リーダー業務をやりたくない看護師必見!苦手なリーダー業務を克服する方法
ツイート看護師の「リーダー」とは?
看護師業界の「リーダー」というのは、他職種の方には理解しにくい概念かも知れません。
「リーダー」の役割としては、チーム全体の統括やメンバー間の調整などが挙げられます。
通常、一般企業などで「リーダー」というと、その役割は組織やプロジェクトが存続する限り、よほどのことがない限り変わりません。
しかし、看護師の職場では「リーダー」が日替わりであることも珍しくありません。
看護師にとって「リーダー」というのは、分担業務のひとつなのです。
看護師は「リーダー」を断れない!?
一般企業で「リーダーにならないか?」と打診されたら、「まだ自信がない」などの理由で拒否することもできるかも知れません。
しかし、看護師の場合、リーダーを断るというのは、あまり現実的な選択肢ではありません。
看護師の場合、「リーダー」というのは先述の通り「分担業務のひとつ」という考え方です。
リーダーを断ると、他のスタッフからは「何故、あの人だけリーダーをやらないの?」と、ネガティブな感情を持たれ、人間関係にも支障を来します。
また、人手不足の職場の場合は、リーダーをできる看護師が少ないがために、リーダークラスの看護師の休みが少なくなったり、夜勤回数が増えたりすることも珍しくありません。
「リーダー」が持ち回り制である看護師にとっては、「リーダーの打診」は断りにくいものなのです。
「リーダー」をやりたくない看護師は多い
持ち回り制の「リーダー」ですが、「リーダーをやりたくない」と考える看護師は多いです。
その理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 残業が増える。
- 責任が重い。
- ストレスが大きい。
看護師の場合、リーダーという役割を担う「やりがい」よりも、「大変さ」の方が勝ってしまうようです。
リーダー業務をやりたくないという気持ちは、今の職場環境に問題があることが多いです。
環境を変えることによって、無理にリーダーを引き受けなくてもよくなることもあります。
転職サイトのコンサルタントは無料で相談にのってくれますので、リーダー業務が苦手、やりたくない方は一度相談してみることをおすすめします。
転職を真剣に考えていなくても、相談するだけで問題ありません。
リーダー看護師の主な業務
リーダーの役割を要約すると、「看護目標の達成に向かって、みんなが働きやすいように調整する」ということになります。
しかし、リーダー看護師には、他にも細々とした業務がたくさんあるのです。
- チーム(病棟)全体の情報収集・状況把握
- 看護ケアの進捗状況把握
- カンファレンスの司会・運営
- 医師・他職種との連携
- 必要に応じてスタッフナースのサポート
病院によって多少の違いがありますが、大まかに上記のような内容が「リーダー業務」となります。
よって、スタッフナースとして働くよりもリーダーとして働く方が、より高度なレベルの業務遂行能力が求められるのです。
リーダー業務はいつからやる?
リーダー業務を始める時期は、病院によって差が大きいです。
リーダー研修を終えた5年目頃から任せる職場もあれば、早いところだと2年目頃から始める職場もあります。
また、同じ病院内でも、個々の能力に応じて多少の違いはあるようです。
スタッフナースとしての業務でさえ必死にこなしている若年の看護師にとって、更なる業務遂行能力を求められるリーダー業務は、非常に負担の大きいものとなります。
「日替わり」だからこそ比較されやすい看護師の「リーダー」の適正
一般企業のように同じ人がずっとリーダーをやるのではなく、日替わりでコロコロと「リーダー」が変わる看護師の職場。
だからこそ、生々しい比較がなされます。
「○○さんがリーダーの日は働きやすい」
「△△さんがリーダーの日は仕事がしづらい」
「××さんがリーダーの日は残業が多い」
など、リーダーによってその日の働きやすさが変わるということは、誰もが肌で感じているのです。
これも「リーダーをやりたくない」と思う理由のひとつでしょう。
もう「リーダー」は怖くない!これさえ押さえておけば何とかなる
リーダーが苦手な看護師は多いですが、その理由のひとつに「やることが多過ぎる」というのがあります。
しかし、とりあえず以下のポイントさえ押さえておけば、リーダー業務はとりあえず何とかなります。
1.朝イチで医師の予定を確認しておく。
主治医が手術や検査、外来診療などに入ってしまうと、入院患者の処方や指示の確認ができなくなり、様々な業務が滞ります。
リーダーの日は、朝イチで医師の予定を確認しましょう。
手術・検査日、外来担当日、外勤日など、主治医がつかまらない時間帯がある日であれば、急を要する用事だけ朝のうちに済ませておきます。
例えば、朝で内服薬の処方が切れる患者や状態が変化している患者などがいれば、早めに医師に報告しておきましょう。
また、その際に、「緊急時はどの先生に相談すれば良いですか?」と確認しておくと、何か確認したい時にスムーズです。
2.師長・主任の所在・予定を把握しておく。
師長・主任が不在となる時間も確認しておきましょう。
会議の予定などがあるか確認します。
何か困ったことがあったら、迷わずに相談しましょう。
特に慣れないうちは、些細なことでもこまめに報告することで、タイムリーなサポートが受けられます。
3.情報収集はポイントを押さえて。
チーム(病棟)全体を把握しなければならないリーダー。
スタッフとして働く日と同じように情報収集をしようとしても、無理な話です。
リーダーの日は、スタッフの日とは違った視点での情報収集が必要となります。
必要なポイントは、「現在の状態」「今日の予定」「明日の予定」です。
まずはこの3点に絞って情報収集しましょう。
4.次の勤務が困らない仕事の仕方をする。
確認事項は日勤でやっておくというのが基本です。
例えば、「尿量が少ない患者」や「明日の朝から処方が切れる患者」などがいれば、主治医に報告し、日勤帯で必要な対応をします。
「次の勤務の看護師が困らないように」という視点でリーダーの業務を行うと、自然と優先順位が立ち、患者にも不足ないケアが提供できます。
5.苦手な先輩看護師への業務依頼は「ご相談があります」で乗り切る。
緊急入院などが入る場合、苦手な先輩看護師に依頼するのはちょっと気が引けてしまいます。
しかし、それもリーダーの仕事です。
苦手な先輩に何かお願いする時は、「ちょっと相談があるのですが…」を枕詞にすると、比較的スムーズです。
「あなたを頼りにしていますよ」という態度をアピールすることで、協力的になってくれるはずです。
リーダー業務も職場によってそれぞれ
一口に「リーダー業務」と言っても、その内容は職場によって様々です。
リーダーの負担が非常に大きい職場もあれば、サポート体制が整っている職場もあります。
転職を考えたら、看護師転職サイトに相談してみましょう。
看護師転職サイトは、人間関係や具体的な業務内容など、本来は入職してからでないとわからないような詳細な内部情報まで事前にリサーチしてくれます。