男性看護師は出世できる?方法は?女の世界である看護師業界…出世に適した職場は?
ツイート男性看護師は増えたけれど…
近年、男性看護師の数が増え、10年前の約2倍になっているそうです。
男性看護師の積極的採用や男性看護師が働きやすい職場環境の整備に取り組んでいる職場も増え、男性看護師の存在感は増しているように感じます。
しかし、それでも現場で働く男性看護師の割合は、全体でみると10%未満。
看護師はまだまだ女性社会であると言えます。
男性看護師が出世するのは難しい?
看護師業界で出世するには、女性より男性の方が不利なのか?というと、「有利ではない」というのが現状ではないでしょうか。
確かに男性看護師の数は増え、男性の管理者も増えました。
20年前は、男性の看護師長というのは珍しい存在だったので、全体的な数としては増えており、業界内にも男性看護師や男性の上司を受け入れる土台は作られていると思います。
しかし、看護師業界は、未だに女性を主軸とした業務内容となっていることも確かです。
例えば、女性患者の尿道カテーテル挿入は、男性看護師は行わない職場が圧倒的多数です。
また、配属先に関しても、産婦人科などは男性が配属されることはありません。
つまり、看護師には「女性にはできるが男性にはできない業務」が多数存在するのです。
そのため、男性看護師の活躍の場は限られてしまい、結果として、男性にとっては不利な職場環境になっていることが多いです。
男性看護師の出世第一歩は「適材適所」を見極めること!
男性看護師が「産婦人科病棟の師長になりたい!」と思っても、それはほぼ不可能です。
男性看護師は、女性よりも活躍の場が限られます。
男性看護師が出世したいと思ったら、まず「男性に不利な場所を選ばない」ということが大前提です。
男性看護師が活躍できる部署
1.精神科
診療科の中でも、最も男性比率が高いのは精神科です。
そのため、看護師でも「女性社会」ということを感じることなく働くことができます。
体力面などから、精神科病棟は男性看護師が絶対的に必要な存在であり、男性看護師の役割も確立しているので、活躍しやすい土台ができています。
2.救急室
体力や即座の判断力を必要とする救急室も、男性看護師が活躍しやすい部署と言えます。
また、救急室は、女性看護師も含め「体育会系」であることが多く、男性の上司が慕われることも多いです。
3.整形外科
整形外科は、若年の男性患者のケアに男性看護師が重宝されることも多く、男性看護師の存在感が大きい診療科です。
男性看護師の割合が比較的高い診療科でもあるので、男性の上司の存在が受け入れられやすいです。
4.手術室
手術室も男性看護師の割合が高い部署のひとつです。
手術室の管理は、マネジメント力・交渉力が非常に重要です。
医師や多職種・他部門との連携や、外部業者との交渉など、一般的な看護師というイメージとはまた違った角度で仕事をすることもできます。
特に外部業者とのやり取りにおいては、女性よりも男性の方が有利に働くことも多く、存在感を発揮できます。
5.小児科
近年、小児科病棟に男性看護師を配属する病院が増えています。
このような動きの中で、男性看護師の存在感や役割を明確にしていくことは、今後の発展にも繋がります。
6.介護施設
介護施設は、看護師の絶対数が少ないことが多いです。
そのため、出産などのライフイベントの影響を受けにくい男性は重宝されます。
また、外部との交渉事も多く、女性より男性の方が有利に働くこともあるようです。
男性看護師が出世しやすい職場の見極め方
男性看護師の管理職登用は、職場の考え方にも左右されます。
というのも、看護師は圧倒的に女性が多い職業なので、「管理職者は女性の方が何かと都合が良い」と考えている職場もあるからです。
男性看護師が出世しやすい職場の見極め方
1.管理職に男性看護師が多い
最近は、ある程度の規模の病院であれば、最低1名は男性の看護師長がいます。
そのため、男性師長が1名いるだけでは、「男性看護師が出世しやすい職場」とは言い切れません。
男性看護師の管理者が複数名いる病院を選びましょう。
できれば、看護部長や副部長に男性が就いている(もしくは過去に就いていたことがある)病院を選ぶと良いでしょう。
2.看護師の年齢層が幅広い
看護スタッフの年齢層が幅広い病院・施設の方が、男性にとって有利と言えます。
年齢層が幅広い職場は、様々な価値観を受け入れる風潮があることが多く、年齢・性別の違いを超えて、職業人として互いに認め合っていけます。
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