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ナースフューチャーへようこそ。副看護師長のレイカです。看護師として、これまで16年働いてきました。あなたの看護師転職をお助けします!
看護師働き方診断

看護師最初の転職活動の病院見学での「差し障りのない質問」が思わぬ方向へ…やりたいことやっている熱い認定看護師との出会い。

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T大学病院の病院見学

2名の見学者と私とは、

 

「病院見学」に対する、
気合いの入れ方が、
だいぶ違っているようでした。

 

 

 

私以外の2名は、
部長の説明に真剣な眼差しで聞き入り、
時折メモを取っています。

 

 

一方私は、
改築したばかりの、
キレイな建物を、

 

「すごーい」と、
ただ漠然と眺めているだけでした。

 

 

 

外来や検査室を見て回り、
病棟の見学に移りました。

 

 

 

病棟で自分と同じくらいの年代の、
看護師が働いているのを見ると、
私の姿勢も真剣になってきました。

 

 

 

「使っている点滴ルートが違うな」

 

「輸液ポンプは同じだな」

 

「心電図モニターが最新式のやつだ」

 

などと、
細かいところに目が行きました。

 

 

 

病棟全体の雰囲気は、
A大学病院よりも静かで、
すれ違うスタッフは「こんにちは」と、
笑顔で挨拶をしてくれました。

 

 

 

廊下も広々として片付いており、
とても清潔感のある病棟でした。

 

 

 

さすがは2年前に、
改築したばかりというだけあって、

 

患者用の浴室やトイレなど、
要所要所に最新式の設備が、
見受けられました。

 

 

 

私と同年代の見学者の方が、

 

「オシャレな病院ですね」

 

と声を掛けて来たので、
私はうなずきました。

 

 

 

病棟を一通り回ったところで、
その同年代の見学者が、

 

「汚物処理室を見せて頂けますか?」

 

と言い出しました。

 

 

 

看護部長は、

 

「はい、いいですよ」

 

と言って、
汚物処理室へ案内しました。

 

 

 

汚物処理室には看護助手が2名おり、
臭気もなくキレイに片づけられていました。

 

 

 

私は、

 

「何故、
この人は汚物処理室などを、
見たがるのだろう?」

 

と不思議に思いました。

 

 

 

と、その時、
病棟の師長のような方が、

 

「部長、ちょっといいですか?」

 

と看護部長を呼び止め、
私たちはその場で少し待つことになりました。

 

 

 

看護部長の話が、
終わるのを待っていると、

 

その同年代の見学者が、
私にこっそりと、

 

「汚物処理室を見ると、
その病院の忙しさとか、
管理状況がわかるんですよ」

 

と耳打ちするように言いました。

 

 

 

彼女が言うには、
汚物処理室が、
散らかっている病院は繁忙度が高く、
管理も行き届いていないのだそうです。

 

 

 

逆に、
汚物処理室が、
キレイな病院というのは、
さほど繁忙度は高くなく、
管理が行き届いているということでした。

 

 

なるほど…と納得しながら、

 

「この人は、
こんな予備知識を仕入れてから、
見学に来たのか」

 

と、差をつけられた気がしました。

 

 

 

その後、
私たち見学者は、
再び看護部長室に通され、

 

「何か質問はありますか?」

 

と聞かれました。

 

 

 

40代後半の見学者は、
「教育計画を見せて下さい」と言い、
看護部長の出してきた資料に、
目を通していました。

 

 

 

私と同年代の方は、

 

「看護記録はどの方式ですか?
看護診断ですか?」

 

などと、かなり具体的な、
質問をしていました。

 

 

 

看護部長は、
それらの質問にも丁寧に答え、
私にも、

 

「何か質問は?」

 

と聞いてきました。

 

 

 

さすがに、
「何もありません」とも言えず、
私は、

 

「どのような分野の、
認定看護師がいますか?」

 

と、差し障りのない質問、
をしました。

 

 

 

「差し障りのない質問」のはずが思わぬ方向へ…

認定看護師について質問すると、
看護部長は、

 

「あっ、そうそう、

 

今日は感染の分野で、
活躍している看護師が、
勤務しているから、
ちょっと話を聞いて行けば?」

 

と、その認定看護師に、
連絡を取り始めました。

 

 

 

私は断る理由もなく、
その認定看護師の話を、
聞くことになりました。

 

 

 

認定看護師のKさんは、
副看護師長で、

 

看護雑誌に論文を掲載されたり、
看護師向けのセミナーで、
講師を務めることもあるため、
感染分野ではちょっとした有名人でした。

 

 

 

Kさんはあまり、
口数の多いタイプではありませんでしたが、
それが逆に優しい印象を与える人でした。

 

 

 

Kさんは、私を、

 

「感染分野に、
非常に興味を持っている看護師」

 

と勘違いしたらしく、
かなり熱く感染管理について、
語ってくれました。

 

 

 

しかし、
その話を聞いていくに連れ、
私は、

 

「この病院で、Kさんの下で、
感染分野の勉強をしてみるのも、
楽しいかも知れない…」

 

と思い始めていました。

 

 

 

今思えば、
この時の私は、

 

「感染分野」
に興味を持ったわけではなく、

 

感染について熱く語るKさんに、
ACLS講習会で見たような、

 

「やりたいことをやっている看護師」

 

を感じたのだと思います。

 

 

 

Kさんは、
「来年、待っているからね」と、
冗談とも本気ともつかないことを言い、
私を見送ってくれました。

 

 

 

帰り際、
看護部長から、

 

「T大学病院専用履歴書」

 

なるものを手渡され、
私の「病院見学」は終えたのでした。

 

 

 

比較対象ができるということ

翌日、
いつも通りにA大学病院に、
出勤しました。

 

 

 

それまでは当たり前と感じていた、

 

古びた建物や清潔感のない汚物処理室、
雑然と車椅子が置かれた廊下など、

 

全てが私の「批判」の対象となっていました。

 

 

 

これまでずっと、
A大学病院しか知らなかった私は、

 

T大学病院を見学して比較対象ができたことで、
良くも悪くもA大学病院を批判的に、
見るようになっていたのです。

 

 

 

私の気持ちは、
日に日にT大学病院に傾いていきました。

 

 

 

今思えば、
この時は「キレイな病院」に対する、
憧れの気持ちが強かったのかも知れません。

 

 

 

時に、看護師7年目の6月に、
差し掛かった頃でした。

 

 

 

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働きながら転職活動をする方には、
とても便利です。

 

 

 

また、希望すれば病院見学にも、
同行してくれます。

 

 

 

給与や休暇に関することなど、
直接聞きづらいことでも、
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