忙しい看護学生のための効率の良い勉強方法!看護師国家試験に合格するにはいつから勉強すればいい?
ツイート看護学生は国家試験に受からなきゃ意味がない!
看護大学・専門学校というのは、看護師になるための養成機関です。
免許取得後にどのようなところで働くかは様々ですが、全員が「看護師免許取得」を目指しています。
稀に、国家試験に合格できず、「看護学校は卒業したものの、看護師免許を持っていない」という人も存在します。
そのような人にとって、看護学校の学歴は「無用の長物」。
履歴書に書かない方が有利なくらいです。
看護学校の学内でどんなに成績が優秀であっても、逆に赤点ばかり取っている劣等生であっても、国家試験に合格すれば皆同じ「看護師」です。
また、国家試験の点数が「満点」であっても「ギリギリ合格」であっても、取得できる免許は同じです。
学内の順位を気にするのではなく、国家試験の合格ラインに達しているか?ということだけを意識すれば良いのです。
もし、国家試験に落ちたらどうなるの?
看護師国家試験は、年に1回行われます。
看護学校の実習・卒業試験にパスし、「卒業見込み」となった場合のみ受験資格が得られます。
卒業年度の2月頃に行われます。
合格発表は3月下旬です。
4月から就職する人がほとんどなので、合格発表から就職までの期間は数日しかありません。
国家試験に落ちると、翌年に受験することになります。
そのため、1年間は「国家試験浪人」となります。
多くの看護学校では、国家試験に不合格だった学生については、卒業後も面倒を見てくれます。
具体的には、学校で行われる模擬試験を受けさせてくれたり、試験対策の講義を受けさせてくれたり、就職の相談などに乗ってくれます。
通常、看護学生は卒業年度の夏頃に就職活動を行い、遅くとも秋までには就職先が内定している場合がほとんどです。
つまり、就職活動をする時点では「看護師免許」を保有していません。
そのため、多くの職場では、内定をもらう際に「誓約書」を書かされます。
「誓約書」とは、「万が一、看護師国家試験に不合格だった場合は、内定を辞退します」という旨の誓約書です。
一部には、国家試験に不合格だった場合は、「看護助手」としての採用に切り替えるケースもあります。
そのような病院では、翌年に国家試験を受験し、合格すると「看護師」としての採用に切り替わります。
また、地域によっては、看護師国家試験の「滑り止め」として、准看護師の試験を受験させるケースもあります。これは、看護師不足が深刻な地域で行われることが多いようです。
やっぱり一発で合格したい!
看護師国家試験の合格率は、年によって多少変動しますが、だいたい90%前後です。
看護学校ごとにも合格率を発表していますが、あまり大差ありません。
国家試験は、万が一落ちても翌年に受験できますが、年度によってはカリキュラムが変わってしまうため、非常に不利な状況になることもあります。
全く習っていない内容の問題が出題されたり、関係法規や公衆衛生などの科目に関しては覚え直す必要も出てきます。
それでなくても、誰しも「一発で合格したい!」と思うでしょう。
しかし、卒業年度の看護学生の忙しさはハンパではありません。
秋までは実習と卒論(看護研究)に追われ、それが終わると卒業試験が始まります。
国家試験の勉強だけに集中できるようになるのは、12月頃です。
無駄をなくして、効率良く合格する!看護学生のための国家試験勉強法
看護学生には、時間的な余裕がありません。
そのため、無駄を省いた効率良い勉強をする必要があります。
1.勉強は「量より質」!本腰入れるのは12月からでも大丈夫
試験勉強というのは、長い時間やれば報われるものではありません。
ダラダラとやるより、短時間で集中してやった方が、よっぽど効率が良いのです。
勉強期間にも同じことが言えます。早くから取り組んだ人が、必ず合格する訳ではありません。
集中してやるのであれば、12月からでも充分に間に合います。
1月、2月の試験直前時期になると、1日10時間程度を勉強に費やしている看護師が多いようです。
現役の看護師の話を聞いても、「国試前は、人生で一番勉強した」と答える人が多いです。
一生使える免許を取得するためなので、このくらいの努力は必要です。
2.「オリジナル問題集」よりも「過去問」
国家試験対策の問題集には、大きく分けて「オリジナル問題集」と「過去問題集」があります。
効率良く勉強したければ、「過去問」だけやりましょう。
「オリジナル問題集」は、決して悪いものではありませんが、効率という観点から見ると、圧倒的に過去問に劣ります。
過去問をやっておくと、知識が身に付くだけでなく、出題形式や文章の文言に慣れることができます。
3.問題集は多くても3冊まで
不安に駆られて問題集をたくさん買い込んでしまう人がいますが、そんなに買う必要はありません。
過去問題集は1冊で充分です。多くても3冊までにしましょう。
たくさんの問題集をやるよりも、1冊をしっかりとやる方が確実に身に付きます。
また、問題集を選ぶ時は「解説」がわかりやすいものにしましょう。
中には、問題と解答しか書いていないものもありますが、「解説」があるものを選びましょう。
解説の文章を読んで、自分が「わかりやすい」と感じたものを選んで下さい。
どれがわかりやすいと思うかは、個人差があります。自分に合ったものを見つけましょう。
4.「新しい知識」より「復習」。飽きるくらいやってみる
2月に入り、追い込みの時期に入ったら、「新しい知識」を得ることよりも「復習」に徹しましょう。
生半可な新しい知識を得るよりも、それまでやってきた内容を完璧にしておく方が、確実に点数が取れるからです。
国試は4択です。曖昧な知識で臨むと引っかかってしまいますので、中途半端な勉強は点数に繋がりません。
それよりも、それまでやってきた内容で確実に点数を稼げるように「復習」に徹します。
問題も解説文も丸暗記してしまうくらいやりましょう。
また、直前に新しい問題集を買うのもやめましょう。
5.教科書は使わない
教科書を使って勉強するのは、非常に効率が悪いです。
どうしても理解できない時に開く程度なら構いませんが、学校の試験のように教科書を中心に勉強する方法は、国試では通用しません。
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