新人看護師で配属先の希望って通るの?人気の診療科とその理由。配属希望ランキングも掲載!
ツイート配属先の希望が通る看護師は64%しかいない
看護師が就職・転職する時に、最も気になることは「配属先はどこか?」ということです。
一口に「看護師」と言っても、診療科・分野が異なると、仕事内容もガラッと変わります。
どんなにベテランの看護師でも、経験のない診療科では新人同然ということも珍しくありません。
看護師は学生時代から実習で様々な診療科・分野を自分の目で見てきます。
その中で、自ずと得手・不得手が出てくるものです。
ほとんどの病院では、入職時に面接などで希望の配属先を聞かれます。履歴書に書かせる場合もあります。
しかし、必ずしもその希望が通るとは限りません。
ある調査によると、配属先の希望が叶った新人看護師は64%だそうです。
※出典:看護roo! 緊急アンケート(2)「配属どうなった?」新人看護師特集【vol.8】
https://www.kango-roo.com/sn/a/view/430
また、配属先の希望が通るかどうかは「職場による差が大きい」という傾向にあり、ある職場ではほとんどの看護師が第1希望、第2希望の診療科に配属されたのに対し、別の職場では「ほとんどの看護師が希望していない診療科に配属された」という声も聞かれます。
配属先は最初が肝心
特に新卒で最初に配属された診療科・分野は、その後の看護師人生に大きく影響します。
看護師としての基礎が培われる新人時代を過ごす診療科・分野は、その後の看護観や仕事の仕方を大きく左右するのです。
そのため、新人時代は医療的処置の多い科や、幅広い症例を経験できる科を希望する看護師が多いようです。
やはり、学生時代から「仕事のできる看護師になりたい」と考えている人が多いのでしょう。
新卒看護師に人気の配属希望ランキング
まず、新卒看護師が第1希望に挙げる診療科のランキングをご紹介します。
「内科」には、様々な分野の内科が含まれているので、ランキングにすると1位になるようです。
やはり「基本を学ぶなら内科」「ほどよく医療処置も学べ、患者とのコミュニケーションも学べる」ということから、最初の配属先に内科を希望する人が多いようです。
急性期に苦手意識を持っている看護師が内科を希望するケースもあります。
看護師業界では「難しい」とも言われる循環器。ベテラン看護師でも、循環器を苦手とする人は多いです。
だからこそ、新人時代に循環器病棟で勉強したいと考える看護師が多いようです。
「心電図を読めるとカッコイイ」「これからの高齢社会では需要が増える診療科」「急性期と慢性期の要素が両方ある」と、向学心の高い新人看護師に人気です。
患者の年齢層が比較的若いことや、亡くなる人が少ないことから、整形外科を希望する看護師も多いです。
移送や体位変換で力を必要とする場面も多いことから、男性看護師の配属先として選ばれることも多く、男性看護師にとって働きやすい診療科とも言われます。
周手術期の看護が学べることも、人気の理由のひとつです。
いわゆる「急性期」で働きたい看護師は、外科系の病棟を希望するケースが多いです。
中でも消化器外科は、「忙しそうだけれど、様々な看護技術が身に付きそう」「看護展開が早いから勉強になる」「急性期から終末期まで、様々な患者の看護を学べる」ということで人気です。
小児科は「どうしても小児科で働きたい」という看護師と、「絶対に小児科では働きたくない」という看護師とに二極化しているのが特徴です。
単に「子どもが好き」という方もいれば、「様々な疾患を学べる」という理由も聞かれます。
小児科の看護にハマる方というのは、いずれは小児病院に転職するなど、看護師人生のほとんどを小児看護に捧げる方が多いです。
総合的に見ても、新卒看護師が配属希望を考える時の根底にあるのは「将来、仕事のできる看護師になりたい」という気持ちのようです。
「楽なところで働きたい」などという考えの新人は少ないことがわかります。
皆、きちんと将来のことを考えて配属希望を出しているのですね。
※出典:看護roo! 緊急アンケート(2)「配属どうなった?」新人看護師特集【vol.8】
https://www.kango-roo.com/sn/a/view/430
希望の通りやすい診療科・通りにくい診療科があるって本当!?
先述の通り、配属先の希望が通る看護師は64%です。およそ半数の看護師は、希望していない診療科に配属されているということになります。
統計的に見ると、内科、整形外科は、比較的希望が通りやすいようです。
逆に、小児科、救急室、手術室は、希望が通りにくいようです。
小児科、救急室、手術室の希望が通りにくいのは、以下の理由が考えられます。
- 希望者が多い。
特に小児科は、希望する新人が多く、競争率が高い診療科です。
- 新人を受け入れていない。または、制限している。
病院によっては、救急室やICUでは新人を受け入れていないことがあります。
また、受け入れていたとしても、他の部署よりも少ない人数であることもあります。
- 退職者が少ない。
退職者が少なく、そのために受け入れる新人の数も少なくなっていることがあります。
小児科、救急室、手術室の看護は専門性が高く、やりがいもあるため、退職者が少ない傾向にあります。
配属先の希望が通る方法はないの?
大病院ほど配属先の希望を通すのは難しいようです。
看護師転職サイトには、配属先を交渉してくれるものもあります。
診療科ごとに求人を探すこともできます。
どうしても働きたい診療科がある方は、看護師転職サイトを活用しましょう。
経験豊富な専任コンサルタントがしっかりと交渉を進めてくれ、希望の部署で働くことができます。