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ナースフューチャーへようこそ。副看護師長のレイカです。看護師として、これまで16年働いてきました。あなたの看護師転職をお助けします!
看護師働き方診断

看護師の異動初日についに出勤してきた「意地悪」なT先輩。気分屋の先輩看護師に振り回される病棟。

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ついにT先輩が出勤してきた!

4B病棟に異動となった私。

 

 

 

異動初日は、
説明とシャドウイングで、
一日が終わりました。

 

 

 

私が想像していたよりも、
人間関係は穏やかな印象を受けたので、
正直ホッとしていました。

 

 

 

しかし、
この日は「意地悪」で有名な、
T先輩が休みだったので、

 

そのせいかも知れない…と思いました。

 

 

 

異動2日目、
ついにT先輩が出勤してきました。

 

 

 

私は、「まずは挨拶!」と思い、
「昨日から4B病棟に異動して来ました。

 

 

 

よろしくお願いします」と挨拶すると、
意外にもニッコリと笑顔で、
「ああ、よろしくね」と返してくれました。

 

 

 

挨拶さえも無視されることを、
覚悟していた私は、
ちょっと肩透かしを食らったような、
気分になりました。

 

 

 

情報収集をしながらも、
T先輩は周囲のスタッフとにこやかに、
会話を交わしていました。

 

 

 

朝の申し送りが終わり、
環境整備になりました。

 

 

 

4B病棟では、
二手に分かれて病室の環境整備に回ります。

 

 

 

私は、
T先輩とは別のチームでした。

 

 

 

病室の掃除をしながら、
先輩方が話しているのが聞こえました。

 

 

 

「今日はT先輩、
めちゃくちゃ機嫌良いね」

 

 

「うん、
連休明けだからじゃない?」

 

 

「でも、いつまで続くかわからないよね。
気を付けようっと」

 

 

 

会話をしている先輩の方をチラッと見ると、
「あなたも気を付けてね」と、
先輩は顔をしかめながら言いました。

 

 

 

気分屋のT先輩に振り回される病棟

T先輩は、
4B病棟のスタッフの中でも、
ボス的な存在でした。

 

 

 

主任より年上であることもあり、
主任に対しても気分のままに、
振る舞うことがありました。

 

 

 

T先輩の気分の波は、
出勤時から手に取るようにわかりました。

 

 

 

T先輩の機嫌の良い日は、
病棟の雰囲気が穏やかでした。

 

 

 

逆にT先輩の機嫌が悪い日は、
病棟内がピリピリとしていました。

 

 

 

4B病棟の雰囲気は、
完全にT先輩に支配されていました。

 

 

 

そんな病棟を誰もが、
「おかしい」と思いながらも、

 

改善するすべがわからず、
ただただT先輩の逆鱗に触れないように、
波風立てずにやり過ごしているような感じでした。

 

 

 

そのため、
機嫌の善し悪しに関係なく、

 

T先輩と一緒の勤務の日は、
何となく窮屈でした。

 

 

 

たった一人のスタッフの機嫌によって、
こんなにも職場の雰囲気が、
変わってしまうのです。

 

 

 

メモ1枚で後輩を恐怖のどん底に突き落とすT先輩

4B病棟に異動して1週間ほど経った頃、
私は1日に3名ほどの軽症患者を、
受け持つようになりました。

 

 

 

他のスタッフは、
6名程度の患者を受け持っているので、

 

私の業務量は単純に計算すると、
半分ほどですが、

 

救急室とは全く勝手が違う病棟での、
慣れない業務に四苦八苦していました。

 

 

 

ある日、
私は温度板の記入を忘れて、
帰宅してしまいました。

 

 

 

そして不運にも、
その日の夜勤はT先輩だったのです。

 

 

 

翌朝出勤すると、
私のロッカーに、
1枚のメモが貼られていました。

 

 

 

メモを開くと、
それはT先輩の字でした。

 

 

 

「○月○日、
△△さんの温度板の記入を忘れています。
きちんと責任を持って業務に当たってください」

 

 

 

私は自分の顔色が、
蒼白するのがわかりました。

 

 

 

すぐにナースステーションに行くと、
夜勤明けのT先輩が座って記録をしています。

 

 

 

「T先輩、ご迷惑をおかけして、
申し訳ありませんでした」

 

と謝罪しました。

 

 

 

するとT先輩は、
私の顔をちらりとも見ずに、
記録を続けながら、

 

「どうして記入を忘れたんですか?」

 

と冷たく言いました。

 

 

 

記入を忘れた理由は、
私の不注意以外の、
何物でもありません。

 

 

 

「すみません、うっかりしていました」

 

 

 

「“うっかり”は理由になっていません」

 

 

 

「…」

 

 

 

周りのスタッフは、
T先輩と私のやりとりを、
見て見ぬふりをしています。

 

 

 

少し沈黙が続いた後、
T先輩は、

 

「以後、同じことがないように、
気を付けてください」

 

と冷たく言い放って、
その場を離れていきました。

 

 

 

確かに、
温度板の記入を忘れたのは、
私のミスですが、

 

T先輩の指摘の仕方と言い方に、
私は傷つくと同時に腹が立ちました。

 

 

 

「だったら、
直接言ってくれれば良いのに」

 

と思わずにはいられませんでした。

 

 

 

わざわざメモにしてロッカーに貼り、
謝罪をしても顔も見てくれない…。

 

 

 

私が情報収集に取り掛かろうと、
カルテを取りに行くと、

 

他の先輩スタッフ数名が、

 

「いつものことだから、
気にすることないよ」と、

 

優しく声を掛けてくれました。

 

 

 

それでも、
私の心の中の不快な感情は、
消えませんでした。

 

 

 

おそらくYちゃんは、
毎日このような目に遭い、

 

あまりの辛さに耐えかねて、
辞めてしまったのだと思います。

 

 

 

Yちゃんが味わってきた辛さが、
少しわかりました。

 

 

 

数日後、
出勤すると1年目の後輩の、
ロッカーにメモが貼ってありました。

 

 

 

彼女はそのメモを見るなり顔面蒼白となり、
ナースステーションに走って行きました。

 

 

 

ナースステーションに行くと、
彼女は先日の私同様、

 

T先輩の前に立ち尽くし、
ひたすら謝っていました。

 

 

 

お説教が終わった後、

 

「私もこの前、
同じように怒られちゃったよ」

 

と彼女に声を掛けると、

 

彼女は、

 

「私もよく怒られます。
あのロッカーのメモを見ると、
一気に血の気が引きますよね」

 

と言って笑いました。

 

 

 

まだまだ新米の私たち、
1、2年目の看護師は、

 

病棟の雰囲気を変えるような、
影響力を持っていません。

 

 

 

それならこうやって、
嫌なことも笑い合える仲間を作って、
一緒に乗り越えていくしかないのだと思いました。

 

 

 

それからは、
「怒られるのが仕事」と割り切り、
少しだけ心が強くなったような気がしました。

 

 

 

しかし、
笑っていられたのは束の間です。

 

 

 

数か月後、
T先輩が私たちの「上司」になるとは、
この時は誰も想像していませんでした。

 

 

 

嫌な先輩に悩まされたら…

職場の人間関係というのは、
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