中堅看護師の「中間評価」の書き方、書く方法!例文付きで紹介
ツイート中堅看護師の「目標管理」は、ボーナスや今後の処遇に影響する!?
目標管理を「面倒」と思っている看護師は少なくありません。
日常業務に追われていると、年度初めに立てた目標などすっかり頭から抜けてしまい、9月に「中間評価を提出してください」と言われて、半年ぶりに自分の目標を思い出す人も少なくないでしょう。
特に、中堅看護師は新人指導や委員会業務など、抱えている仕事量も多いため、自分の目標を意識する機会は少ないかも知れません。
しかし、新人時代の「目標管理」と、中堅になってからの「目標管理」は、ちょっと意味合いが異なります。
新人時代の目標管理は、いわば「自己研鑽」で、目標管理の内容や評価が給与に影響することはほとんどありません。
将来的にきちんと目標管理をできるようになるための練習のようなもので、形式的なものです。
しかし、中堅になると、「目標管理」が自分の仕事に及ぼす影響が大きくなります。
中堅の目標管理は今後のキャリアに大きく影響していきます。
一方で、中堅なのに目標管理の設定を周りに相談するのは・・・と悩んでしまう現実も出てきますよね。
そんな時は、キャリアコンサルタントに相談してみるのがおすすめです。
看護師転職サイトはネット上にたくさんありますが、元看護師だったコンサルタントが最も多いのが、こちらの「看護roo」です。
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中堅看護師にとっての「目標管理」
中堅看護師と新人時代の「目標管理」の異なる点をいくつか挙げてみましょう。
1.ボーナスや昇給に影響する。
新人時代との最も大きな違いは、中堅になると目標管理が「お金」に繋がってくるという点です。
目標達成の度合いによってボーナスの査定が変わる職場は多いです。
また、昇給に繋がることもあります。
年間ベースでみると、数万円の違いになってきます。
2.異動に繋がることもある。
目標管理に記載した内容が、配置換えの参考にされることも多いです。
やりたい分野を記載した場合はもちろん、やりたいことが明確でないと「どこでも働いてくれる人」と思われ、異動の対象となることもあります。
3.委員会や係の割り振りにも影響する。
興味のある分野や深めたい分野に応じた委員会を任されることも多いです。
つまり、中堅看護師にとっての「目標管理」は、近い将来の自分の働き方を左右するものになるのです。
良くも悪くも「自己責任」ということです。
また、言うまでもないことですが、目標管理シートや中間評価の提出は、決められた期限を厳守しましょう。
どんなに素晴らしい内容が書かれていても、期限を守れないのは社会人として失格です。
目標管理に迷っている方は、まず、キャリアコンサルタントに相談するのがおすすめです。
中堅看護師の「中間評価」と「目標修正」の具体例を例文付きでわかりすく解説
●例1
目標
プリセプティの○○さんが1年間の新人教育計画を遂行できるよう、毎月1回は振り返りを行う。
段階的評価:B
概ね予定通りに目標を達成した
自己評価
目標修正:6月までは月末に振り返りを行うことができたが、7月以降は勤務が合わずに翌月にずれ込んでしまうことがあった。
確実に振り返りを行えるよう、10月以降は勤務表が出た時点で○○さんと振り返りの日程をあらかじめ決め、計画的に行うようにする。
☆解説☆
新人指導に関する目標に対する評価です。
「月に1度の振り返りは行えたが、計画性が足りなかった」という反省点をもとに、「勤務表が出た時点で日程を決めておく」という具体策をプラスしています。
少しでも目標達成に届かない箇所があった場合は、どうしたら達成できるのか、具体策をプラスしましょう。
例2
目標
10月末までにリーダー業務を独り立ちする。
段階的評価:A
予定通りに目標を達成した。
自己評価・目標修正
5月にリーダー研修に参加し、6月からリーダー業務のトレーニングを受けた。
7月からサポートを受けながらリーダー業務を始め、9月から独り立ちすることができた。
しかし、手術日のリーダー業務はまだサポートを受けているので、10月末までには手術日のリーダー業務も独り立ちできるようにする。
毎週月・水曜日(手術日)に可能な限りリーダーをできるように業務調整を申し出、10月末までに4回以上手術日のリーダーを経験する。
☆解説☆
今年度からリーダー業務を始めた看護師を想定した事例です。
達成時期を10月としていますが、「中間評価」の時期は9月なので、「中間評価」の時点では最終的な目標に到達していなくても、9月までの進捗状況が予定通りであればA評価(予定通り達成した)で良いことになります。
現時点での評価(手術日のリーダー業務のみサポートが必要)ということを踏まえて、計画通り目標を達成するために、より具体的な行動(自ら業務調整を申し出て、手術日のリーダー業務を経験する)を加えます。
例3
目標
感染管理委員会のメンバーとして、病棟内の手洗い励行に向けて働きかける。3月末までに3回、病棟スタッフ全員を対象として手洗いチェックを行う。
段階的評価:C
一部達成できなかった。
自己評価・目標修正
手洗いチェックのリストは作成しているが、まだスタッフを対象としたチェックを実施できていない。
作成したチェックリストを10月中に委員会メンバーに見てもらい、11月までに完成させる。
11月の部署会議で手洗いチェックの説明を行い、12月末までに1回目のチェックを実施する。
3月末までに2回目のチェックを実施し、当初3回としていた目標を2回に修正する。
☆解説☆
目標管理は計画通りに進まないことも多いです。日常業務に追われて、中間評価の時になって久しぶりに目標を思い出すという方も少なくありません。
「すっかり忘れていた!」「何もしていなかった!」という方を想定した事例です。
手洗いチェックを実施できていないのは事実なので、正直に記載します。
さすがに「何も手を付けていなかった」とは書けないので、準備だけは進めている(チェックリストは作成している)ということをウソでも記載しておいた方が良いでしょう。
手洗いチェックの頻度ですが、年間3回というのはさほど問題ありませんが、半年間手を付けていなかったとなると、残りの半年間で3回行うことになります。
常識的に考えて、半年間で3回もの手洗いチェックをするのはあまりにも詰め込み過ぎです。スタッフからの反発も予想されます。
ここは、目標を下方修正(当初3回としていた目標を2回に修正する)して、「方法は変わるが、病棟の手洗い励行に向けた働きかけは継続する」という姿勢を見せましょう。
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また、転職を考えていなくても、自分のキャリアについて深く考える時となるでしょう。
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