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看護師働き方診断

妊娠初期の看護師の注意点&乗り越え方|つわり、ケモ、夜勤…みんなどうしてる?

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看護師の妊娠初期の注意点と乗り越え方

 

「妊娠初期」は悩みが多い

妊娠初期とは、妊娠0〜15週頃を指します。

 

 

この時期は、見かけ上の変化はほとんどありませんが、妊婦の体の中の変化は最も激しい時期です。

 

 

胎児は細胞分裂を繰り返し、ものすごいスピードで成長していきます。

 

 

また、母体のホルモンの変化も著しく、つわりや倦怠感、眠気、貧血、不安感などに悩まされる時期でもあります。

 

 

初めての妊娠の場合は、それに加えて妊娠そのものに対する不安もあるでしょう。

 

 

また、未婚者の場合は、これからの生活に対する不安もあると思います。

 

「これからの仕事をどうするか?」

 

「上司にはいつどのように伝えるべきか?」

 

「同僚への報告は?」

 

「夜勤はどうしたらよいのか?」

 

…など、妊娠初期の看護師の悩みは尽きないのです。

 

 

今回は、妊娠初期の看護師が注意すべき点と、この時期の乗り越え方について解説していきます。

 

 

妊娠に気づいたら…報告はいつするべき?

看護師が妊娠した場合、最初に気にかかるのが「いつ報告するか?」ということだと思います。

 

 

事務職などデスクワークが中心の女性であれば、胎児心音が確認できる8週目あたりに報告するのが一般的です。

 

 

しかし、看護師の仕事は、力仕事があったり、抗がん剤や放射線など胎児に影響を及ぼす業務もあるため、「発覚したら速やかに」というのが原則です。

 

 

特に、未婚者や新人看護師の場合、上司との関係があまり良好でない職場などでは報告しづらいと感じるかも知れませんが、「いつかは必ず言わなくてはならない」と割り切り、できるだけ早く報告しましょう。

 

 

産婦人科で診察を受け、妊娠が確定した時点で早めに報告します。

 

 

ナースステーションなどででは周囲の目も気になってしまうので、「後でお話したいことがあるのですが」と言って、個別に時間を設けてもらうのがベストです。

 

 

同僚への報告の時期は、上司と相談して決めるのが良いでしょう。

 

 

可能であれば、同僚へもできるだけ早い時期に報告するようにします。

 

 

妊娠初期の辛いことあれこれ…みんなどうやって乗り越えてるの?

 

1.つわりが辛い。

早い人だと妊娠5週目頃からつわりが始まります。

 

 

個人差があり、つわりがあっても普段通り生活できる人もいれば、まったく食事をとれなくなってしまう人もいます。

 

 

また、「吐き気が出る」「においに敏感になる」「食事がとれない」「決まったものしか食べられない」「何か食べていないと気持ち悪くなる」など、症状の現れ方も人それぞれです。

 

 

看護師の場合、配膳・食事介助・経管栄養・保清ケア・排泄介助など、「におい」に晒される機会が非常に多く、つわり時期の妊婦には酷な状況となります。

 

 

人によっては、マスクを二重にすることで対応できる場合もあるようですが、個人差があります。

 

 

食事介助などは他のスタッフに替わってもらえればベストですが、人手不足の職場だとそうも言っていられないのが現状です。

 

 

また、若年看護師の場合は自分から先輩に「替わってください」と言い出しにくい場面も多いでしょう。

 

 

この時期の対策としては、まずは上司に「つわりがある」ということを報告しておきます。

 

 

そして、できる業務・できない業務を一緒に考えていきましょう。

 

 

例えば、配膳や食事介助を外してもらう代わりに、バイタルサイン測定を引き受けたり、検査・手術入室に必要な書類の確認など、自分でもできる業務を探します。

 

 

その日によっても体調は変化します。こまめに体調を報告しましょう。

 

 

体調面で不安がある時は、採血や処置介助などの業務は避け、自分のタイミングで自由にトイレに行ったりできる業務にしてもらいましょう。

 

 

それでも辛い場合や肩身が狭いと感じる場合は、この時期は思い切って「休職」してしまうことをお勧めします。

 

 

制度としていわゆる「つわり休暇」が認められている職場であれば、それを活用しましょう。なければ「病休」が適用されると思います。

 

 

かかりつけの産婦人科で診断書を書いてもらうとスムーズです。

 

 

申し訳なさを感じるかも知れませんが、つわりは一時期のことなので、症状が治まったら再び働けば良いのです。

 

 

2.周囲から配慮してもらえない。

妊娠初期はまだお腹が出ていないので、一見妊婦だとわかりません。

 

 

同僚であれば伝えておくこともできますが、医師や他部署のスタッフ、コメディカルは妊婦であるとわからずに「CTに一緒に入って」「抗がん剤の交換をお願いします」などと言われてしまうこともあるかも知れません。

 

 

また、患者からも妊婦であるとはわからないので、「ちょっと手を貸してください」などと言われることもあります。

 

 

相手が医師・コメディカルなどの医療者であれば、「妊娠中なので、他のスタッフを呼んできます」と、妊娠中である旨を伝え、自分は対応できないことをハッキリと言いましょう。

 

 

相手が患者さんで力が必要な場合は、「少々お待ちください」と言って、近くにいる医療者に協力を要請します。

 

 

同僚以外のスタッフに妊娠を告げるのを躊躇する方もいるかも知れませんが、看護師の業務の特性上、知っていてもらう必要があります。

 

 

また、同僚に対しても積極的に妊娠を告げることに躊躇する方がいるかも知れません。

 

 

しかし、同じ職場で働いている以上、伝える必要があります。

 

 

妊娠を隠したまま、安全に看護師の仕事を続けることは非常に困難です。

 

 

3.貧血やお腹の張りが不安。

妊娠初期は、お腹の張りなど、ちょっとしたことでも不安になります。

 

 

また、妊娠中は貧血になりやすいので、立ち仕事の多い看護師は注意が必要です。

 

 

職場によっては、申し送りやカンファレンス、記録などを立って行う習慣のあるところもあります。

 

 

このような職場の場合は、遠慮せず座ってしまいましょう。

 

 

誰かが「座りなよ」などと声を掛けてくれるのを待っていてはいけません。

 

 

自分のみは自分で守りましょう。

 

 

中には、先輩や周囲の目が気になる方もいるかも知れませんが、無理をして立ったままでいて倒れたりしたら余計に迷惑がかかります。

 

 

4.色々なことが重なって、精神的に辛い。

妊娠初期は、身体的な負担だけでなく、精神的な負担も大きい時期です。

 

 

妊娠を機に結婚をする場合は、転居や結婚の準備など、仕事以外にもやることがたくさんあり、「心が休まる時間がない」と感じることもあるでしょう。

 

 

そのような場合は、無理せず、「休職」に踏み切るのもひとつの手段です。

 

 

また、妊娠を機に、働き方を見直すことも大切です。

 

 

今の職場は、育児をしながら働くのに適した職場か?ということを今一度考えてみましょう。

 

 

独身者にとって働きやすい職場環境が、必ずしも育児中の看護師にとって働きやすいとは限らないからです。

 

 

育児中の看護師に優しい職場を探そう!

妊娠は、これまでの働き方を見直すチャンスです。

 

 

これから母になり、育児をしながら安心して働き続けるために、自分に合った職場を本気で探してみましょう。

 

 

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