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プリセプター制度を廃止する病院が増えているって本当!?

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プリセプター制度を廃止する病院が増えているって本当!?“諸刃の剣”であるプリセプター制度について考える

 

プリセプター制度は、
看護師業界で取り入れられている新人教育制度のひとつです。

 

 

 

教訓者・教師を意味する“preceptor”
という英語を語源としており、
プリセプターシップと呼ばれることもあります。

 

 

 

プリセプター制度の本来の目的

プリセプター制度は20年ほど前から徐々に普及し、
新卒看護師を採用する多くの病院でこの制度が導入されてきました。

 

 

 

新人看護師(プリセプティ)に、
プリセプターがマンツーマンで指導に当たることで、
新卒看護師のリアリティショックを緩和することを目的としています。

 

 

 

プリセプターは、
経験3〜4年目の“新人の頃の気持ちをまだ忘れていない時期”
にある看護師が担当することが多く、

 

年齢的に“ちょっと上”であることから、
“お姉さん的存在”と称されることもあります。

 

 

 

指導方法は主にOJTですが、
プリセプターは指導計画を練ったり、
毎月の進捗状況の振り返りを行ったり、

 

時に新人の書いたレポートを添削したりと、
Off JTも行われます。

 

 

 

特徴的なのは、

 

プリセプターは“指導する側”であると同時に、
“指導される側”でもあるということです。

 

 

 

看護師の卒後教育の考え方として、
“新人指導”“学生指導”も、
看護師にとって必要な“技術”とされており、

 

時期が来れば向き・不向きに関わらず、

 

全ての看護師がプリセプターを任される…

 

というのがプリセプター制度です。

 

 

 

プリセプター制度の最大のメリットは、
マンツーマンによる安心感が得られることです。

 

 

 

慣れない職場でほったらかしにされて、

 

「誰に聞けばよいのかわからない」

 

という状況に陥ることはなくなります。

 

 

 

また、年齢が近いため、
仕事以外のことまで何かと相談しやすく、
精神的サポートという側面も持っています。

 

 

看護師は、就職を機に故郷を離れたり、
実家を出て寮に入ったりするケースが多いので、
“初めての一人暮らし”によるホームシック対策にも一役買っています。

 

 

 

しかし…プリセプター制度は看護師人生最大の“クジ引き”であるという現実

ここまでは、
“プリセプター制度がうまく機能している職場”の話をしてきました。

 

 

 

しかし、現実にはこういったプリセプター制度の恩恵に預かれない、
新人看護師も多くいるのです。

 

 

 

プリセプター制度のデメリットについて、
考えてみましょう。

 

 

 

1.プリセプター自身が未熟である

プリセプターは、
“新人の頃の気持ちを忘れていない時期”
の看護師が任命されることが多く、
3〜4年目を充てているところがほとんどです。

 

 

 

3〜4年目というのは、
一通りの業務はこなせるものの、
ベテランと言えるほど熟練してはおらず、
人間的にも若くて未熟です。

 

 

 

2.マンツーマン指導なので、逃げ場がない

人間同士なので“相性”があります。

 

 

 

苦手な先輩がプリセプターになってしまうと、
常に行動を共にすることになり、逃げ場がなく、
お互いに非常にストレスとなります。

 

 

 

3.新人はプリセプターを選べない

誰がプリセプターになるかということは、
上司が事前に決めていることが多く、
新人に選択権・拒否権はありません。

 

 

そして、
プリセプターを他の人に替えてもらうことは滅多にできません。

 

 

 

いわば、“クジ引き”状態です。

 

 

 

そのため、
「同期のプリセプターはすごく優しそうで羨ましい」と感じたり、
「こんな貧乏クジを引いてしまった」と嘆いたりする新人が出てきてしまうのです。

 

 

 

職場によっては、
1週間程度新人の様子を見てから、
相性が良さそうなプリセプターを決める場合もありますが、
上司が決めるという点に変わりはありません。

 

 

 

4.プリセプターの負担が大きい

プリセプター側の負担も大きく、

 

日常業務に加えて新人のレポートをチェックしたり、
指導計画について上司に相談したり…と、

 

業務量が膨大になることがあります。

 

 

また、“指導する側”という、
精神的なプレッシャーを負担に感じることもあり、
疲弊してしまうプリセプターもたくさんいます。

 

 

 

5.新人がプリセプターに依存し、消極的になってしまうこともある

プリセプターがお膳立てし過ぎると、

 

従順な新人の場合は「出しゃばってはいけない」と、
消極的になってしまうことがあります。

 

 

プリセプター制度が時代遅れ?

これらのデメリットから、
プリセプター制度を「時代遅れ」と指摘する声もあります。

 

 

 

一昔前なら看護技術は“先輩の技術を見て学ぶ”というのが当たり前でしたが、
現在は動画でいくらでも見ることができます。

 

 

 

また、ほとんどの病院・施設では、
看護技術を明文化したマニュアルが存在するので、
プリセプター制度の必要性を疑問視する声も出てきています。

 

 

 

プリセプター制度が廃止され始めている
上記のデメリットが及ぼす影響が重大であるということで、
近年プリセプター制度を廃止する病院も出てきています。

 

 

 

新人の離職率とプリセプター世代の離職率が優位に高いいくつかの病院では、
メリットよりもデメリットの方が大きいと判断されたのでしょう。

 

 

 

こうしたプリセプター制度を廃止しているのは、
どういった病院があるのか具体的に知るには、
転職サイトのキャリアコンサルタントに話を聞いてみるのが一番早いです。

 

 

 

こちらの転職サイトであれば、
現在転職を考えていなくても、情報収集のために、
コンサルタントと話をすることが可能です。

 

公式ページはこちら

 

 

 

 

 

 

新たな新人教育体制を導入する病院が増えている

しかしながら、
看護師業界の多くが今でもプリセプター制度を採用しています。

 

 

 

その一方で、
新たな新人教育体制を試みる病院も出てきています。

 

 

 

その主だったものは、以下の通りです。

 

 

 

1.セルフマネジング制度

これは、スタッフ全員が新人に関心を持って指導に当たり、
現場に馴染むことができるようバックアップするというものです。

 

 

 

セルフマネジング制度と、
プリセプター制度を併用している職場も多いです。

 

 

 

2.指導チーム制度

経験豊富な熟練看護師数人で“指導チーム”を結成し、
チームで新人を指導する制度です。

 

 

 

マンツーマンの場合はシフトが合わないことも多いですが、
チームでの指導はチームメンバーで情報共有しているので、
その点スムーズに進みます。

 

 

 

また、ベテラン層が担当することが多いので、
余裕のある指導を受けることができます。

 

 

 

プリセプター制度に苦しんでいるあなたへ

“諸刃の剣”であるプリセプター制度で、
辛い思いをした経験のある看護師も多いことでしょう。

 

 

 

プリセプターと相性があるのと同じように、
教育制度にも相性があります。

 

 

 

プリセプター制度に苦しんでいる方は、
別の教育制度を採用している職場への転職を、
考えるのもひとつの方法かも知れません。

 

 

 

看護師転職サイトは、
それぞれの職場の教育制度についても充分な情報提供をしてくれます。

 

 

 

また、転職先を斡旋するだけでなく、
様々な相談にも応じてくれますので、
自分に合った教育方法を相談してみるのも良いでしょう。

 

公式ページはこちら

 

 

 

 

プリセプター制度を廃止している病院の例

独立行政法人国立病院機構大阪医療センター

 

例えば、私が大阪の病院でおすすめする、
「独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター」 は、
プリセプター制度を廃止している病院の一つです。

 

 

 

このようなプリセプター制度を実施している病院は、
特に非公開求人になっている場合が多いです。

 

 

 

マイナビ看護師は全国対応ですので、
現在お住いの地域の近くのプリセプター制度がない病院を探してくれます。

 

 

プリセプター制度がない環境で働いていきたいと考えている方は、
まず相談してみることをおすすめします。

 

公式ページはこちら

 

 

 

 

 

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