看護師が医師(医者)からのいじめ(イジメ)・パワハラ・セクハラに遭った時の対処法
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複雑な看護師の指示命令系統
看護師の「指示命令系統」は複雑です。
通常、仕事上の指示命令系統は、「上司から部下へ」というのが一般的です。
しかし、看護師の場合、上司以外にも「医師(医者)」からの指示・命令を受けて動くことが多いです。
まだ委員会などを請け負っていない新人看護師の場合は、上司である師長よりも、医師から指示・命令を受けて動くことが多いかも知れません。
師長よりも医師との接点のほうが多い看護師も多いと思います。
そのような環境下で働く看護師にとって、「パワハラ(パワーハラスメント)」の脅威は「上司」だけでなく、職種の異なる「医師」にも当てはまります。
「医師(医者)」は看護師にとって直接の上司ではないため、仕事上の評価を受けることはありません。
しかし、看護師、特に看護師になったばかりの新人や若年の看護師からすると「医師(医者)」という存在は「職務上優位性のある相手」となるため、パワハラ
の対象となり得るのです。
どこの職場にもいる!?看護師が頭を悩ませる「困った医師(医者)」
皆さんの職場には、以下のような医師はいませんか?
1.気性が激しく、感情のコントロールができない。
自分の思い通りにならないと大声で怒鳴ったり、物を投げたりするタイプです。
患者の前であろうと構わず看護師を罵倒したりして、患者から慰められた経験を持つ看護師もいます。
このようなタイプは、怒ったり怒鳴ったりすることで、自分のやり方を相手に押し付けようとします。
そのため、自分の思い通りに動いてくれる気に入った看護師には口調が穏やかであるなど、看護師によって態度が激変します。
また、気に入っている看護師であっても、やり方が違うと怒鳴ることもあります。
このタイプの医師は、看護師に対して甘えがあり、「多少キツイ言い方をしても、看護師であれば許される」と思っています。
また、「自分の思い通りに動けない看護師が悪い」と、自分を正当化しています。
2.看護師を下に見ている。
看護師を職務上、下に見ている医師は多いです。
しかし、中にはそれを「人間性」にも当てはめて考えている医師がいます。
つまり、看護師は人間的にも医師より下等な人間だと考えているのです。
そのため、自分より年齢が上の看護師にもタメ口で話したり、ぞんざいな言い方をしたりします。
「そこにいると邪魔だ」「目障りだ」などと、人格を否定するような発言をすることもあります。
3.きちんと会話ができない。
常に上から目線で看護師に指示を出し、看護師の意見に耳を貸さない医師がいます。
まともな会話が成立せず、患者のケア計画なども相談しづらい傾向があります。
4.非常に細かいルーティンがある。
例えば、処置介助の時の器具の渡し方などに、非常に細かい自分だけのルールがある医師です。
看護師がいくらマニュアル通りの方法でやっていても、自分の思い通りの方法でないと気が済まず、怒ることもあります。
5.先輩看護師と新人看護師の悪口・陰口を言っている。
一見気さくで看護師と仲良くしているように見える医師でも、先輩看護師と一緒になって新人看護師の悪口を言っている医師がいます。
このような医師がいることで、ナースステーションが悪口・陰口の温床となりやすく、職場全体の雰囲気が悪くなることがあります。
6.看護師と個人的に仲良くなろうとする。
執拗に連絡先を聞いてきたり、飲みに誘われたりすることで、「セクハラ」に該当するケースも多いです。
特に新人看護師は、職務上、「医師との関係を悪くしたくない」と考えてしまうことから、気が進まないながらも連絡先を教えてしまったりするケースが多いです。
こんな医師(医者)からいじめ(イジメ)・パワハラ・セクハラに遭ったら?対策&対処法
上記のような「困った医師(医者)」から、いじめ(イジメ)・パワハラ・セクハラに遭った場合の対処法、および遭わないための対策を考えていきます。
1.二人きりにならない。
「困った医師」とは、二人きりにならないのが鉄則です。
あなたが新人であれば、「困った医師」に用事がある時は、できれば先輩と一緒に聞きに行くと良いでしょう。
また、連絡先などを聞いている医師がいる場合、ナースステーションなどで二人きりになりそうな時は、患者のところへ行く風を装って、その場を離れましょう。
2.ビクビクしない。怯まない。
大声で怒鳴られても、ビクビクしたり怯んだりせず、堂々とその場で医師の顔を見つめます。
大声で怒鳴るのは、動物でいうところの「威嚇」です。
威嚇は、弱い者こそやるのです。
威嚇には屈せず、堂々としていましょう。そうすることで、傍から見ると大声を出した医師のほうがみっともなく映ります。
また、このタイプは、怯まない相手には怒鳴ったりしなくなることも多いです。
仮に、あなたに非があって怒鳴られたとしても、大声で怒鳴ったり、患者の前で罵倒するのは人権侵害に当たります。
その時は堂々と目を見て、「すみませんでした」と謝れば良いのです。
3.語尾までハッキリ喋る。
語尾を濁す喋り方は、相手に「弱い」という印象を与えます。
そのため、攻撃の対象になってしまうことがあります。
常に、語尾までハッキリと、聞き取りやすい大きな声で話すことを意識しましょう。
4.わからないことは、怯まずその場で聞いて解決する。
気性の激しい医師に何か指示を出された時、その内容がよくわからなくても聞き返すことができず、時間を置いて再び質問して怒られる…という経験、皆さんにもありませんか?
そのような「不要な叱責」を避けるためにも、わからないことは、どんなに話しかけづらい医師であってもその場で聞くようにしましょう。
気性の荒い医師、いわゆる「コワい先生」は、看護師から話しかけられることに慣れておらず、こちらから声をかけると意外と丁寧に教えてくれることもあります。
5.論理的に相手を追い詰めて、怯ませる。
暴言を吐く相手には、「一旦受け入れて、質問返し」で応戦します。
「本当に仕事できないよね」と言われたら、「どうしたらできるようになりますかね?」と返してみましょう。
「邪魔なんだよ」と言われたら、「邪魔なのですね。では、どうしたら良いですか?」と返します。
このようなことを言うタイプは、暴言によって相手が黙り込むと思っており、それで優位に立とうとしています。
絶妙な切り返しで、こちらが優位性を奪ってやるのです。
医師(医者)からのいじめ(イジメ)・パワハラ・セクハラは一人で悩まず相談を!
医師(医者)からのいじめ(イジメ)・パワハラ・セクハラに遭ったら、「仕方ない」などと諦めず、誰かに相談しましょう。
頼りになる上司がいれば、事実を報告し、相談に乗ってもらいましょう。
看護師転職サイトは、医師(医者)からのいじめ(イジメ)・パワハラ(パワーハラスメント)やセクハラの相談を聞いてくれます。
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特に、新人看護師の皆さんは「看護師の職場なんてこんなものだろう」と諦めてしまいがちですが、医師からのいじめ(イジメ)などは決して許されることではありません。
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