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看護師働き方診断

看護師の先輩から「あんたと夜勤はやりたくない!」と言われた日。何でもズバズバ言う体育会系の職場での初めての夜勤。

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何でもズバズバ言う体育会系の職場風土

私が新人当時配属された救急室は、
どちらかというと体育会系でした。

 

 

 

どんな処置をする時にも、
「声を出せ!」
と言われ、

 

性格もサバサバした先輩が、
多かったように思います。

 

 

 

思ったことを、
ハッキリ言う風土がありましたが、
その分後腐れもありませんでした。

 

 

 

しかし、
その雰囲気に慣れるまでは、
かなり傷つくこともありました。

 

 

 

私が最も傷ついたのは、
先輩から、

 

「あんたと一緒の夜勤はやりたくない!」

 

と言われたことです。

 

 

 

一晩に心肺停止の患者が3名!壮絶な初夜勤

救急室に配属された翌週から、
プリセプターのS先輩と一緒に夜勤に入るようになりました。
通常は4人の夜勤ですが、私がまだ独、
り立ちしていないので、5人体勢での夜勤でした。

 

 

 

初めての夜勤に備えるため、
私は16時まで、
充分過ぎるほどの睡眠を取って、
出勤しました。

 

 

 

救急室の夜勤は、
かなり壮絶です。

 

 

 

繁忙度は日勤と、
比べものになりません。

 

 

 

日勤の時は、
シャドウイングが中心でしたが、

 

夜勤ではシャドウイングなどという、
生ぬるいことをしている余裕はありません。

 

 

 

リーダーの先輩に指示されるがまま、

 

バイタルサインの測定をしたり、
検査室に検体を運んだり、

 

レントゲン室にフィルムを取りに走ったり、
とにかく忙しく走り回りました。

 

 

 

夜中の2時を回り、
ちょっと落ち着いたかな…
と思っていたら、

 

「心肺停止の救急車が入ります」

 

と言われ、
私は疲れも吹き飛ぶほど緊張しました。

 

 

 

私にとっては初めての、
「心肺停止」だったからです。

 

 

 

S先輩から、

 

「今日は見ていれば良いからね」

 

と言われましたが、
それでも緊張は収まりませんでした。

 

 

 

淡々と挿管や点滴の準備がなされ、
医師もスタンバイしています。

 

 

 

そんな状況でも普段通り、
にこやかにしている先輩や医師を見ても、
やはり緊張はほぐれませんでした。

 

 

 

遠くに聞こえる救急車のサイレンが、
徐々に近づき、

 

ピタッと音が止むと、
救急搬送口に2名の先輩が走って行き、

 

救急隊と共にストレッチャーを引いて、
処置室に入って来ます。

 

 

 

処置室では、
もう2名の先輩と医師2名が、
スタンバイしており、

 

救急隊と一緒に手際よく処置台に移すと、
蘇生処置が始まりました。

 

 

 

「見ているだけで良い」

 

と言われた私は、
先輩や医師の邪魔にならないようにと、
細心の注意を払いながら見学していました。

 

 

 

キョロキョロと先輩や医師の動きを見て、
先輩が近くを通ろうとしたらサッと場所を変え、
ビクビクしながら処置を見ていました。

 

 

 

処置の甲斐あり、
患者さんはCCUに移動することになりました。

 

 

 

患者さんがいなくなった救急室では、
先輩方がスポーツの後のような、
清々しい顔で後片付けをしていました。

 

 

 

後片付けが終わるか終わらないかという時に、

 

「救急車が入ります」

 

と連絡がありました。

 

 

 

またしても「心肺停止」です。

 

 

 

先輩方は涼しい顔で、
再び準備を始めました。

 

 

 

2番目の患者も同様に、
蘇生処置がなされ、

 

ICUへと移動していきました。

 

 

 

すると、
続けざまに、

 

「心肺停止の救急車が入ります」

 

と連絡がありました。

 

 

 

「今日は来るね〜」

 

と言いながらも、
先輩方は淡々と、
処置を進めていきました。

 

 

 

3人目の心肺停止の患者は、
発見されたのが遅かったそうで、
家族の到着を待って死亡確認されました。

 

 

 

朝になってスタッフが出勤してくる頃には、
救急室はすっかり落ち着いて、
患者は誰もいなくなっていました。

 

 

 

同期の中で最初に初夜勤を迎えた私は、
「どうだった?」という同期からの質問に、
興奮気味に昨夜の出来事を話しました。

 

 

 

申し送りを終え、
定時で私の初夜勤は終わりました。

 

 

 

「あんたと夜勤はやりたくない!」…その真相は?

翌日、
私より1日遅れて初夜勤を体験した同期から、
電話がありました。

 

 

 

「どうだった?」と聞くと、

 

「すっごいヒマで、3時間も休憩取っちゃったよ〜」

 

との返答。

 

 

 

同じ救急室の夜勤でも、
日によってこんなに違うんだなぁと驚きました。

 

 

 

2度目の夜勤を翌日に控えた日、
一緒に夜勤をする予定のN先輩に、

 

「明日の夜勤、よろしくお願いします」

 

と挨拶をしました。

 

 

 

N先輩は、
私の初夜勤の時にもリーダーをやっていた、
ベテラン看護師です。

 

 

 

すると、
N先輩は、

 

「えー、あんたと一緒の夜勤はやりたくない!」

 

と言い捨てて帰ってしまいました。

 

 

 

ショックのあまり呆然となった私は、
帰宅後もずっと、

 

N先輩の言葉が、
頭を離れませんでした。

 

 

 

「何がいけなかったのだろう?」

 

と、前回の夜勤での出来事を、
何度も反芻しました。

 

 

 

「見学の時、
立っている場所がいけなかったのだろうか?」

 

 

 

「検査室までは、
もっと早くダッシュしないと、
ダメだったのだろうか?」

 

 

 

考えれば考えるほどわからなくなり、
更に落ち込みました。

 

 

 

 

翌日、
夜勤前にロッカールームで着替えていると、
プリセプターのS先輩が入ってきました。

 

 

 

私は思い切って、
先日N先輩に、

 

「あんたと夜勤はやりたくない」

 

と言われたことを相談しました。

 

 

 

「私の何がいけなかったのでしょうか?」

 

と尋ねると、
S先輩は笑いながら、

 

「それは、あんたが“当たる”からだよ!」

 

と言いました。

 

 

 

「当たる看護師」って何?

看護師業界には

 

「当たる」

 

と言われる人がいます。

 

 

 

職場によっては、
「つく」「呼ぶ」などの言い方をすることもあります。

 

 

 

「当たる看護師」とは、

 

「何故か急変や緊急入院などに、
当たりやすい看護師」

 

のことを言います。

 

 

 

私は、
初夜勤で3人の心肺停止患者を呼んだ、
「当たる看護師」だと言われていたのです。

 

 

 

S先輩からそれを聞かされ、

 

「嫌われていたわけではなかったのだ」

 

ということがわかりホッとした私は、
2度目の夜勤に向かいました。

 

 

 

2度目の夜勤も、
休憩など取れない有様だったことは、
言うまでもありません。

 

 

 

そして、
2度目の夜勤で私は、
新たな恐怖体験をするのでした。

 

 

 

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職場風土や人間関係は、
入職してみないとわかりません。

 

 

 

同じ病院でも、
部署によって異なることもあります。

 

 

 

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