看護師の転職に有利な資格って何?資格を取って「自由に働ける看護師」を目指そう!
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これからの時代、「看護師免許」だけでは弱い!?
看護師は「手に職」などと言われ、食いっぱぐれのない職業と思われています。
景気に左右されない業種であるため、求人は常に巷に溢れており、「売り手市場」と思っている人も多いでしょう。
しかし近年、看護大学の新設ラッシュなどもあり、「看護師余剰時代」が到来するとも言われています。
また、今でも既に、ある一定の年齢になると好条件の求人は著しく減ります。
若いうちは「看護師免許さえあれば、どこでも働ける」と高を括っていても、気付けば「売り手市場」でなくなっているかも知れません。
看護師+αの資格を取ると、どんなメリットがあるの?
看護師が+αで取得できる資格には、様々なものがあります。
これらの資格を取得することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
1.やりがいを持って働ける
資格を持つことで、より重要な仕事を任されるようになります。
看護師だけでなく、医師や他のコメディカルからも「専門家」として扱われる経験は、仕事のやりがいに繋がります。
2.好きな分野の仕事に従事できる
資格を活かせる部署に配属されるため、希望しない診療科に配属されるようなことがなくなります。
3.給与が上がる
資格によっては診療報酬の加算にも繋がるため、病院の収益に直結します。
そのため、特に専門・認定資格を持っている看護師に手当てを付けている職場が多いです。
4.より好条件で働くことが可能
病院によっては、専門・認定資格を持っている看護師に管理職者と同等の権限を与えている場合もあります。
フレックス制で働くことができたり、日勤のみの勤務となったりすることもあります。
転職に有利な資格は何?
では、看護師+αの資格にはどのようなものがあるのでしょうか?
「転職に有利」とされる主だったものをいくつか紹介します。
1.専門看護師(全11分野)
がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護があります。
取得するには、臨床経験5年以上、うち専門分野に3年以上の従事経験が必要です。
看護系大学院修士課程修了者で、日本看護系大学協議会が定める所定の単位を取得し、日本看護協会の認定審査に合格することで取得できます。
様々な資格の中でも、最もハードルが高いとされますが、その分、職場内でも存在感を発揮できます。
2.認定看護師(全21分野)
救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護があります。
取得するには、専門看護師と同様に臨床経験5年以上、うち専門分野に3年以上の従事経験が必要です。
6ヶ月以上の研修を受け、日本看護協会の認定審査に合格することで取得できます。
専門看護師よりも短期間で取得できるため、職場に籍を置いたまま休職扱いで進学する人が多いです。
専門看護師よりはハードルが低いですが、こちらも診療報酬の加算に直結するため、院内での存在感が大きい資格です。
3.ケアマネージャー(介護支援専門員)
5年以上の臨床経験を有し、各都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格した後、実務研修を経て、レポート提出をすることで取得できます。
働きながら取得できる資格です。
汎用性が高く、介護施設、訪問看護、一般病院の退院支援など、活躍の場が多岐に亘ります。
介護施設や訪問看護ステーションでは、ケアマネージャーの資格を有することを条件としている求人もあり、そのようなケースでは給与が高く設定されています。
ただ、「看護師」ではなく「ケアマネージャー」として就職すると、看護師よりも給与が低いこともあり、働き方、職場の選び方には注意が必要です。
4.糖尿病療養指導士
過去10年以内に2年以上継続して糖尿病患者の療養指導を行う仕事に従事しており、通産1000時間以上の糖尿病患者の療養指導を行った経験があることが、資格取得の条件です。
実際に指導を行った症例10例以上が必要です。
日本糖尿病療養指導士認定機構が開催する講習を受講し、マークシート方式の筆記試験に合格することで取得できます。
糖尿病は罹患者が非常に多い疾患であり、外来・病棟、診療科を問わず、糖尿病患者と接する機会は多いです。
そのため汎用性が高いと言えます。
専門看護師・認定看護師と比べるとハードルが低く、費用も安く取得することができます。
「潰しがきかない」と言われる専門・認定看護師よりも手軽に挑戦できる資格でもあります。
ただ、ハードルが高くない分、給与に反映される職場は少ないようです。
外来や内科系病棟に配属されるケースが多いです。
5.3学会合同呼吸療法認定士
日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会が認定する資格です。
看護師経験2年以上で、過去5年以内に認定委員会が認める学会・講習会に出席し、規定以上のポイント(12.5点)を取得し、認定試験に合格することで取得できます。
外科系病棟、急性期病棟、リハビリテーション病院、在宅看護など、幅広い分野で活躍できます。
医師からも頼りにされる存在となることも多く、非常にやりがいを感じられる資格です。
男性看護師にも人気の資格です。
資格取得を目指すなら、それをサポートしてくれる職場を探そう!
看護師が+αの資格を取得するとなると、学校や研修のために仕事を休んだり、規定の症例数をこなすために業務調整をしてもらう必要があります。職場の推薦状が必要な場合もあります。
人手不足の職場だと、看護師の資格取得よりも業務遂行が優先されてしまい、なかなか資格取得のサポートを得られないことも多いです。
将来的に資格取得を目指す方は、必要なサポートを得られる職場を探しましょう。
看護師転職サイトなら、資格取得を目指す方の転職もサポートしてくれます。
確実に必要な症例数を看ることのできる職場や、資格取得のための制度が整った病院を探してくれます。
キャリアアップ、スキルアップを目指す方は、是非、活用してください。