看護師にとって「ストレスの少ない職場」とは？看護師の離職に繋がる「意外なストレス」
ツイート
看護師のストレスは「社会人のストレス」＋α
どんな職業においても、「ストレスのない職場」は存在しません。
社会人が仕事において感じるストレスは、一般的に以下のことが挙げられます。
- 人間関係
- 理不尽な上司の存在
- 正当に評価されていないと感じる時
- 不公平を感じる時
- サービス残業など、仕事が給与に反映されない
- 長時間残業や休日出勤など、プライベートが浸食される
これらのストレスを感じるのは、看護師も例外ではありません。
しかし、看護師には、上記のストレス以外にも「看護師だからこそ感じるストレス」があるのです。
こんなことでもストレスに！？看護師だからこそ感じるストレスあれこれ
「人間関係が破壊的に悪い」「給与が市場相場と比べても明らかに低い」など、決定的なストレスの原因があれば、退職・転職に踏み切るのも決心がつきやすいでしょう。
しかし、問題は「耐えられないほどではないが、何となく不快に感じる」という程度のストレスを感じている場合です。
転職を考えようとしても、「こんな程度で転職したら、コロコロ職場を変える人と思われてしまうかも」「何となくストレスはあるけれど、転職してもっとひどい病院だったら嫌だし…」などと、踏みとどまってしまい、不満やストレスを感じながらもダラダラとその職場に居続けてしまうのです。
「何となく不快に感じる」という方は、「看護師特有のストレス」に悩まされているのかも知れません。
以下の項目を読んで、まずは自分自身のストレスを整理してみましょう。
自分が抱えているストレスの原因がはっきりすることで、今の職場で続けるべきか、転職すべきかの判断もつきやすくなります。
また、転職する場合にも、条件を絞り込めるため、転職後に後悔することがなくなります。
1.自分の看護観と職場（周囲）の看護観が異なる。
真剣に仕事に取り組んでいる看護師こそ感じるストレスのひとつです。
看護観は、受けてきた教育や働いてきた環境のほか、個々の感受性など、様々な要因によって育まれるものです。
自分の看護観に沿った看護を提供できることは看護師としての達成感に繋がりますが、それができないとジレンマを感じます。
特に、大学病院は、その病院独特の看護観を持っていることがあります。それが自分の看護観とあまりにもかけ離れていると、常にジレンマを感じ、ストレスとなります。
また、身近に自分と同じ看護観を持つ人がいるとストレスは軽減しますが、逆に身近な人（仲の良い同期や同僚）が異なる看護観を持っていると、ストレスは大きくなります。
「人間関係は良いのだが、仕事が楽しくない」と感じている場合は、看護観の違いによるストレスが原因かも知れません。
2.上司が無能だと感じる。
無能な上司の下で働くこともストレスとなります。
特に、中堅以上の看護師はストレスを感じるようです。
管理能力がない上司や看護実践力が低い上司の下では、常に「働きづらさ」を感じます。
また、無能な上司からは、注意を受けても、逆に褒められても、何の感動も受けなくなります。
3.傲慢な医師がいる。
看護師の意見を全く聞き入れないような傲慢な医師と一緒に働くと、看護の専門性を発揮できる場面を奪われ、看護師としてのやりがいや達成感を得られなくなります。
4.倫理的なジレンマを感じることが多い。
医療に従事する人ならば、誰しもある程度の倫理的ジレンマを感じます。
しかし、それを感じる機会があまりにも多いと、「自分のやっていることは間違っているのではないだろうか？」と、自分に自信が持てなくなり、仕事のやりがいや誇りを持てなくなります。
倫理カンファレンスなどで、自分が抱えているジレンマを語る機会が与えられる職場は、倫理的ジレンマによるストレスが軽減されます。
倫理カンファレンスが浸透していないような職場では、常にストレスに晒されてしまいます。
5.物質的な不足・不備がある。
「仕事のストレス」と聞くと、人間関係や仕事内容などの「ソフト面」に目が行きがちです。
しかし、意外とストレスになるのが「ハード面」から来るストレスです。
具体的には、「車いす・ストレッチャーの数が足りていない」「輸液ポンプの数が足りず争奪戦になっている」「看護ケア用品が使いづらい」などです。
ただでさえ繁忙度の高い看護師の業務に、更に「物品を確保する」という過程が必要となります。
また、物品が不足しているために自分が理想とする看護を提供できないのは、ジレンマを感じます。
自分の理想が描けたら、看護師転職サイトでピッタリの職場探しをしよう
「こんな理由で転職する自分は甘いかな？」と感じた方は、自分の理想とする看護を思い描いてみてください。
退職・転職は、「今の職場が嫌だから」という理由でするものではありません。
「もっと良い看護を提供するため」「もっと自分らしく働くため」「もっと良い環境で働くため」など、ポジティブな理由での転職もアリです！
看護師転職サイトは、雇用条件だけでなく、実際に現場で働く看護師の声などもリサーチしてくれます。
実際の業務内容など、本来なら入職してからでないとわからないような詳細な内部情報まで事前にリサーチしてくれますので、安心して転職活動ができます。
転職を考えたら、看護師転職サイトに相談してみましょう。
ツイート
