」などの祝日が増えています。
シフト制の看護師は「世間の休み」が増えても関係ない…
しかしながら、病棟勤務などシフト制で働く看護師にとっては、「世間の休み」が増えても恩恵が感じられない…というのが本音ではないでしょうか?
病院自体が「週休2日」であっても、病棟勤務の看護師は土日の出勤が当たり前です。
土日や祝日は看護師の人数が少なく、医師や検査部・薬剤部などは当直体制となるため、勤務している看護師には負担が大きく、特にリーダークラスの看護師にとっては、土日・祝日の勤務は憂鬱なものです。
看護師にとって重要なのは、カレンダーがどうか?ということではなく、自分の休みが何日あるか?ということなのです。
「4週8休」のメリット・デメリット
まず、「4週8休」という用語について説明します。
「4週8休」と呼ばれる4週8体制は、「4週間のうちに、休み、休日が8日ある」ということです。
「完全週休2日制」の休みの制度と混同している人が多いですが、完全週休2日制というのは「1週間のうちに、休みの日が2日」ということで、毎週2日の休み、休日があります。
一方、「4週8休」というのは、休みが1日しかない週もあれば、休みが3日の週もあるということです。
トータルの休日数で見ると大差ありませんが、コンスタントに休みがある「完全週休2日制」と比べて、休みに偏りが生じる可能性があるのが「4週8休」です。
クリニックや外来など、全員が同じ日に休める職場の場合は「完全週休2日制」としているところが多いですが、病棟などシフト勤務の職場では「4週8休」というところが多いです。
「4週8休」のメリット
1.4週8体制は平日休みが取りやすい。
4週8休のシフト制だと、毎週のように平日休みを取ることができます。
平日休みがあると、役所や銀行などの用事を済ませたりするのに便利です。
子供がいる方であれば、学校行事などの際にわざわざ有給休暇を使わなくても、通常の休みで対応できます。
また、買い物や美容室に行く際も、平日だと空いているので、お得なことが多いです。
2.4週8体制は連休が取りやすい。
4週8休だと、3日程度の連休であれば、毎月もらうことも可能です。
そのため、近場の旅行なども毎月楽しむことができます。
旅行が趣味の方や、アーティストのライプなどに行くことが好きな方には嬉しい勤務体制です。
「4週8休」のデメリット
1.4週8体制はシフトが出るまで予定が立たない。
4週8体の場合、月単位(職場によっては4週間単位)でシフトが決まります。
そのため、シフトが決まるまで予定が立てられないこともあります。
仮に休みの希望を出していても、必ずしもそれが通るとは限らないので、予定を立てるのが難しいと感じる方も多いです。
また、シフトが出て間もない時期に、何の予定もない3連休などがあると、無為に過ごしてしまい、ちょっと損した気分になることもあります。
2.家族や友人と休みが合わない。
4週8体制は平日に休みがもらえる代わりに、土日・祝日の出勤があります。
そのため、「世間の休み」と合わず、カレンダー通りに働いている家族や友人とは時間が合わせにくくなります。
飲みに行っても、自分だけ翌日が仕事で、「同じようなテンションで楽しめない」ということもあります。
3.連休を取ると、他の週の勤務がきつくなる。
4週8体制は3連休は比較的取りやすいですが、その分、他の週にしわ寄せがきます。
コンスタントに毎週休みがある「週休2日」とは異なるため、体力面の管理も自分でしなければなりません。
「2日行けば休み」という時もあれば、「6日間連続勤務」という時もあります。
それぞれに合わせて、体力面のペース配分をしなければなりません。
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