看護師の「インターンシップ」は何を見る?「この職場は働きやすいのか?」インターンシップで見てくるポイント
ツイート夏休みは「インターンシップ」の時期!「インターンシップ」とは?
「インターンシップ」とは、看護学生などが就職を検討している病院で実際に「職場体験」をするというもので、近年、多くの病院で「インターンシップ」を導入しています。
看護大学・専門学校では、「夏休み中に最低1か所はインターンシップに行くこと」という課題を出しているところも多いようです。
また、最近では、学生に限らず、転職やブランクを空けて復職を考えている看護師を対象とした「インターンシップ」を行っている病院も増えています。
入職前に実際に自分の目で職場を見ることのできる機会とあって、就職前に「インターンシップ」を活用する看護師は増加傾向にあります。
「インターンシップ」の期間は、半日〜1週間と、幅が広く、期間を自分で自由に選べるところもあります。
また、夜勤体験をできる職場もあります。
体験入職する診療科や部署は、希望を尊重してくれることが多く、興味のある分野を見学できます。
「病院見学」と「インターンシップ」の違いは?
「病院見学」も、自分の目で職場を見ることのできる機会ですが、「インターンシップ」との違いは何でしょうか?
「病院見学」と「インターンシップ」の違い
スタッフの視点で見ることができる。
「病院見学」は、管理職者に伴われて「お客様」という形で見て回るのが主流です。
しかし、「インターンシップ」は、一般スタッフに混じって職場を見ることができます。
そのため、スタッフの視点で様々なものを見ることができます。
「悪い面」も見えやすい。
短時間の「病院見学」は、「良い面」しか見せてもらえません。
しかし、時間が長い「インターンシップ」は、「良い面」だけでなく「悪い面」も見ることができます。
スタッフが愚痴を言っているところや、怒られているところなどを目の当たりにすることもあります。
「悪い面」を見ることで、その職場の「真の姿」を見ることができるのです。
スタッフと直接会話できる。
「インターンシップ」は、病棟などのスタッフナースと一緒に行動することになるので、スタッフと直接会話をする機会ができます。
病院によっては、お昼の休憩もスタッフと一緒に摂ることになるので、様々な話を直接聞くことができます。
患者さんと接することができる。
「病院見学」では、患者さんと接する場面があったとしても挨拶程度ですが、「インターンシップ」は、実際のケアに同行するので、患者さんからの話を聞くこともできます。
患者さんの会話の中には、看護師に対する思いなども含まれていることがあり、その病院の「評判」や看護の実際を目の当たりにすることができます。
これらを総合すると、「病院見学」よりも「インターンシップ」の方が、より現実的な職場の実態を見ることができると言えるでしょう。
本当に働きやすい職場なのか!?「インターンシップ」で見るポイント
「インターンシップ」に行ったら、ホームページやパンフレットに書いてあるようなことを見たり聞いたりしても意味がありません。
例えば、雇用条件や勤務形態、教育制度などは、看護部のホームページなどに掲載されていることがほとんどです。
その職場は本当に働きやすいのか?自分に合った職場なのか?
それを見極めるために、「インターンシップ」で見るポイントを押さえておきましょう。
また、大前提として、「インターンシップ」に参加する前には、その病院や看護部のホームページ、看護師募集のパンフレットには一通り目を通しておきましょう。
1.病院全体の雰囲気
「雰囲気」というとざっくりした印象を受けますが、実は一番重要なのがこの「雰囲気」です。
人間の第一印象ほどあてになるものはないとも言われます。
明るいのか、暗いのか。賑やかなのか、静かなのか。清潔感があるか、雑然としているか。
何となく「嫌だな」と感じる雰囲気であれば、自分に合った職場ではないかも知れません。
2.院内設備の充実度
医療機器や患者用トイレ・浴室、病室などの設備を見ておきましょう。
ハード面が充実している病院は、経営状態も良く、使いやすい器具などを積極的に採用していることが多いです。
3.看護師同士の会話
看護師同士の会話を聞くことで、人間関係の善し悪しが判断できると思います。
会話の中で誰かの悪口を言っていたり、スタッフ同士の会話がぎこちない職場は、人間関係が良くないかも知れません。
4.看護師と患者の会話
看護師の患者に対する接し方を見ることで、その病院の看護の質が何となく見えると思います。
患者と丁寧に接しているか、言葉遣いはどうか、しっかりと見ておきましょう。
5.上司の雰囲気
上司とスタッフの接し方や上司の持っている雰囲気もしっかりと見ておきましょう。
6.休憩室・ロッカールームの設備
休憩室やロッカールームの設備が整っている病院は、看護師の労働環境改善に積極的な職場と言えます。
また、休憩室に電子レンジや冷蔵庫、ポットなどが完備されているかなども見ておきましょう。
7.休憩中の様子
お昼休憩をスタッフと一緒にとることもあります。
その時は、休憩がしっかりとれているか、また、休憩中の雰囲気や、スタッフは昼食をどのようにとっているのかなども見ておきましょう。
例えば、お弁当を持って来ているのか、食堂などで食べるのか、参考までに見ておきましょう。
8.勤務表
可能であれば、実際の勤務表を見せてもらいましょう。
夜勤は月に何回あるのか、夜勤は何人体制なのか、休みはどのくらいもらえるのか、参考になるでしょう。
9.新人看護師の様子
どの人が新人看護師なのか、何となく雰囲気でわかると思います。その様子を観察しておきましょう。
いきいきと働いているのか、笑顔があるか、どのような仕事をしているのか、他の先輩スタッフとの関わり方はどうか、しっかりと見ておきましょう。
1年後の自分の姿かも知れません。
10.自分に対するスタッフの態度
「インターンシップ」に参加している自分への態度は、その職場のスタッフの「新しい人」への態度でもあります。
自分が入職した時に取られる態度とほぼ同じなのです。
皆、温かく迎えてくれるのか、珍しい人を見るような目で見られるのか、丁寧に接してくれるのか、など、肌で感じることが大切です。
「インターンシップ」の申し込みも看護師転職サイトなら代行してくれる
もし、「インターンシップ」に行ってみたいと思ったら、看護師転職サイトを活用すると便利です。
日程調整なども代行してくれますので、安心して就職・転職活動ができます。
「インターンシップ」の募集を公にしていない職場にも交渉してくれますので、是非活用しましょう。