ブラック病院は「求人情報」「病院見学」「面接」で見抜け!看護師がブラック病院を見分ける方法(見分け方)!
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ブラックな職場は、医療業界にもたくさんある!
“ブラック企業”という言葉が浸透して久しいですが、医療業界にも労働条件が著しく悪い“ブラック病院”が存在します。
病院の場合は企業と違って、“患者”としてその職場に足を踏み入れる機会もありますが、外からでは見えない“ブラック”な内情が潜んでいるケースもあります。
「地域で評判の良い病院に就職してみたら、非常にブラックだった」というケースもあります。
外から見る景色と、内から見える景色は全く異なるのです。
看護師にとっての“ブラック病院”とは?
一般に“ブラック企業”と言うと、サービス残業が常態化している職場や過度な長時間労働を強いる職場、給与がきちんと支払われない職場などを指します。
では、看護師にとっての“ブラック病院”とは、具体的にどのような職場を指すのでしょうか?
- 忙しすぎて、まともな看護ケアが実践されていない。
- コスト偏重主義で、倫理的に問題がある。
- 感染管理や医療安全の視点から見て、スタッフを守る意識に欠けている。
- 人手が足りず、休みが充分に取れない。
- サービス残業・前残業が常態化している。
- シフトの組み方が下手すぎる。
看護師の場合、労働時間など一般的な企業の“ブラック”の条件に加えて、「納得いく看護実践ができているか?」という点も、“ブラック病院”と判断する基準になっているようです。
ブラック病院は、入職するまでわからないのか?
看護師が就職・転職を考えた時、その病院が“ブラック病院”なのかを事前に知るすべはないのでしょうか?
実は、入職前に“ブラック病院”を見抜くことは可能です。
入職前に“ブラック病院”を見抜くチャンスは、「求人情報」「病院見学」「面接」の3つのポイントです。
ブラック病院はこうして見抜け!
1.求人情報
ブラック病院を見抜く第一歩は、紙面やネットの「求人情報」です。ここに幾つかの“ブラックキーワード”をご紹介します。
これらが書かれている職場が全てブラックというわけではありませんが、注意が必要です。
常に求人が出ている
常に人手が足りていない職場ということです。
あちこちで求人を見かける職場は注意しましょう。
病床数・病院規模に対して、求人数が異常に多い
病院が求人を出すのは、大きく分けて、「増員」か「欠員」です。
「増員」は病床数の拡大などに伴って行われ、「欠員」は退職者の補充を目的としています。
常に欠員が出ている職場は、それだけ離職率の高い職場と言えるでしょう。
「急募」「大量募集」
明らかに人手不足の職場であることがわかります。
「大量募集」は、病院の事業拡大などで行われることもありますが、それ以外の場合は注意しましょう。
「働きやすい職場です」「アットホームな職場です」
人間関係が悪くないことをアピールするのに使われるキーワードです。
このような曖昧なアピールをする職場は要注意です。
“アットホーム”とは、暗に人数が少ない職場を指すこともあります。
経験者限定である
即戦力が欲しいということであり、裏を返せば「指導なんてしているヒマはありません」ということです。
パートの求人が多い
常勤での求人で集まらない時に、とりあえずパートの求人を出してその場を凌ぐ職場もあります。
パートが多い職場は、夜勤回数などで常勤の負担が大きくなることもあり、注意が必要です。
2.病院見学
病院見学は、自分が働くかも知れない職場を生で見ることができる貴重な機会です。
ただ漫然と雰囲気や設備を見て回るのではなく、きちんとポイントを押さえて見学し、ブラック病院でないかチェックしましょう。
掃除・整理整頓がなされているか?
見学の際、廊下やナースステーションの掃除・整理整頓がなされているかを確認しましょう。
雑然と物が置かれていたり、扉が開けっ放しになっているような職場は、管理体制に問題がある可能性があります。
スタッフの身だしなみを要チェック
働いているスタッフの白衣や髪型に清潔感があるか見ておきましょう。
これらは、繁忙度の目安にもなりますし、病院全体の管理・指導体制が整っているかの目安にもなります。
看護師の年齢層に注意する
適度に幅広い年代の看護師がいる職場が理想的です。
特に注意が必要なのは、20代もしくは50代の看護師しかいないという職場です。
これらは、定着率が異常に低い職場、もしくは古株が牛耳って新人を辞めさせてしまう職場の可能性が高いです。
30〜40代の看護師がいるかを見ておきましょう。
挨拶を返してくれるか?
病院見学の際、スタッフとすれ違ったら挨拶をしましょう。
これは、あなたの心象を良くするだけでなく、その職場の人間関係の善し悪しを知る目安となるからです。
挨拶を返してくれない職場は、新しいスタッフを受け入れる土台ができていません。
喫煙所の数とストレス指数は正比例する
最近は、病院構内に喫煙所を置かない施設が増えています。
職員の喫煙率は、ストレスの大きさと比例するとも言われます。
職員の喫煙所が“充実”している病院は、ブラックである可能性が高いです。
また、喫煙所がある職場は、長時間労働が常態化しているケースも多いので、注意しましょう。
3.面接
ブラック病院は、面接のやり取りの中にも垣間見ることができます。
面接は、ブラック病院を見極める最後のチャンスとも言えます。
緊張してしまう人もいるかも知れませんが、冷静な判断力も持ちあわせて臨みましょう。
市場相場よりも異常に高い給料を提示される
地域とキャリアによって、看護師の給与というのはある程度の相場があります。
市場相場と比べて異常に高い給与を提示された場合は、警戒する必要があります。
「すぐに来れますか?」
人手不足が著しい職場の場合、「一日でも早く入職して欲しい」というのが態度に表れます。
また、現在の職場の退職時期を早めるように諭す職場もブラックと言えます。
ちなみに、「いつから来れますか?」という質問はよくあるので、あまり心配いりません。
面接官が履歴書をきちんと読んでいない
履歴書に書いてあることを聞かれるなど、面接官との会話の中で「この人、履歴書をちゃんと読んでないのでは?」と思わせる発言があったら注意しましょう。
履歴書をきちんと読まずに面接に臨んでいる職場は、「誰でも良いから、とにかく人が欲しい」という職場です。
人を大切にする風土もありません。
面接官が時間にルーズ
面接開始時間が守られないなど、面接官が時間にルーズな職場もブラックな可能性が高いです。
ブラック病院を見抜くには、内部情報がカギとなる
看護師転職サイトは、普通の求人情報だけではわからない詳細な内部情報までリサーチして情報提供してくれます。
人間関係や残業の実態など、本来は入職してみないとわからないようなことまで、事前に知ることが出来ます。
「ブラック病院は紹介しない」と明言しているサイトもありますので、転職を成功させたい方は是非、看護師転職サイトを活用しましょう。
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