新人看護師がイジメで辞める際、退職転職して再就職先でいじめられない心掛け
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新人看護師の転職は珍しいことではない
晴れて国家試験に合格し、念願の看護師として働き始めたのに、運悪く人間関係が悪い職場に就職してしまい、新人でありながら早くも「退職」「転職」という言葉が頭をよぎっている方。
いじめや人間関係で悩む新人看護師はたくさんいます。
そして、それが原因で退職・転職をする人もたくさんいます。
私が以前勤務していた大学病院でも、「前の勤務先を1年未満で辞めた新人看護師」が年間数名は中途採用で入職してきました。
彼女たちの大半は、「何故、この子がいじめに遭っていたのだろう?」と私たちは不思議に思ったほど、何の問題もない新人看護師でした。
そんな彼女たちを見て、「いじめは人でなく職場に問題がある」という言葉に納得させられました。
新人時代に転職を経験する看護師は多いです。
そのほとんどは、いじめなど人間関係のトラブルを原因としています。
そして、私の知る限り、新人時代に転職を経験する人の多くが、新たな職場で長く勤めることができており、いわゆる「成功」を収めているように感じます。
いじめで苦しんだ人ほど、職場選びに慎重になるせいかも知れません。
いじめ(イジメ)が原因で転職をする新人看護師はたくさんいます。
珍しいことでも、恥ずかしいことでもありません。
転職に踏み切る前に…
この記事を読んでいる方の中には、既に前職場を退職している方もいるでしょうし、まだ退職を迷っているという方もいると思います。
新たな職場に飛び込む前に、まずは自身の健康状態に問題がないか、冷静に判断してください。
不眠や食欲不振で体力が衰えている方、気分の落ち込みが激しい方などは、まず自分の健康を取り戻すことを最優先しましょう。
休養で回復する場合もあれば、専門的な治療を必要とする場合もあります。
症状が長引く場合は、精神科や心療内科で適切な治療を受けましょう。それが回復への近道です。
退職・転職を考える際、「ブランクが空くと不利になるのでは?」と考える人もいますが、看護師の場合、多少ブランクがあっても必ず再就職先は見つかります。
職場が変わるというのは、転職先がどんなに良い人ばかりの働きやすい職場であっても、慣れるまでは緊張したり疲れやすくなったりものです。
前職場での不調を引きずったまま新しい職場に入るというのは、心身に非常に負担がかかります。
再就職の時期は、ブランクよりも自分の健康状態を優先して決めましょう。
中には、1年以上の充電期間を経て、再就職に成功する人もいます。
焦る必要はありません。
新人看護師が新しい職場で再びいじめ(イジメ)に遭わないための振舞い方
再就職が決まっても、「新たな職場で、再びいじめに遭わないだろうか?」「嫌な人はいないだろうか?」と、不安に駆られる方も多いと思います。
いじめで退職・転職をする新人看護師が、新しい職場でいじめや人間関係のトラブルに巻き込まれないための方法について解説していきます。
1.できること、できないことをハッキリと伝える。
年度途中で再就職を決める人も多いと思います。そうなると、新卒の時とは違い、「中途採用」となります。
中途採用の存在は、職場によっては「イレギュラー」と受け取られ、年度初めと比べると指導体制や研修が整っていないことも多いです。
つまり、新卒の時よりも、手をかけて指導してもらえない可能性が高いということです。
そのため、できること・できないことはハッキリと伝えましょう。
知らないこと、また、経験のない技術については知ったかぶりはせず、素直に「わからないので教えてください」と、教えを請いましょう。
経験はあるが自信がない場合は、「一度、見て下さい」と、直接技術を見てもらうと良いでしょう。
2.前の職場と比較しない。
看護師は、最初に就職した病院で受けた教育に大きく影響を受けます。
そのため、初めての転職の時には、誰でも多かれ少なかれギャップを感じることが多いようです。
「まだこんなに古い機器を使っているの?」
「こんなに使いづらい点滴ルートを使っているの?」
「前の病院のほうがトイレがきれいだった」
など、前の職場と比較して、新しい職場が「下」に見えてしまうことも多いのが現状です。
しかし、後戻りできないのが転職です。
「郷に入っては郷に従え」の言葉通り、その職場でやっていくならば前の職場と比較して悲観することをせず、前向きに捉えていきましょう。
また、「前の病院は○○でした」などと何気なく言った一言が、その病院で長く働いている人のプライドを傷つけることもあります。
前の職場より優れた部分を話すのは問題ありませんが、良好な人間関係を構築したいなら、前の病院と比較したことを話すのは避けたほうが良いでしょう。
3.いじめ(イジメ)に遭った話はしないほうが無難。
前の職場でいじめに遭ったという話は、当面しないほうが無難です。
「いじめに遭った」というのは、あなたにとっては非常に辛い出来事だったと思います。
いじめは、当然ながら「する側」が悪く、「された側」のあなたに非はありません。
しかしながら、世間ではいじめの経験を持たない人もいます。
そのような人には、「いじめに遭った」という話は「人間関係でトラブルを起こした」というのと同じ意味に受け取られてしまうことがあります。
そのため、あなたにとって不利な先入観を持たれてしまう可能性があるので、いじめに遭ったことは積極的に話さないほうが無難です。
少し時間が経って、気の合うスタッフや信頼できる上司に出会えれば、その人に打ち明ける分には構いません。
4.まったく違う診療科に転職するのもアリ。
新人時代の転職は、「即戦力」として期待されていることは稀です。
そのため、新しい病院でも「一から指導を受ける」という心構えで臨むと良いでしょう。
前の職場での嫌な思い出を一掃し、新たな気持ちで仕事に臨むためにも、全然違う分野や診療科へ転職はアリです。
特に、新人時代は「何でも聞ける」「何でも教えてもらえる」「知らなくても恥ずかしくない」というのがメリットです。
そのメリットを最大限生かし、自分に向いている分野・診療科を探すのも楽しいかもしれません。
看護師の職場は非常に幅広く、同じ病院内でも診療科が異なるだけで、業務内容や医師・看護師のタイプ、患者のタイプ、職場の雰囲気などがガラッと変わります。
5.ハキハキと喋ることを心掛ける。
性格を変えることはできませんが、喋り方は意識して変えることができると思います。
ハキハキと喋ることを心掛けましょう。
ボソボソと喋ると、暗い印象ややる気のない印象を与えてしまいます。
ハキハキ喋ることで、あなたが誤解されることから身を守ることができます。
6.同期とは、徐々に距離を縮めれば良い。
新人時代の転職で頭を悩ませるのが、同期との関係です。
新人時代の同期というのは、非常に結束力が強く、そこに途中から加わるというのは気が引けると感じる人も多いと思います。
しかし、年齢が近いスタッフの存在は、心強く感じられるのも事実です。
同期との関係については、焦って無理に距離を縮める必要はありません。
一緒に働いていくうちに自然と関係を築いていけるので、まずは自分の仕事を覚えることに集中しましょう。
話しかけられたら笑顔で応じ、心地よい関係を築けるようにしましょう。
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