看護師“うつ”で休職…また働ける?“うつ”からの復職。二度と“うつ”にならないための職場選び、再就職方法。
ツイート看護師が“うつ”で休職するのはよくあること
看護師の仕事は、肉体的にハードなだけでなく、精神的にも非常にハードです。
どんな職業でも“うつ”で休職する方はいますが、看護師にとって「うつによる休職」というのは、決して珍しいことではなく、どの職場でもよくあることなのです。
時に、うつによる休職を機に看護の仕事から離れてしまう方もいますが、看護師として復帰を遂げる方も大勢います。
休職期間が長いと、「雇ってもらえるのか?」「以前のように業務をこなせるのか?」など、様々な不安もあることでしょう。
また、「復帰しても、またうつになってしまうかも…」という不安を抱えている方もいるかも知れません。
今回は、うつによる休職から再就職を成功させた看護師の話をもとに、スムーズな復帰のヒントをご紹介します。
復帰の第一歩は「原因を整理すること」
まず、うつになった原因を探っていきます。
原因を探るということは、辛い出来事を思い出すことになるため、非常に苦しい工程ではありますが、ここを乗り越えなくては復帰への不安を払拭できません。
原因がはっきりしている場合もあれば、様々な要因が絡み合ってはっきりしない場合もあるでしょう。そのような場合は、自分なりに原因を整理してみましょう。
- リフレッシュできない仕事中心の生活
- 長時間の残業などで、睡眠時間が不充分
- 夜勤で自律神経のバランスが崩れた
- 職場の人間関係が悪かった
- 患者との関わりでストレスを感じた
- 仕事で重大なミスをした
- 看護業務の重責に耐えられなかった
- 指導方法に問題があった
- 新人指導・委員会などの役割の重責に耐えられなかった
自分に原因があったケースもあれば、職場に原因があったケースもあるでしょう。
原因を整理し、その原因を解消できるような職場選びをすることで、自分に合った働きやすい職場を見つけることができます。
しかし、自分一人で原因を整理して、自分に合った適切な職場を見つけるのはなかなか難しいです。
転職サイトのキャリアコンサルタントであれば、カウンセリングをしてくれ、その上で、適切な働きやすい職場を探してくれます。
こちらから無料で相談可能です。
自分にとっての“原因を解消できる職場”とは?うつの原因から、自分に合った職場探しを始めよう
1.過酷な労働環境が原因だった方
サービス残業、前残業、休日出勤が常態化している職場の場合、充分な休息が取れずに、心身ともに体調を崩してしまうことがあります。
また、人手不足の職場の場合、休みの希望が出せずに自分の趣味などに割ける時間がなくなってしまうこともあります。
このような方は、職場選びの際に、残業の実態や超過勤務手当のシステムを確認しましょう。
申告されている残業時間ではなく、「実際に何時に帰っているのか?」を確認します。
超過勤務手当が自己申告制や上司からの命令によるシステムの職場は、サービス残業が常態化している可能性があります。
タイムカードで自動的に超過勤務が算出されるシステムの職場を選ぶと良いでしょう。
2交代・3交代のどちらが負担が少ないかは、個々によって感じ方が異なります。
常勤として働く前に、短期のバイトなどで、自分に合う勤務パターンを見つけてみるのも良いでしょう。
2.夜勤など不規則な生活パターンが原因だった方
夜勤は、人間の本来の体内リズムに反した生活となるため、身体面の負担が非常に大きいです。
自律神経系の不調や、生理不順を来す方も多いです。
このような方には、夜勤のない働き方が向いています。
パートなどの非常勤はもちろん、常勤でも夜勤のない職場はたくさんあります。
日勤のみの職場を探してみると良いでしょう。
3.職場の人間関係が原因だった方
人間関係が原因でうつになる方は多いですが、人間関係というのは、入職してみないとわからないというのが難点です。
入職前に人間関係を把握するには、必ず病院見学に行きましょう。
病院見学に行くと、挨拶を返してくれるか?
スタッフが笑顔で働いているか?
など、人間関係の善し悪しを判断できる要素が垣間見えます。
また、看護師転職サイトを活用すると、スタッフの年齢構成や人間関係、離職率などを事前にリサーチしてくれますので、こういった情報も参考にしながら職場を選ぶことをおすすめします。
4.患者との関わりが原因だった方
患者さんにも様々な方がいます。
特に、病棟勤務で受け持ち制の場合は、患者さんとの距離が近いため、精神的にもかなり負担が大きいと言えます。
患者さんとの関わりでうつになる看護師は、真面目で誠実な方が多いのも事実です。
復職先を選ぶ際は、最初はリハビリと思って、患者さんと一定の距離が保てる職場をお勧めします。
具体的には、外来のみのクリニックや健診センターなどです。
5.看護業務上の重責・ミスが原因だった方
看護師の業務は、時に生命に関わることもあるため、緊張の連続です。
それが重圧となるケースも多いです。
このような方は、医療処置の少ない職場を選ぶと良いでしょう。
企業の医務室や外来のみのクリニックでも医療処置の少ない職場(投薬がメインの内科・小児科など)がお勧めです。
6.先輩の指導方法が原因だった方
プリセプターや指導者との関係が原因でうつになる新人看護師も多いです。
プリセプター制度の場合は、お互いの相性もあります。
近年は、プリセプター制度を廃止している職場も増えているので、入職前に教育制度を確認することをお勧めします。
7.役割の重責が原因だった方
新人指導や委員会業務などの負担が大きく、心のバランスを崩してしまう看護師も多いです。
大学病院などでは、4年目くらいから徐々に委員会などの業務に加わるようになり、人手不足の職場ではいくつかの委員会を掛け持ちするようなケースも珍しくありません。
復職先は、常勤であれば個人クリニックなどを選ぶと、委員会などの業務に追われることはなくなります。
但し、個人クリニックの場合、看護研究に力を入れている職場があるので、その点は注意しましょう。
また、大規模施設で非常勤として働くという選択肢もあります。
非常勤として一定期間働き、大丈夫そうであれば常勤になることが可能な場合もあるので、少しずつ段階を踏んでいくのも良いでしょう。
看護師転職サイトを活用して、働きやすい職場を見つけよう
看護師転職サイトでは、登録すると専任コンサルタントが親身になって相談に乗ってくれ、働きやすい職場探しをサポートしてくれます。
人間関係など、本来なら入職してみないとわからないような詳細な内部情報までリサーチしてくれます。
履歴書の書き方や面接対策、病院見学の同伴などもしてくれますので、安心して転職活動ができます。
是非、活用してみましょう。