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ナースフューチャーへようこそ。副看護師長のレイカです。看護師として、これまで16年働いてきました。あなたの看護師転職をお助けします!
看護師働き方診断

看護師の給与を統計から見る実態は?“高給取り”になりたいなら絶対に知っておくべきこと

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看護師が“高給取り”なのは新人の頃だけ!?

看護師は“高給取り”のイメージが強い職業のひとつです。

 

 

特に20代前半の新人の頃は、他の職業の友人と比較しても、明らかに手取り額が多いです。

 

 

それはデータでも明らかにされており、労働者全体の年収と看護師の年収を比較すると、看護師の年収は労働者全体の平均よりも高い水準です。

 

 

厚労省の『女性の職種別平均年収ランキング』では、全70職種中11位。決して悪くない数字です。

 

 

そのせいでしょうか、看護師は“お金の話”に疎い人が非常に多いです。

 

 

就職先を探す時にも、診療科や教育体制に関してはつぶさに情報収集をしたり、積極的に質問したりしますが、賃金の話になると、「言い出しづらい」などと途端に口をつぐんでしまいます。

 

 

賃金表や賞与の計算式などは、きちんと理解できていない人が多いのが現状です。

 

 

実は、看護師の賃金に関する大規模な調査というのは、近年までほとんど行われてきませんでした。

 

 

2013年に日本看護協会が行った『病院勤務の看護職の賃金に関する調査』は、意外にも協会初の賃金に関する調査となりました。

 

 

その調査の中で明らかになったのは、看護師の「年齢による賃金上昇の低さ」です。

 

 

つまり、入職時は比較的高い水準の賃金が貰えるが、勤続した時の上昇幅が少ないということです。

 

 

基本給月額が、20代前半を100%とした場合、50代前半で145%となります。

 

 

30年勤続しても賃金は1.45倍にしかならないということです。

 

 

先述の調査では、更に「賃金への不満が看護師の離職意向に繋がっている」という事実が明らかにされました。

 

 

「若い頃は“高給取り”と言われて図に乗っていたけれど、歳を取ってふと気づいたら周りに逆転されている!」

 

 

というのが、多くの看護師の給与の実態というわけです。

 

 


 

 

“高給取り”になりたいなら、やはり“出世”が必要である

近年、「出世したくない」と考える看護師も多くいます。

 

 

責任の重さや、業務量に見合う賃金が貰えないのではないかという懸念から、役職に就かずに気楽な一スタッフでいたいと考える看護師が増えているのです。

 

 

“出世”を数字で見てみると、以下のようになります。

 

非管理職と中間管理職の年収比較

非管理職の平均年収 519万2417円(平均年齢35.0歳)
中間管理職の平均年収 648万3444円(平均年齢45.5歳)
 ※ここで中間管理職とは、師長・副師長・主任を指す。

 

年収で見ると、100万円以上の差があることがわかります。

 

 

厚生労働省の『賃金構造基本統計調査』によると、全産業の役職別年収額では、係長級の平均年収が664.4万円(平均年齢43.5歳)となっています。

 

 

つまり、看護師で中間管理職に就くということは、サラリーマンに置き換えると“係長クラス”ということになります。

 

 

給与総月額で比較すると、以下のようになります。

 

フルタイムの給与総月額の比較

准看護師 29万6319円
看護師 35万2157円
中間管理職 43万1338円
管理職 49万4933円

 

看護師は、夜勤手当が手取り額を大きく左右するのですが、それでもやはり、キャリアアップや出世をした方がトータルでの収入額が多くなることがわかります。

 

 

看護師業界もサラリーマンの世界と同様、やはり“高給取り”になりたいなら“出世”は必要ということが言えます。

 

 

看護師は“お金の話”に疎すぎる!

日本看護協会の『病院勤務の看護職の賃金に関する調査』では、他にも驚くべき事実が明らかになりました。

 

 

それは、「賃金表がない病院」が17.2%に上るということです。

 

 

賃金表とは、支給する賃金の金額とそれぞれの条件を記載した一覧表のことで、これがあることで計画的な賃金支給を行うことができ、公平に賃金が支払われていることを示す根拠となります。

 

 

これが存在しない病院が17.2%にも上るというのです。

 

 

また、「年齢・勤続年数に基づく自動的な昇給がない病院」というのが18.9%ということも明らかになりました。

 

 

賃金のシステムが不透明で曖昧な病院が非常に多いことがわかります。

 

 

雇う側も雇われる側も、「賃金に対していい加減」と言わざるを得ません。

 

 

参考資料:公益社団法人日本看護協会『2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査』http://www.nurse.or.jp/up_pdf/20130904145414_f.pdf (2017.1.5アクセス)

 

 

看護師間の“収入格差”はどこで生まれるのか?

同じ“看護師”という職業の中にも、収入格差があります。

 

  • 地域格差:大都市の方が高収入の傾向がある。
  • 業種格差:大学病院・専門病院は高収入の傾向があり、保育所などは賃金が安いことが多い。
  • 勤務形態格差:夜勤をやらないとトータルでの収入が低くなる。
  • キャリア格差:非管理職よりも管理職の方が高収入。准看護師よりも看護師の方が高収入。
  • 学歴格差:専門学校卒より大卒の方が高収入。

 

働く場所、働き方、キャリア計画によって様々な格差が生まれるのです。

 

 

月収にしたら数万円の違いでも、年単位で見ると100万円以上の差が生じることもあります。

 

 

“高給取り”になれる看護師は、このような情報をきちんと整理して、自らの働き方を選んでいるのです。

 

 

“高給取り”になりたいなら、“高給取り”になるための働き方を考える必要があるのです。

 

 

“高給取り”になるための転職方法

今の職場での年収アップに限界を感じている方、将来まで安定した収入を得たい方、今の職場の賃金支給システムに疑問を感じている方は、“高給取り”になるための転職を検討してみても良いかも知れません。

 

 

“高給取り”になるための転職先を探す際には、以下のポイントを押さえておく必要があります。

 

 

1.賃金表・昇給のシステムが明文化されているか確認する

先述の通り、賃金表・賞与の計算式・昇給システムが不明確な職場というのは、賃金支給の計画が不透明ということです。

 

 

入職前にこれらをきちんと確認しておきましょう。

 

 

2.相場感を養う

エリアやキャリアによって年収の相場は変わってきます。

 

 

今の自分はどの程度の年収が相場なのか、まずは相場を知ることから始めましょう。

 

 

看護師転職サイトは、様々なエリアやキャリアの市場相場を把握しています。

 

 

自分のスキルやキャリアを整理して、一度相談してみると良いでしょう。

 

 

今の職場の年収の妥当性も判断できます。

 

 

3.ライフイベントを考慮して、将来を見据えた選択をする

一生のうちには、結婚や出産によって働き方を変える機会も出てくるでしょう。

 

 

また、親の介護などによって働き方を見直す機会もあるかも知れません。

 

 

年齢を重ねた時に、「もっと趣味に時間を割きたい」と感じるかも知れません。

 

 

夜勤や残業手当のみを頼みに“高給取り”になってしまうと、育児や自分の体力の問題で夜勤ができなくなった時に、驚くほど薄給になってしまうことも珍しくありません。

 

 

長い看護師人生を見据えて、職場探しをしましょう。

 

 

看護師転職サイトは、専任のコンサルタントが将来も見据えたアドバイスをしてくれます。

 

 

経験豊富なコンサルタントに相談に乗ってもらうことで、後悔のない看護師人生を送りましょう。

 

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