いじめ(イジメ)に遭った看護師が不利にならない退職理由と退職方法
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いじめ(イジメ)が原因の退職は「逃げ」ではない!
職場いじめ(イジメ)が原因で退職を考える人は多いです。
社会人全般で見ても、退職理由の1位は「人間関係」。
いじめ(イジメ)など人間関係の悩みで退職を考えることは、決して珍しいことではないのです。
職場いじめに遭った時、退職・転職を考えるのは、ごく普通のことだと思います。
何故なら、職場というのはたくさんあり、学校と違って修業年数が決まっているわけではないからです。
学校というのは、決められた期間修業しないと卒業できず、中退してしまうと自分の「学歴」にはなりません。
しかし、職場というのは学校のように卒業までの期間が決まっているわけではなく、辞める時期は本人の判断に任されています。
人間関係が悪かったり働きづらいと感じた時に「今が潮時」と思うのは、ごく当然のことです。
よく、いじめられたことが原因で退職することを「逃げ」と感じたり、いじめに立ち向かうことが「正義」と考えている人がいます。
確かに、いじめに立ち向かう勇気とバイタリティーがあるのなら、それもアリかも知れません。
しかし、根本的に人を変えることは不可能に近いです。
「相手の心を入れ替えさせたい」「どんなに酷いことをしたのかわからせてやりたい」と思う方もいるでしょうが、テレビドラマのように「私が悪かった」と言わせるのは、至難の業です。
無理をすると、うつ病などの精神的不調のリスクも伴います。
ここは、「仕返し」などを考えず、自分の明るい未来を最優先して考えていきましょう。
冷静に「不利にならない退職方法」を選ぼう
とはいえ、「泣き寝入りするのは、自分ばかりが損をする」と悔しさを感じる方もいるでしょう。
いじめた側が100%悪いのは事実です。
しかし、「悔しさ」は後回しにして、まずは自分の明るい未来を考えます。
不利にならない退職方法
職場いじめ(イジメ)に遭ったのは、職場に責任があるのでは?と思う方もいるでしょう。
その通りです。
あなたがいじめに遭ったのは、安全配慮義務を怠った職場に責任があります。
だったら、退職は「自己都合退職」ではなく、「職場の責任」なのでは?
しかし、明るい未来を手に入れるなら、ここはひとまず「自己都合退職」にしておきましょう。
「職場の責任」「訴訟」ということには、あまりこだわらない方が無難です。
何故なら、そこにこだわると、次の転職で不利になってしまうことが多いからです。
退職理由が「職場の都合」となっていると、100%これから先の転職活動の時にその理由を問われます。
あなたはその度に、いじめ(イジメ)の事実を話さなければならなくなります。
また、あなたがいじめに遭った「被害者」だったとしても、「いじめに遭った」という事実は「人間関係のトラブルを起こした」と一括りにされてしまうことが多く、今後の転職で不利になることもあるからです。
管理者の中には、残念ながらいじめ(イジメ)やパワハラを「子供の喧嘩」くらいにしか考えていない人も多いのです。
そのため、退職理由は「一身上の都合」が無難です。
「一身上の都合」で退職しても失業保険はもらえる
いじめ(イジメ)を職場の責任にしたがる人が多いのには、「悔しい」以外にも理由があります。
それは、職場の責任となることで、雇用保険の「特定受給資格者」になれるからです。
「特定受給資格者」とは、倒産や解雇などにより離職をしなければならなくなった人を対象に、失業した時に通常よりも良い給付が受けられる制度です。
しかし、「一身上の都合」、つまり自己都合退職をしても「特定受給資格者」になれることがあります。
実は、この「倒産・解雇等により離職を余儀なくされた人」の中には「パワハラ・いじめ(イジメ)」も含まれると解釈されています。
「一身上の都合」で退職していても、その退職に追い込んだ理由がいじめやパワハラであれば、「離職を余儀なくされた」とされるケースがあるのです。
但し、これにはハローワークの審査に通る必要があります。
そのためには、ICレコーダーや嫌がらせメールなどの証拠を提示する必要があり、それぞれのハローワークの裁量や判断にもよります。
手続きとしてはやや面倒になりますが、それでも特定受給資格者になりたい人は、検討してみてください。
それでも泣き寝入りは悔しい人にお勧めの退職方法
「自分の明るい未来はもちろん大切だけれども、いじめ(イジメ)た張本人が何のお咎めもなしなのは悔しい」という人もいるでしょう。
しかし、訴訟を起こすには複雑な手続きが必要となり、これもあまり得策でない気がします。
そんな方にお勧めなのが、「報告書」を提出するというものです。
つまり、訴訟・裁判は別として、職場にだけは「いじめ(イジメ)があった」という事実を報告してから退職するのです。
これは、口頭で伝えると感情的に受け取られてしまうことが多いので、書面で伝えることをお勧めします。
また、手書きよりもPCなどで作成したほうが、冷静さが伝わるので良いでしょう。
提出先は、直属の上司ではなく、さらに上の「上層部」です。
大規模病院であれば、看護部長。
看護部長にもみ消されてしまうことが心配なら、人事部などにも同じ報告書を提出しましょう。
これによって職場側がどういう反応をするかはわかりません。
「対処するから、退職を取りやめてくれ」と言うかも知れませんし、「既読スルー」される可能性もあります。
職場側が訴訟を起こされることを懸念して、話し合いの機会が設けられるかも知れません。
どう転ぶかはわかりませんが、いずれにしろ、職場に「いじめ(イジメ)の現状」ということで一石を投じることができる可能性は高いです。
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