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看護師働き方診断

看護師の円満退職への道は険しい…師長からの退職の強い引き止めや交渉、スタッフへの報告…その結果は?

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看護師の退職にはテクニックがいる!

T大学病院から内定をもらい、
年度末でA大学病院を退職する意思を、
固めた私でしたが、

 

師長に退職の意思を伝えたところ、
予想通り、
「引き止め」に遭ってしまいました。

 

 

 

しかし、
内定が決まっている以上、
諦めるわけにはいかず、

 

かと言って、
このまま粘り続けるのも、
得策ではないような気がした私は、
出直す決心をしました。

 

 

 

「…そしたら、
1週間くらいじっくり考えてみます。

 

1週間後にもう一度、
お話させて頂けますか?」

 

 

 

師長は満足げにうなずき、
1週間後の約束を取り付けました。

 

 

 

私の意思は変わるはずもないのですが、
ここは、

 

「じっくり考えて、
それでも意思が変わらなかった」

 

という演技をする作戦を企てました。

 

 

 

そう決め込んではいても、
やはり何となく落ち着かない気持ちでした。

 

 

 

師長から退職のOKをもらえるまでは、
スタッフにも黙っていようと思いました。

 

 

 

これまでに、
早々と退職することを公表したばかりに、
周囲から仲間はずれにされたり、

 

退職を公表しておきながら、
結局退職できず、

 

「転職に失敗した人」

 

というレッテルを貼られてしまう先輩を、
多く見てきたからです。

 

 

 

看護師は、
チームワークが必要な仕事であり、
厳しい仕事だからこその仲間意識が、
強い職業でもあります。

 

 

 

それ故に、
「退職する」と聞くと、
「裏切られた」と受け取ってしまう人も、
多いのです。

 

 

 

特に人手不足の職場の場合は、
その人の退職によって、

 

その後の休暇が、
取りにくくなったりすることも、
考えられます。

 

 

 

スタッフへ、

 

「退職の意向」を伝えるのは、
上司に伝えるよりも、
センシティブな問題かも知れません。

 

 

 

そう考えると、
心配事がまたひとつ増えました。

 

 

 

そして1週間後

1週間が経ち、
再び師長と話し合うことになりました。

 

 

 

私はこの1週間で、
様々なケースを想定し、
イメージトレーニングして、
この話し合いに臨みました。

 

 

 

既にT大学病院の内定を、
もらっていることは、
まだ秘密です。

 

 

 

「実は先週、
T大学病院に見学に行ってみました。

 

認定看護師のKさんとも、
直接お話をさせて頂き、

 

やはりT大学病院で、
働きたいという意思は変わりません。

 

4月入職の就職試験だけ、
受けてみたいのですが…」

 

 

 

「…わかりました」

 

 

 

師長は意外とあっさりと、
T大学病院の就職試験を受けることを、
認めてくれました。

 

 

 

「受ける前から、
こんなことを言うのはなんだけど…、

 

もし、T大学病院がダメだったら、
ここに残ってくれるわね?」

 

 

 

「はい!」

 

 

 

既に内定をもらっている私は、
即答しました。

 

 

 

ここまで来たらこっちのものです。

 

 

 

あとは、
これまでの演技、
すなわち、

 

「既に内定をもらっているのに、
これから就職試験を受けるように、
装っている」

 

ということをバレないようにすれば、
この話し合いは成功するはずです。

 

 

 

「就職試験の日程が決まったら、
また報告します」

 

と言って、
私はこの日の話し合いを終えました。

 

 

 

2日後、師長に、

 

「来週、就職試験と面接を、
受けることになった」

 

と伝えました。

 

 

 

ついに退職のOKが出る!

師長と2回目の話し合いをした3週間後、
私は師長に、

 

「お話したいことがあります」

 

と声を掛けました。

 

 

 

私の予定では、
この話し合いで退職の交渉は、
終了するはずです。

 

 

 

話の内容を、
既に察知している師長は、

 

「今日の夕方でいいわよ」

 

と答えました。

 

 

 

夕方、
師長とカンファレンスルームに入ると、
師長は前置きなく、

 

「どうだったの?」

 

と聞きました。

 

 

 

「4月からの入職で内定をもらいました」

 

 

 

「そう。おめでとう。
こちらとしては正直、
残念な気持ちもあるけど…、
良かったわね」

 

 

 

歯切れが悪いながらも、
師長は私のT大学病院内定を、
形ばかりは祝福してくれました。

 

 

 

「それじゃあ、
3月末で退職ということになるわね。

 

 

 

まあ、嫌で辞めるわけではないのだし、
やりたいことがハッキリしているなら、
それで良いと思うわ。

 

でも、
3月までは4B病棟をしっかり支えて、
後輩を教育してくださいね」

 

 

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

 

 

最終的には気持ちの良い形で、
退職の交渉を終えることが出来、
私はホッと胸を撫で下ろしました。

 

 

 

師長に初めて退職の意思を伝えてから、
1ヶ月が経過していました。

 

 

 

退職を誰に伝える?どう伝える?

師長との退職の交渉を終えた私は、
次の段階に移りました。

 

 

 

それは、スタッフへの報告です。

 

 

 

私は、
最も信頼しているN先輩には、
先に伝えておこうと思いました。

 

 

 

N先輩は、
私が4B病棟に異動してきた時から、
何かと親切にしてくれた先輩で、
スタッフからの人望も厚い人でした。

 

 

 

N先輩にだけは、
退職することを、
自分の口から伝えたいと思ったのです。

 

 

 

ある日、
日勤の帰りがN先輩と、
同じ時間になりました。

 

 

 

帰る方向が同じN先輩とは、
時々途中まで一緒に帰ることがありました。

 

 

 

この日もN先輩から、

 

「一緒に帰ろう」

 

と声を掛けてくれました。

 

 

 

私は、
告白する前のような、
緊張感を抱きながら、
N先輩と並んで歩きました。

 

 

 

N先輩の何気ない会話は、
全く耳に入って来ず、
退職の話を切り出すタイミングばかり、
うかがっていました。

 

 

 

ふと、会話が途切れた時、
私は思い切って切り出しました。

 

 

 

「実は…、
私、年度末で退職することにしたんです。
T大学病院に就職することにしたんです」

 

 

 

N先輩は、

 

「えっ」

 

と驚き、

 

冗談めかしながら、

 

「えー、やだ。辞めないで」

 

と言いました。

 

 

 

先輩がこうして引き止めてくれることに、
嬉しさを感じると同時に、
申し訳なさも感じました。

 

 

 

それ以降もN先輩は、
顔を合わせる度に、

 

「辞めないで」

 

と、冗談ぽく言いました。

 

 

 

その度に、
私は申し訳ない気持ちになりましたが、
それでもN先輩は、
他のスタッフに口外することもなく、
私の退職を受け入れてくれました。

 

 

 

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