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看護師働き方診断

初めて知った男性看護師の大変さや苦悩、ストレスと悩み。准看から正看になった新卒I君のボヤキ。

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初めて出会った男性看護師I君

私が以前勤めていたA大学病院には、
男性看護師がほとんどいませんでした。

 

 

 

そのため、
私は男性看護師と一緒に、
働いたことがなかったのです。

 

 

 

しかし、
T大学病院には、
男性看護師がいました。

 

 

 

その比率は2割近くに上り、
世間一般の平均よりは、
男性看護師が多い職場だったようです。

 

 

 

6階東病棟にも、
4名の男性看護師がいました。

 

 

 

そのうちの1名が、
私と同期に当たる新卒のI君です。

 

 

 

I君は、高校卒業後、
准看の専門学校に進み、

 

准看の免許取得後は働きながら、
正看の専門学校に通っていたそうです。

 

 

 

そしてこの春、
晴れて国家試験に合格し、
T大学病院に就職した、
25歳の新卒看護師でした。

 

 

 

准看としての経験があるため、
看護技術面においては、
先輩を凌ぐような場面もありましたが、

 

看護展開が苦手で、
受け持ちの看護計画立案に、
頭を悩ませている姿を度々目にしました。

 

 

 

I君は、
細身で中性的な雰囲気を持っており、
年輩の女性看護師からは、
「カワイイ」
などと言われて可愛がられていました。

 

 

 

O師長も例外ではなく、
I君がお気に入りだったようです。

 

 

 

I君と私、
そしてもう1名6東に配属された、
3年目のSさんは、
毎週のように3人で「同期会」と称して、
食事に行っていました。

 

 

 

男性看護師の苦悩は学生時代から始まるらしい…

圧倒的に女性が多い、
看護師の職場で働く男性看護師には、
女性には思いもつかない、
苦悩があるそうです。

 

 

 

ある「同期会」の時のことです。

 

 

 

男性看護師のいる職場で、
働くことが初めてだった私は、
ある感想を漏らしました。

 

 

 

「職場に男性がいるっていうのはいいね。

 

前の職場は女性しかいなかったから、
何かとギスギスすることが多くて…。

 

その点、
6東の人間関係がスムーズなのは、
男性看護師がいるお陰だと思うんだ」

 

 

 

産婦人科出身のSさんも、
男性看護師と一緒に働くのが、
初めてだったため、

 

「職場に男性がいると、
働きやすいですよね」

 

と、私の話に同調しました。

 

 

 

私もSさんも、
男性看護師に対するリスペクトを込めて、
発言したのです。

 

 

 

するとI君は、

 

「それなんですよ!」

 

と、私たちを批判するように、
口を挟みました。

 

 

 

「男性看護師って、
学生時代から“潤滑剤”的な役割を、
させられるんですよね。

 

 

 

実習のグループでも職場でも、
必ず人間関係で、
問題の起こりそうなところに、
入れられるんです」

 

 

 

I君の話を聞いて、
ハッとしました。

 

 

 

私たちは、
「潤滑剤を入れてもらう側」
ですが、

 

I君のような男性看護師は、
「潤滑剤そのもの」。

 

 

 

“潤滑剤”が必要なのは、
「潤滑でない集団」

 

ということになります。

 

 

 

毎度毎度「潤滑でない集団」、
すなわち「ギスギスした集団」に、
投入されるのが、
男性看護師の運命だと、
I君は言うのです。

 

 

 

「だから僕は、
男性看護師の多い職場を、
希望していたんですけど、

 

そうすると絶対に精神科を、
勧められるんですよね。

 

 

でも僕は、少なくとも最初は、
一般病棟で勤務したかったので、
T大学病院を選んだんです」

 

 

 

私は、転職先を探す時、
「男女比率」になど目もくれませんでした。

 

 

 

しかし、
男性看護師にとって、
「男女比率」
は切実な問題なのです。

 

 

 

男性看護師の心の叫びに、
初めて接した私とSさんは、
「他にも困ることはある?」
と、更にI君に促しました。

 

 

 

「学生時代は、
男子トイレを女子に占領されて、
困ったこともありました。

 

 

 

そのくせ、
実技練習になると
“男性とやるのはちょっと…”

 

とか言い出して、結局、
先生と練習することに、
なったりするんですよね。

 

 

 

僕の出身校は男子が、
数名いましたけど、
辞めちゃう人が多いんですよ。

 

 

 

やっぱり、
そういうのに、
耐えられないんでしょうね」

 

 

 

男性看護師の苦悩は、
学生時代から始まるようです。

 

 

 

「准看の時は、
夜勤の休憩も僕だけ、
処置室のベッドで、
仮眠を取っていました。

 

仮眠室のベッドは、
みんな同じ布団を使うので、
僕は遠慮していました。

 

男性が使うと嫌がる人もいるので…。

 

 

 

あと、
お茶を飲もうと思って、
休憩室に入ったら、

 

先輩がストッキングを、
履き替えていたことがあって…。

 

めちゃくちゃ気まずかったです」

 

 

 

I君いわく、
女性の多い職場で働、
く男性看護師というのは、

 

普段は“男性”として、
見てもらえないのに、

 

都合の良い時だけ“男性”であることを、
利用されるのだそうです。

 

 

 

例えば、力仕事であったり、
“潤滑剤”としての役割であったり…。

 

 

 

しかし、
そんな苦悩を乗り越えて来た、
男性看護師には、
ある種の結束力のようなものがあって、T

 

大学病院では、
男性看護師だけの飲み会なども、
催されているそうです。

 

 

 

私とSさんは、
改めて男性看護師に対する、
リスペクトを強めたのでした。

 

 

 

I君のその後

新卒だったI君は、その後、
10年近くT大学病院で勤務し、
後輩看護師と職場結婚し、
訪問看護の道へと進んでいきました。

 

 

 

「男性の訪問看護師」
ということで、
最初は珍しがられたようですが、

 

独居の高齢男性などから、
信頼されるようになり、

 

訪問看護ステーションでも、
唯一無二の貴重な存在として、
今でも活躍しています。

 

 

 

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