転職した方がいい看護師、転職しない方がいい看護師
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転職は後戻りできない!
「売り手市場」と言われる看護師は、求人情報が巷に溢れています。
新聞折り込みの求人広告を見ても、溢れんばかりの求人広告が掲載されており、看護雑誌などを見ても数ページに亘って求人広告が掲載されています。
街中でも、病院の看板の片隅に「看護師募集」の文字をよく見かけます。
看護師にとって「転職」は、簡単なことのように見えます。
しかし、全ての看護師が転職に成功するわけではありません。
中には、「転職」はできたものの、後悔してしまう看護師も多いのです。
つまり、看護師にとって「転職をすること」自体は簡単だけれども、「転職で良い職場に巡り合うこと」は非常に難しいことだと言えます。
転職の厄介なところは、後戻りできないということです。
元の職場に戻れないのはもちろん、「こんな職場に就職するんじゃなかった…」と後悔しても、その職場で働いた事実は「職歴」として、一生自分の履歴に残るのです。
自分の履歴書を汚れものにしないためにも、転職は慎重に行いたいものです。
看護師にとって「転職」が気軽なワケ
求人が溢れている看護師にとって、「転職」というのは非常に気軽なこととして捉えられているようです。
これが、一般の事務職になると、「転職」はここまで気軽なものではありません。
看護師にとって「転職」は、何故こんなに気軽なものになっているのでしょうか?
その理由としては、以下のことが考えられます。
- 転職しても「看護師」ということは変わらない。
- 転職しても、分野が同じなら業務内容がさほど変わらない。
- 前職場での経験が認められることが多い。
- 仮に転職先が気に入らなくても、また次の転職先が簡単に見つかる。
- 転職を経験している人が多い。
これらの理由によって、看護師は転職に慎重さを欠いていると言えます。
転職のメリットとは?
そもそも、看護師に限らず、社会人が「転職」をすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
- 今までの職場では得られなかった成長の機会に恵まれる可能性がある。
- 新たなスキルを得られる可能性がある。
- 幅広い経験を積める。
- 自身のキャリアプランの実現に近づく可能性がある。
- 給与・労働環境の改善に繋がる可能性がある。
つまり、今の職場では実現できないことや解消できないことを打開・解消させ、より充実した仕事生活を送れることが、転職のメリットということになります。
転職のデメリット
しかしながら、転職にはデメリットもあります。
- 転職先でも前職場と同じような問題が起こる可能性がある。
- 人間関係を一から築く必要がある。
- 新たに覚えることが増える。
- 一定期間、ローンの審査などが通りにくい。
- 転職直後は給与が下がることが多い。
- 転職して初めて、前職場の良い部分に気付くこともある。
要するに、転職にはリスクが伴うということです。
では、転職を迷った場合、何を基準に「転職するか、しないか」を決めれば良いのでしょうか?
転職した方がいい看護師・転職しない方がいい看護師
少しでも「転職しようかな…」と思ったら、自分が以下のどちらに当てはまるかをよく考えてみてください。
転職した方がいい看護師
1.明確な将来のビジョンがある。
「どうしても働きたい診療科があり、それが今の病院にはない」「取りたい資格がある」など、将来のビジョンが明確で、それを実現するためには転職が絶対に必要な場合は、転職した方が良いでしょう。
2.物理的に転職が必要。
配偶者の転勤などで通勤が困難となる場合や、育児・介護などで働き方の見直しが必要な場合です。
3.不可抗力。
病院の経営不振や著しい人手不足など、もはや自分の力ではどうにも改善が見込めない場合は、転職もやむを得ません。
転職しない方がいい看護師
1.今の職場に不満があるが、改善策を何も試みていない。
例えば、希望と異なる診療科に配属された場合に、安易に転職を考える人がいます。
不満から転職に踏み切ると、新しい職場で同じような問題に悩まされることが多いです。
まずは、自分で上司に交渉するなど、できる限りの問題解決を試みてから転職に踏み切りましょう。
2.今後のキャリアプランが描けていない。
職歴というのは一生残るものです。
転職をその場しのぎのものとして考えている人がいますが、将来的なビジョンを見据えて転職先を考えましょう。
やりたいことがわからない時に転職するのは危険です。
3.現状から逃れることが目的。
「苦手な先輩がいる」「委員会が忙しくてやめたい」「プリセプターが負担で解放されたい」など、現状から逃れることが目的の転職はやめましょう。
現状から逃れることを目的として転職すると、冷静に転職先を見定めることができず、結果的に後悔する転職をしてしまう可能性があります。
4.転職の理由が曖昧。
「3年経ったからそろそろ」「何となく今の職場も飽きた」など、曖昧な動機で転職すると、転職後に「やっぱり前の職場の方が良かった」と後悔することになります。
本当に、今の職場を続けるよりも、転職する方にメリットがあるのか、じっくりと考えてからにしましょう。
5.人に触発されている。
「同期がみんな辞めるから」「転職した友人を見ていたら楽しそうだったから」など、人に触発されての転職は後悔するもとになります。
転職はあくまで自分自身の問題です。
人に振り回されず、自分自身の意思を確かめてからにしましょう。
転職を迷ったら看護師転職サイトに相談しよう
看護師転職サイトは、転職を迷っている方の相談にも乗ってくれます。
今の職場を続けるべきか迷っている場合でも、遠慮なく相談してみましょう。
また、今すぐの転職を考えていなくても相談に乗ってくれます。
「良い求人があれば転職したい」というわがままにも応じてくれますので、転職を迷ったらら、まずは看護師転職サイトに相談してみましょう。
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