職場いじめで看護師辞めたい…退職を迷う看護師、新人に伝えたいこと
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職場にはいじめ(イジメ)を解決する義務がある!
社会人の退職理由の第一位は「人間関係」です。
ここで言う「人間関係」が必ずしも「いじめ」とは限りませんが、多くの人が人間関係に悩んでいるのは事実です。
職場でいじめや嫌がらせが発生した場合、職場側はこれを解決する義務があります。
「就業環境配慮義務」と呼ばれ、従業員が心身共に安全な環境下で働くことができるように配慮することが法律で義務付けられているのです。
しかしながら、職場内でいじめや嫌がらせが起きた場合、その事実を把握しておきながら放置してしまう職場が少なからず存在します。
もし、あなたが今の職場でいじめに遭っているのだとしたら、それは職場側の怠慢ということになります。
実際、いじめの事実があっても、上司が見てみぬふりをしていたり、どちらかが退職するまで待つことも多いようです。
そして、加害者か被害者のどちらかの退職をもって「解決」と考えている無能な管理者も多いです。
あなたが今、職場のいじめで悩んでいるなら、それは職場側に重大な責任があります。
あなた自身には何の責任もありません。
普通、「仕事ができない」だけではいじめられない
職場でいじめに遭っている看護師の多くは、「自分にも非があるのではないか」と考えてしまいます。
「自分がいじめ(イジメ)に遭うのは、仕事ができないからだ」
「マイペースでノロマだからだ」
「引っ込み思案な性格で、自己主張できないからだ」
「仕事を覚えるのが遅いからだ」
「遅刻をしたからだ」
など、自分の欠点を見つけては、自分がいじめられる理由を探して、被害者自らがいじめを正当化してしまうのです。
しかし、世の中「仕事ができない」という理由だけでいじめられることはごく稀です。
実際に、仕事を覚えるのがどんなに遅くても、ミスをしてしまっても、おとなしい性格でも、いじめに遭わずに適切な指導を受けながら看護師として成長していく人はたくさんいます。
どんな理由であれ、あなたがいじめに遭うことは「間違い」なのです。
そして、何度も繰り返しますが、いじめが横行している職場というのは、その職場の体制に問題があるのです。
まず、あなたがいじめに遭っていることを正当化するのはやめましょう。
あなたの職場はおかしいのです。
いじめ(イジメ)で退職を考えたら心に留めて欲しいこと
いじめに遭い、仕事に行くのが辛くて「辞めたい」と思ったことはありませんか?
しかし、それでも「いじめで辞めるなんて情けない」「せっかく看護師になったのだから」「今辞めたら、実家の親に合わせる顔がない」などと、思いとどまっている方もいるかも知れません。
今、退職すべきか迷っている方は、以下の項目を読んでみて下さい。
そして、自分はどうしたいのか?自分に正直になって考えてみて下さい。
1.いじめ(イジメ)で退職することは恥ずかしいことではない。
「大人になっていじめに遭うなんて…」と、職場いじめに遭ったことを「恥ずかしい」と感じてしまう人は多いです。しかし、本当に恥ずかしいことをしているのはいじめをしている側とそれを解決できない職場側です。
いじめで退職することは、決して恥ずかしいことではありません。
学校と違って、職場は「卒業」がないので、「続ける」「辞める」の判断を自分でしなければなりません。
いつかは退職するのです。
その時期を自分で決めるだけのことです。
自分の心が折れないうちに身の振り方を考えるのは、むしろ社会人として立派なことです。
例えば、あなたが更に精神的に追い詰められて、ある日突然仕事に行くことができなくなったとします。そうなれば、少なからず職場側にも迷惑をかけます。
そうなる前に自ら「〇月〇日で退職します」と申し出るほうが、社会人としての責任を果たしていると言えるでしょう。
2.職場いじめは組織の問題。耐えて解決することはひとつもない。
「忍耐」という言葉が美徳とされる日本では、いじめに対しても同じような考えを持つ慣習があるようです。
肉体的なトレーニングであれば、忍耐することで得るものも大きいでしょうが、いじめは「トレーニング」ではありません。
いじめに耐えることは、鍛えるどころか、あなたの精神をボロボロに蝕むだけです。
3.精神科・心療内科の受診に躊躇しない。
いじめに遭った時、最も心配なのは心の健康が損なわれることです。
不眠や食欲不振(亢進)、気分の落ち込みなどの症状を自覚したら、躊躇せずに病院を受診しましょう。
4.退職以外に解決法のない職場いじめは存在する。
いじめに遭った時に、退職を「最後の手段」と考えている人は多いです。
退職以外にあれこれと考え得る対処法を実践するケースです。
しかし、「退職」以外に解決法のない職場いじめが存在するのも事実です。
上司や相談窓口などへの報告が功を奏するケースもないわけではありませんが、早期解決に向かうことは稀です。
中には、いじめに遭った側が異動させられ、「解決」と見なされてしまうケースもあります。
5.いじめ(イジメ)での退職は「負け」ではない。加害者・職場への復讐にこだわらない。
いじめで退職することを「負け」と考え、「自分が退職するならば、いじめの張本人や職場側にも罪を償ってほしい」と考える人がいます。
法的に「罪を償ってもらう」となると、裁判を起こすことになります。
しかし、これは膨大な時間とエネルギーを浪費します。
また、いじめで退職に追い込まれたのに「自主退職」とされるのは納得がいかないと感じることもあるでしょう。
しかし、いわゆる「会社都合退職」は、現実には今後の就職に不利となることが多く、あなたの人生にとって幸せなことではないかも知れません。
もちろん、いじめの程度があまりにも酷い場合には裁判を起こすという選択肢もあります。
しかし、被害者や職場側への怒りの感情に振り回されないようにしましょう。
これはあなたの人生です。あなたの時間です。
それを愚かな被害者や職場への復讐に費やすのはもったいないことです。
6.あなたが幸せになることが一番の逆襲である。
今の職場や被害者に対して「見返してやりたい!」「痛い目を見せてやりたい!」と思うならば、それはあなたが新たな場所で幸せな仕事生活を送ることです。
いじめが発生する職場というのは、必ず誰かがいじめに遭います。
「人」ではなく「職場」に問題があるからです。
そのため、いじめが発生する職場は人間関係が悪く、いじめている側にとっても居心地の悪い職場なのです。そのストレスからいじめが発生するとも言われています。
あなたにできることは、人間関係の良好な、あなたの良さを理解してくれる職場を見つけ、あなたらしく過ごすことです。
あなたが今よりも幸せな仕事生活を送ることで、今の職場に残された人たちはあなたを羨ましく感じるかも知れません。
また、あなたの家族も幸せに働いているあなたの姿を見れば、退職したことが正解だったと感じるでしょう。
あなたが退職しても、あなたを責める人はいません。
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