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権力ばかりを振りかざす威圧的な看護師の師長「部下の反乱」と「上司の解雇」

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嫌われる上司には理由がある!権力を乱用しまくったH師長

救急室に配属されて、
半年が経とうとしていた頃、

 

私は直属の上司であるH師長が、
大嫌いになっていました。

 

 

 

何かトラブルが起こる度に、
事実を確認せずに個人を責め、
感情的に叱り飛ばす。

 

 

 

そのくせ、
機嫌の良い時は部下をつかまえて、
ペラペラと自分の話をしている。

 

 

 

気に入っている医師には、
猫なで声ですり寄って行く。

 

 

 

同じような理由で、
先輩方もH師長のことを、
快く思っていませんでした。

 

 

 

ある時の部署会議で、
物品管理について話し合っていた時、
T先輩がH師長の発言に異を唱えました。

 

 

 

T先輩は30代半ばで、
救急室での経験は師長や主任よりも長く、
スタッフからの信頼も厚い人でした。

 

 

 

とても仕事ができる人でしたが、

 

いわゆる「現場主義」で、
「管理職にはなりたくない」と公言していました。

 

 

 

そんな潔さも、
後輩からはカッコよく見えたのです。

 

 

 

T先輩はどちらかと言うと気が強く、
物怖じせずに何でもズバズバと言う性格でした。

 

 

 

部署会議でも、
H師長相手に持論を展開していきます。

 

 

 

スタッフは皆、
T先輩の意見に同調しました。

 

 

 

結局、
H師長の提案はスタッフの同意を得られず、
この日の部署会議は終了しました。

 

 

 

我々スタッフのH師長に対する反発を、
一層強めたのは、
その半月後の出来事でした。

 

 

 

私が夜勤に出勤すると、

 

先輩が「ねえ、聞いた?」

 

と興奮気味に言ってきます。

 

 

 

何のことやら全く見当がつかない私が、
キョトンとしていると、

 

「T先輩、今月末で4B病棟に異動になるんだって!」。

 

 

 

異動時期でもない今月末に、
突然異動が命じられたT先輩。

 

 

 

その原因が、
先日の部署会議にあることは、
スタッフの誰の目から見ても明らかでした。

 

 

 

人事に関する権限を持たない主任も、
苦々しい顔をしていました。

 

 

 

個人的に気に入らないスタッフを、
自部署から排除しようとするH師長のやり方に、
スタッフ全員が反発心を強めていったのです。

 

 

 

H師長の姿が見えなくなった日

T先輩の異動は覆されることなく、
T先輩自身も異動を受け入れたそうです。

 

 

 

T先輩にしてみれば、
H師長の下で働くよりも、
異動してしまった方が良いと、
考えたのかも知れません。

 

 

 

救急室のスタッフで、
T先輩の送別会をすることになりました。

 

 

 

当然のごとく、
H師長に声は掛かりませんでした。

 

 

 

それから数週間経った頃、
救急室のスタッフの間で、

 

「最近、H師長を見かけないよね」

 

ということが話題となりました。

 

 

 

大学病院の師長というのは、
研修に行ったり、
管理当直をすることもあるので、

 

日勤帯に姿が見られないことは、
さほど珍しくありません。

 

 

 

しかし、
この時期はそんな日が、
あまりにも長く続いていたので、
皆、気になり始めたのです。

 

 

 

「T先輩の送別会に呼ばれなかったことを、
根に持っているのでは?」

 

などという噂が流れました。

 

 

 

また、

 

「持病の喘息が悪化して、休んでいるらしい」

 

というもっともらしい説もありました。

 

 

 

しかし、
主任が看護部長に呼び出される機会が増え、

 

何やら我々の知らないところで、
もっと根深い問題が、
生じているような予感がありました。

 

 

 

H師長がまさかの解雇!我々の想像を絶するその理由とは…

H師長の不在理由が気になりながらも、
救急室の日常業務は問題なく遂行されていきました。

 

 

 

このH師長の不在が、
ただならぬ出来事だと最初にわかったのは、
主任が勤務表を作成してきたことです。

 

 

 

通常であれば、
勤務表を作成するのは師長の仕事でした。

 

 

 

師長の不在理由が研修であれば、
勤務表は通常通りに作成するはずです。

 

 

 

つまり、

 

「勤務表も作成できない状態」

 

であるということが判明したのです。

 

 

 

私も含め、

 

最初は「いなくてラッキー」などと、
楽観視していたのですが、

 

徐々に、

 

「非常事態」である、

 

という雰囲気が漂い始めました。

 

 

 

そんな時、
主任から緊急部署会議が招集されました。

 

 

「夜勤明けでも、可能な限り出席するように」

 

とのお達しがあり、

 

「おそらく、H師長のことだろうなぁ」

 

と察しがつきました。

 

 

 

いつもの部署会議のように席につき、
開始時刻まで隣席のスタッフと雑談していると、

 

会議室のドアが勢いよく開き、
主任と看護部長が入ってきました。

 

 

 

看護部長が部署会議に顔を出すのは、
かなりの「非常事態」であることを意味しています。

 

 

 

場が一気に静まり返りました。

 

 

 

不謹慎な話ですが、
多くのスタッフが、

 

「亡くなったのではないか?」

 

という予感を抱いていました。

 

 

 

看護部長は、
前置きもなく、

 

「H師長のことです」

 

と切り出しました。

 

 

 

会議室は、
更にシーンとしました。

 

 

 

「H師長は、本日付で懲戒解雇となりました」

 

 

 

あまりの意外な展開に、
スタッフは全員言葉を失いました。

 

 

 

看護部長の話によると、

 

H師長はプライベートなことで、
消費者金融に借金を作り、

 

その返済に追われるあまり、
部下である主任などからも借金をしていたというのです。

 

 

 

救急室の主任だけでなく、
他部署の主任数名からも、
借金をしていたということでした。

 

 

 

上司と部下という立場を、
私的に利用したH師長の行為は、
非道極まりないものでした。

 

 

 

H師長の行為に悩まされていた主任たちが、
水面下で話し合いを続け、
看護部長に相談したことで、

 

問題が発覚したということを、
ずいぶん後になってから聞きました。

 

 

 

上司であっても「この人おかしい」という直感は当たる

H師長解雇の話を聞き、
絶句した私たちでしたが、

 

このような行為をしたH師長を、
解雇にした病院側の対応には、
誰もが納得しました。

 

 

 

また、そのことを隠さず、
部下である私たちに話して下さった、
看護部長の対応にも誠意を感じました。

 

 

 

看護部長は、
スタッフに全てを話した理由を、

 

「憶測が飛び交うことの方が混乱を招く」

 

と言いました。

 

 

 

この一件を通して、
私は「人の直観は当たるのだ」
ということを悟りました。

 

 

 

入職した時から、
私はH師長に対して、
何となく嫌な感情を持っていました。

 

 

 

ちょっとした言葉の言い回しなどが、
引っかかったのです。

 

 

 

直感や第一印象は、
あながち間違っていないのだと感じました。

 

 

 

翌日より、
内視鏡室のM師長が、
救急室を兼任するという発表がなされました。

 

 

 

M師長が直属の上司となって、

 

私は「上司が違うとこんなに違うんだ!」
という感動を覚えるのでした。

 

 

 

上司や人間関係に悩んだら…

新人の頃は比較対象がないため、
理不尽な上司などに当たっても、
「こんなものだ」と我慢してしまうことも多いです。

 

 

 

もし、上司の言動などに疑問を感じたら、
まずは看護師転職サイトに、
相談してみることをお勧めします。

 

 

 

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