看護師で5年目が終わってもやりたいことが見えない焦りと劣等感のスパイラル…焦る中堅看護師の葛藤。
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5年は節目！？
看護師5年目が終わりに近づく頃、
同期のHちゃんから電話がありました。
４B病棟には同期がいなかったため、
久々に同期と話すのは、
ちょっとワクワクしました。
Hちゃんの話は、
「送別会をやろうと思うんだけど、
一緒に幹事をやってくれない？」
というものでした。
聞くところによると、
年度末で5名の同期が、
退職するというのです。
私たちの同期は、
入職時には60名ほどいましたが、
3年目で半数ほどになり、
医療事故報道のあった4年目末には、
20名を切るまでに減っていました。
そのため、
わずかに残った同期は結束が強くなり、
同期が集まる研修会の後などに、
度々全員で飲みに行ったりするほど、
仲が良かったのです。
「5人も辞めちゃうんだね」
と私が言うと、
「まぁ、節目だからねぇ」
とHちゃんは言いました。
私は断る理由もなく、
送別会の幹事を引き受けました。
それぞれの進路
医療事故の影響から、
まだ「飲み会禁止令」が布かれていた最中、
それでも同期の送別会を決行するため、
私たちは病院の最寄り駅から、
3駅ほどのところにあるお店を、
偽名で予約しました。
そして、
同期が続々と集まってきました。
「辞めた後はどうするの？」
と聞くと、
助産師免許を持っているAさんは、
「出産数の多い産院に就職が決まった」
と言いました。
大学病院の産科の場合、
帝王切開などが多く、
正常分娩の数は比較的少ないため、
助産師としての経験を積むために、
転職を決めたそうです。
別の同期は、
「私は、これから助産師免許を取るために、
学校に通うことになった」
と言いました。
働きながら、
助産師学校入試のための予備校に、
通っていたそうです。
また、別の同期は、
看護学校の教員になるため、
4月から看護学校に籍を置いて、
教員になるための勉強をするということでした。
他の退職者も、
「給料の高い美容整形外科に就職が決まった」
「結婚することになったので、
夜勤のないクリニックに就職が決まった」
ということでした。
この1年間を目的もなく、
無為に過ごしてしまった私は、
「辞める人は、
これからのことをきちんと考えていて、
凄いなぁ」
などと考えていました。
すると、
一緒に幹事をやっていたHちゃんが、
「私、試験に合格したら、
今年からがん性疼痛看護の認定学校に入学するの。
そしたら、
半年間は休職することになるんだ」
と、驚きの報告をしました。
他の同期も、
「私は、将来管理職になるために、
通信でマネジメントの勉強をしている」
と話し始めました。
何も考えていなかった私は、
他の同期の話を聞けば聞くほど焦りが募りました。
焦りと劣等感のスパイラル
送別会の日から、
私は「自分は何をしたいのか？」
ということを度々考えるようになりました。
しかし、
考えても考えても、
やりたいことは見えてきませんでした。
それまで、
A大学病院は世間でも、
それなりに名の知れた病院であったため、
「有名病院に勤務している」
という自負のようなものがありました。
親戚が集まる場に行けば、
「A大学病院に勤務しているなんて凄いね」
と褒められ、
合コンなどでも、
「A大学病院で看護師をしている」
と言えば、
「おお！」
という目で見てもらえたのです。
私は、
A大学病院附属の看護学校出身のため、
学生時代の実習も、
ほとんどがA大学病院でした。
逆に言えば、
他をほとんど知らないというわけで、
今更になって自分が非常に、
「世間知らず」
な気がしてきたのです。
「井の中の蛙大海を知らず」
という言葉が、
ふと頭に浮かびました。
それまで誇りに思っていた、
「A大学病院」も、
もはや医療事故によって世間からは酷評され、
ブランド力はガタ落ちしていました。
A大学病院を辞めて転職していった、
同期のことを考えました。
看護師5年目というのは、
年齢的にはまだ20代という若さを持ちながらも、
一通りの看護技術は自立しており、
看護師として脂が乗り始めた頃です。
転職には有利な年代と言えました。
目的もやりたいことも見えてこない、
しかし、
「今、何かしなければ！」
という焦りが先に立ち、
私はもがきながら、
「やりたいこと探し」
のスパイラルにハマり始めるのでした。
ついに始めた「やりたいこと探し」
「やりたいこと探し」のために、
私は少しでも興味のある研修などには、
進んで参加してみることにしました。
病棟改編によって、
一時は興をそがれた、
「ストーマケア」の研修や、
「エンゼルメイク」
「体位変換」
「褥瘡」「問題解決技法」
など、
何の脈絡もない様々な分野の、
研修会に参加してみました。
研修会は全て「ためになった」と感じ、
楽しいものでしたが、
これと言って、
自分が心血を注ごう
と思えるものには、
出会えませんでした。
しかし、
数か月後、
私の仕事観を激変させる、
研修に出会うのでした。
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看護師転職サイトでは、
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病院見学や説明会の他、
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是非活用しましょう。
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まずは看護師転職サイトに、
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転職までの流れや、
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