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看護師の上手な叱り方入門【主任・リーダー・プリセプターの看護師必見】自信を持って叱れる看護師になる!

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「叱る」のが苦手な人は多い!指導的立場にある看護師は叱るのも仕事

人を育てるには、「褒める」と「叱る」のバランスが大切だと言われます。

 

 

しかし、「最近の新人は、叱るとすぐに辞めてしまう」などという声も聞かれ、「叱る」ということに苦手意識を持つ人も多いようです。

 

 

後輩を指導する立場にある看護師は、「叱る」ということも必要な仕事のひとつですが、叱り方を間違えると、お互いに仕事がしづらくなってしまうこともあるようです。

 

 

叱り方がわからずに迷走する指導者たち

近年、新人指導の方法としては「褒めて育てる」という風潮が主流です。

 

 

その裏には、新人看護師の離職率の高さがあります。

 

 

就職して1年以内に離職する新人看護師は、おおよそ13人に1人と言われています。

 

 

そのため、どの病院も新人看護師の離職を食い止めるのに必死です。

 

 

新人看護師を指導する目標として「辞めないこと」を第一に掲げる病院が増えているのです。

 

 

そのような流れを汲んで、新人を「褒めて育てる」という風潮が出てきました。

 

 

現場で新人指導に当たる看護師(プリセプターなど)は、事前に研修を受けることがほとんどです。

 

 

しかし、多くの病院・施設では、「褒め方」は教えてくれるけれど、「叱り方」は教えてくれないのです。

 

 

「褒め方」を間違えてもさほど問題にはなりませんが、「叱り方」を間違えると、取り返しのつかない傷を負わせてしまうこともあります。

 

 

それがわかっているからこそ、指導者側も「叱る」ということに消極的になるのです。

 

 


 

 

「叱る」と「怒る」を履き違えない

基本中の基本ですが、「叱る」と「怒る」は似て非なるものです。

 

 

「怒る」というのは、感情的に怒りをぶつけること。

 

 

対して「叱る」というのは、間違いを指摘して正すことです。

 

 

具体的な例を挙げると、遅刻したスタッフが「アラームをかけ忘れて寝坊しました。

 

 

以後気を付けます。

 

 

申し訳ありません」と言って出勤してきたとします。

 

 

このスタッフに対してグチグチと何かを言うのは「怒る」になります。

 

 

何故なら、このスタッフは、遅刻がいけないことだと自覚しており、きちんと反省しているからです。

 

 

既に反省している人に追い打ちをかけるのは「叱る」ではなく「怒る」になります。

 

 

上手な叱り方、10のポイント

叱り方にも上手・下手があります。

 

 

上手な叱り方は、相手との信頼関係を深め、お互いの距離を縮めます。

 

 

下手な叱り方は、相手との信頼関係を損ね、溝を深めます。

 

 

上手な叱り方のポイント

 

1.人格を否定しない。

叱る時に、人格を否定する言葉を使ってはいけません。

 

具体的には「どういう育てられ方をしたの?」「親の顔が見てみたい」「そんなことをするなんて神経を疑う」などです。

 

感情的になると、無意識にこのような言葉が飛び出してしまう人がいます。

 

これらの言葉を使うと、叱られた内容よりも人格を否定された事実だけが残り、関係の修復は不可能となります。注意しましょう。

 

 

2.現場を押さえた時だけ叱る。

人から伝え聞いたことを鵜呑みにして叱るのは、信頼関係を損ねます。

 

現場を押さえた時だけ、その場で指摘するようにしましょう。

 

また、一部分だけを見るのではなく、その時の状況をよく確かめてから叱るようにします。

 

 

3.人前で叱らない。

大勢の前で叱るのは、人格を否定するのと同様に、心を傷つけ、信頼関係を損ねるだけです。

 

出来る限り二人きりになって叱るようにしましょう。

 

 

4.短く叱る。

ダラダラと叱るのは、相手に「お説教をされた」という印象だけを与え、叱った内容が響きません。

 

要点を絞って、できるだけ短い言葉で叱りましょう。

 

 

5.指摘が複数ある場合、最初に「数」を伝える。

一度にいくつもの指摘をするのは、あまり効果がありません。

 

もし、一度に複数の指摘をする場合は、最初に「3点、注意したいことがあります」のように、「指摘の数」を伝えてからにしましょう。

 

 

6.過去の過ちを引っ張り出さない。

叱りついでに「あの時もそうだったけど…」と、過去の過ちを引っ張り出す人がいます。

 

しかし、これは相手を不快にさせるだけで逆効果です。

 

 

7.他人と比べて叱らない。

「○○さんはできているのに」といった比較をしないようにしましょう。

 

他人との比較は、相手の自尊心を傷つけ、劣等感を植え付けるだけです。

 

あくまでも、相手の成長を願って叱るのです。

 

 

8.相手にも発言させる。

一方的に叱るのではなく、相手にも発言をさせましょう。

 

「どうしてこうなったと思う?」「どうすれば良かったと思う?」「その時の状況を詳しく教えてくれる?」など、発言の機会を与えます。

 

そうすることで、相手も納得し、信頼関係の構築に繋がります。

 

 

9.叱った後は普段通りに接する。

叱った後は、キレイさっぱり、普段通りに接します。

 

叱った余韻を残してしまうと、相手は萎縮し、居心地の悪さを感じさせるとともに、緊張によるミスを誘発しやすくなります。

 

叱られてしょんぼりと落ち込んでいる時は、「はい、これで終わり!普段通りの業務に戻って!」と、こちらから気持ちを切り替えるサポートをしましょう。

 

 

10.言い過ぎたと思ったら、素直に謝る。

感情的に叱ってはいけないとわかっていても、こちらだって人間です。

 

感情が爆発してしまうこともあるかも知れません。

 

もし、「今のは言い過ぎたな」「あの言い方は悪かったな」と思ったら、「私もちょっと言い過ぎた」「ちょっと感情的になってしまってごめんね」などと素直に謝りましょう。

 

叱る時の注意点はたくさんあります。

 

それだけ「叱る」ということは責任が重いということですが、人を育てるには大切なことです。

 

「叱る」ことがら逃げずに、上手に叱ることで人を育てていきましょう。

 

 

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