“嫌な上司がいる職場”はすぐに辞めた方が良い!その理由を解説
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看護師が職場に抱く不満や仕事上のストレス。
その原因のひとつとして、“嫌な上司がいる”というものが挙げられます。
一口に“嫌な上司”と言っても、
それには色々なタイプがあるでしょう。
はっきりとわかるような嫌がらせを受けたというケースもあるでしょうし、
何となく嫌な態度を取られた…
というような曖昧なものまで、
その程度は様々です。
しかし、
どのケースにも共通して言えることは、
上司の存在が部下に「働きづらい」と感じさせてしまっている時点で、
上司としての資質に欠けているということです。
ただでさえ看護師は、
様々な患者さんとの関わりや、
生命に関わる責任の重い業務をこなす、
ストレスの多い仕事です。
そんな看護師たちの上に立つ
主任・師長といった“上司”は、
現場で働く看護師がより働きやすいように
職場環境を整える責務があるのです。
職場の人間関係も“職場環境”のひとつ。
ナースステーションは、
患者さんのケアから戻って来た看護師が
ホッとできる場所でなければなりませんし、
主任・師長といった直属の上司は、
看護師が安心して相談できる存在でなければならないのです。
ですから、
そのような人間関係も含めた“職場環境”を整えることすらできない上司、
まして自分自身がその元凶となっても平気でいるような人は、
上司として失格ということなのです。
それなのに、
「どうしてあんな人が師長なの!?」
と思うような上司に悩まされている方は多いです。
“どうして”の答えは簡単。
その職場の人事評価制度が
正常に機能していないからです。
師長になる資質のない人に師長を任せている組織に
問題があるのです。
適切な評価がなされていれば、
周囲も納得できるような人材が師長・主任などの役職に就くはずです。
しかし、
そうでない人が役職についているということは、
その職場の人事評価制度や役職の基準に問題があるということ。
逆に、どんなに良い仕事をしても、
適切に評価されないおそれがあります。
“公平性に欠ける職場”
という見方もできるでしょう。
このような職場に長くいると、
看護の仕事自体が嫌になってしまうこともあります。
どんなに頑張っても良い結果を出しても
正当に評価してくれないような職場には、
さっさと見切りをつけ、
もっと自分を正当に評価してくれる働きやすい職場を探す方が得策です。
「いやいや、辞めるのは私ではなく“嫌な上司”の方だろう!」
という考え方もあるでしょう。
これは確かに正論なのですが、
残念ながら今の日本の医療業界では、
既に役職に就いている人を降格させるというのは
実に難しいことです。
それよりも、
自分の能力をいかんなく発揮できる働きやすい職場に移る方が、
時間も労力も無駄にせず、
満足のいく看護師人生が送れることでしょう。
嫌な上司の下でも健気に頑張ってしまう看護師の特性
「この師長、嫌だなぁ…」
と思いながらも、
その下で頑張ってしまう看護師がたくさんいます。
その背景には、
看護師という職業の特性があります。
看護師の仕事は業務内容が幅広く、
仕事に対する評価の基準が非常に曖昧です。
全ての業務が“ケースバイケース”であるため、
個人の仕事の能力を“速さ”や“件数”などで
可視化することができません。
そのため、
仕事内容で“あげ足”を取ることも簡単であり、
真面目な看護師であれば
「自分が悪い」「自分に能力がない」と思い込まされてしまうのです。
嫌な上司の下で頑張り過ぎてしまうと、
結果的に心身共にクタクタに疲れてしまいます。
自分をより良い方向に導いてくれる上司もいる!看護師にとって“良い上司”の条件
特に経験年数の少ない若い看護師であれば、
上司の存在はその後の看護師人生にも大きく影響を与えます。
良い上司に巡り合うことで、
自分の得意な分野に気付かせてもらえることもあります。
こういった“上司との出会い”がきっかけで、
認定や専門の道に進む看護師も多いのです。
また、上司の仕事ぶりや人柄というのは、
これからの自分の仕事の仕方や看護観、
後輩への接し方にも少なからず影響を与えます。
看護師にとって“良い上司”とは、具体的にどのような人なのでしょうか?
1.看護師としての実践能力に優れている。
言うまでもないことですが、
普通にスタッフとして働いていても“仕事ができる人”であるということです。
2.個人的な感情を持ち込まず、公平性が保たれている。
機嫌の良し悪しや、
人の好き嫌いなどを感じさせないことです。
特定のスタッと仲良くしたりせず、
どのスタッフとも均一にコミュニケーションを取れる人であることです。
3.常に冷静である。
急変など予測外の事態が起こった時に、
上司自らがパニックになっていたのでは話になりません。
どんな状況でも冷静沈着に判断でき、
指揮を執れる人であることです。
4.時々熱い。
冷静さを保ちながらも、
時々は看護に対する熱い気持ちを見せてくれる人であることです。
5.自部署のスタッフを守るため行動が取れる。
組織の中で自部署のスタッフの不利益にならないような
行動を取れることです。
他の部署の師長や部長などにヘコヘコしている上司ではなく、
きちんと主張するところは主張し、
自分の保身ではなく自部署のスタッフのことを考えてくれる人です。
6.コントロールとマネジメントのバランスが取れている
上司が決めなくてはならないこと、
スタッフが話し合って決めるべきこと、
これらの調和が取れていることです。
何でもコントロールしようとする上司だと、
非常に窮屈な職場になりますし、
何でもスタッフに決めさせる職場は
業務が煩雑になりがちです。
もう嫌な上司に悩まされない!職場選びのコツ
「嫌な上司がいるから…」と職場を変えても、
また、新しい職場で嫌な上司がいたらどうしよう…と、
転職を躊躇する方も多いでしょう。
嫌な上司に悩まされない職場探しにはコツがあります。
“嫌な上司”と一口に言っても、相性の問題もあるでしょうし、
その基準は様々です。
ですから、
嫌な上司に“出会わない”職場ではなく、
嫌な上司に“悩まされない”職場を選びましょう。
嫌な上司に悩まされない職場選びには、
以下の条件を参考にしてください。
- 1.360度評価制度、多面的評価制度を採用している
“部下が上司を評価する制度”のことです。
近年、
一般企業でも導入する会社が増えています。
私立大学病院などでは、
10年以上前から導入している施設もあります。
- 2.比較的規模の大きい病院・施設
個人病院や小規模な施設よりも、
定期的に異動のある比較的規模の大きな病院や施設の方が、
“嫌な上司”に悩まされる確率は低くなります。
また、規模の大きい病院・施設の方が管理職の研修なども
充実しています。
これまでに嫌な上司に悩まされた経験のある方は、
自分に合った職場選びをするためにも、
看護師転職サイトのコンサルタントの力を借りることをお勧めします。
看護師転職サイトの力を借りて、
嫌な上司に悩まされない、
自分をきちんと評価してくれる職場に出会いましょう。
転職サイト「マイナビ看護師」は、
求人先の職場の内部事情についてもコンサルタントが教えてくれます。
どんな性格の上司、先輩がいるのか事前に教えてくれるため、
自分に合った職場探しができます。
転職を全く考えていない方でも、
「こんな良い条件の職場があるんだ!!」
と驚くこともあるはずです。
現在、職場の人間関係で悩んでいる方は、
無料なので一度相談してみることをおすすめします。