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ナースフューチャーへようこそ。副看護師長のレイカです。看護師として、これまで16年働いてきました。あなたの看護師転職をお助けします!
看護師働き方診断

看護師で転職決まり初めての退職。手続きやブランク期間の話を聞く中、ついに迎えた最終出勤日。

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退職の噂はあっという間に広まる

あまり早くに退職することを知らせると、
周囲から、

 

「除け者」

 

にされてしまうのではないか…

 

と警戒した私は、
スタッフへは2月頃から、
知らせ始めようと考えていました。

 

 

 

できるだけ自分の口から伝えたいと思い、
それには短期間で、
全員に知らせる必要があると思いました。

 

 

 

2月も中旬に差し掛かった頃、
ある夜勤明けの日、
一緒に夜勤をしていた先輩と後輩に、

 

「実は私、
3月で退職するんです」

 

と話しました。

 

 

 

二人とも最初は驚きましたが、
すぐに、

 

「今度はどこで働くの?」

 

「結婚するんですか?」

 

「どこに住むんですか?」

 

などと、
次の質問に移っていきました。

 

 

 

夜勤の後、
連休だった私が2日ぶりに出勤すると、
一人の後輩が駆け寄って来て、

 

「退職するって聞いたんですけど、
本当ですか?」

 

と聞いてきました。

 

 

 

看護師の噂の拡散は、
恐ろしいほど早いのだと痛感しました。

 

 

 

私が休んでいた2日間で、
4B病棟の中で、
私の退職を知らない人は、
いなくなりました。

 

 

 

「全員に自分の口から伝えたい」

 

などということは、
看護師の世界においては、
幻想なのだということに気付きました。

 

 

 

しかし、
幸いなことに、
4B病棟のスタッフは皆、

 

私の退職が公になっても、
それまで通りに接してくれ、
私が危惧していたようなことは、
起きませんでした。

 

 

 

退職手続きは知らないことだらけ!

退職が公になると、
気分的には楽になってきました。

 

 

 

A大学病院での仕事も、
残りわずかだと思うと、
何となく名残惜しい気持ちになったりもし、

 

「色々あったけど、楽しかったなぁ」

 

などと感慨に耽りながら、
毎日の仕事を楽しんでいました。

 

 

 

退職を申し出るタイミングを、
うかがっていた頃とは打って変わって、
それまで以上に集中して、
仕事に取り組むことができました。

 

 

 

2月も終わりに近づく頃、

 

「退職者合同説明会」

 

のお知らせが届きました。

 

 

 

「退職の時にも、
合同説明会があるのかぁ…」

 

と呑気に構えていた私。

 

 

 

詳細を見ると、
所要時間は「1時間半」となっています。

 

 

 

「1時間半も何を説明するの!?」

 

と不思議に思いながらも、
私は「退職者合同説明会」に参加しました。

 

 

 

当日、
会場の会議室に行くと、
様々な職種の職員が、
ぎっしりと席についていました。

 

 

 

顔見知りの職員も多く、
40代の男性事務員の姿を、
見かけた時は、

 

「家庭もあるだろうに、
これからこの人はどうするのだろう…」

 

などと、
他人の心配までしていました。

 

 

 

それにしても、
大学病院というのは、
毎年こんなに大勢の人が、
退職していくのか…

 

と、初めての退職を、
目前に控えている私は、
驚きを隠せませんでした。

 

 

 

やがて、
事務長が出て来て、
「退職者合同説明会」
が始まりました。

 

 

 

「とりあえず、
この場にいればいいんだろう…」

 

 

 

くらいの軽い気持ちで、
参加していた私ですが、
説明会が始まると、
ちょっとした焦りを感じ始めました。

 

 

 

「雇用保険被保険者証」

 

「厚生年金被保険者資格喪失証明書」

 

「離職票」

 

「退職証明書」

 

…聞いたことのない言葉が
次々と出てきます。

 

 

 

他の参加者は、
配布された資料に、
メモを書き込んだりして、
真剣に聞いています。

 

 

 

私は、
これらの書類の何が自分に必要で、
何が不要なのか、
さっぱりわかりませんでした。

 

 

 

そもそも、
これらの書類の、
名前すら初めて耳にするため、
事務長の話が全く耳に入って来ないのです。

 

 

 

「ブランク期間」は、休めるとは限らないらしい…

事務長は、
書類の説明をした後に、

 

「では、最初に4月1日から、
無職になる方の説明をします」

 

と言って、
必要な手続きについて説明を始めました。

 

 

 

私は、3月31日までは、
A大学病院に勤務し、

 

4月1日から、
T大学病院に就職する予定に、
なっていました。

 

 

 

そのため、
「無職になる方」
ではなかったのですが、
とりあえず必死に聞き取っていました。

 

 

 

「退職するのも大変なんだなぁ」と、
初めて思い知ったのです。

 

 

 

「次に、4月1日から就職先が、
決まっている方の説明をします」

 

と、私が該当する説明に移ったので、

 

私は「一言一句聞き逃してはいけない!」と、
気合いを入れて話を聞き始めました。

 

 

 

すると、こちらの説明は、
ほんの数分で終わってしまい、
合同説明会もお開きになってしまいました。

 

 

 

拍子抜けした私は、
説明会が終わると同時に、
司会進行をしていた事務長のもとへ駆け寄り、

 

「あの…、私は本当にこの手続きだけでいいのでしょうか?
役所などには行かなくて良いのでしょうか?」

 

と直接聞いてみました。

 

 

 

事務長は、

 

「あなたは、4月1日から他へ就職するんですよね?」

 

と確認しました。

 

 

 

「はい」と答えると、
「それなら、この手続きだけで大丈夫ですよ。

 

 

 

年金や保険の手続きは、
新しい職場でやってくれますから」

 

と言いました。

 

 

 

不安そうにしている私に向かって、
更に事務長は続けました。

 

 

 

「今は大変そうに思うかも知れないけど、
4月1日から働く方が、
結果的に楽ですよ。

 

時々、
“ちょっと充電期間が欲しい”なんて言って、
1ヶ月くらい無職の期間を設ける人がいますけど、

 

そうすると、
その短期間だけ国民健康保険になるし、
年金も手続きが必要になるし、
そういう手続きだけで、
充電期間が終わってしまったりしますから。

 

ブランクを空けずに働く方が、
大変そうに感じるかも知れないけど、
事務手続きの面から言えば、断然楽ですよ」

 

なるほど…。

 

 

 

実は私も、

 

「1ヶ月くらい海外旅行でもして、
リフレッシュしてから、
新しい職場に行こうかな」
などと考えたことがあったのでした。

 

 

 

しかし、
T大学病院は4月1日からの採用しか、
応募がなかったので、
仕方なく断念していたのですが、
この事務長の話を聞いて、

 

「これで良かったのだ」
と思うことができました。

 

 

 

ついに迎えたA大学病院最後の日

3月28日、

 

学生時代の実習から、
10年近くも通い続けた、
A大学病院に勤務する、
最後の日を迎えました。

 

 

 

私は、
引っ越しを含めた転職準備のため、
3月末の3日間だけ、
休みの希望を出していました。

 

 

 

師長は快く休暇をくれ、
この日が最後の出勤日となったのです。

 

 

 

もっと感慨深いものかと思っていましたが、
意外にもいつも通りに、
あっさりと仕事が終わりました。

 

 

 

送別会は早々と、
3月中旬に開催されていたため、
送別会でもさほどの淋しさは、
感じませんでした。

 

 

 

担当している受け持ち患者さんが、
丁度良いタイミングで退院しており、
受け持ちがいなかったことも、
ひとつの要因かも知れません。

 

 

 

私は病棟に菓子折りと手紙を置き、
最後の出勤日を終えました。

 

 

 

それから、
白衣とロッカーキーなどを、
返却がてら看護部長室に、
挨拶に行きました。

 

 

 

タイミング良く看護部長と、
副部長が揃っていたので、
同時に挨拶が済みました。

 

 

 

部長も副部長も、

 

「これからも頑張ってね」

 

と、笑顔で見送ってくれました。

 

 

 

「色々あったけど、
良い病院だったのかも知れないなぁ」

 

などと思いながら、
A大学病院を後にすると、

 

ちょっと淋しい気持ちと、
数日後から通う、
新たな職場に対する期待と、
不安とが交互に押し寄せてくるのでした。

 

 

 

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