辞めたい新人看護師必見!看護師1年目経験1年未満の転職は不利?本当に辞める?新人看護師が後悔しない退職&転職考える
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辞めたいけど辞められない」新人看護師の葛藤
近年、「リアリティショック」などという言葉もだいぶ浸透し、新人看護師をサポートする体制は整ってきているように見えます。
各病院・施設では、新人看護師の早期離職を防ぐために様々な方策がとられています。
しかし、新人看護師が「辞めたい」と思う理由はひとつではありません。
様々な要因が絡み合って「辞めたい」という思いに辿り着くのです。
新人が「辞めたい」と思う主な理由
- 配属先が希望と違った。
- 人間関係が良くない。
- プリセプターとの関係が良くない。
- 全く馴染めない。
- 教育制度が良くない。(厳しすぎる、緩すぎる)
- 看護師という仕事が向いていないと感じる。
こういった理由から、「退職したい」「他の職場に移りたい」と考える看護師は多いものです。しかし、新人看護師の実際の離職率は、7.5%程度に留まっています。他の年代の離職率は10%を超えていますから、看護師の場合、新人の離職率が飛びぬけて高いというわけではありません。
【参考資料】
日本看護協会「2012年 病院における看護職員需給状況調査」http://www.nurse.or.jp/up_pdf/20130307163239_f.pdf
実は、新人看護師は「辞めたい」と思う反面、辞めることに対する恐怖心も持っています。
- 転職先が見つかるか不安。
- 「辞めグセ」「逃げグセ」がつきそう。
- 経済的な不安。
- 今後の看護師としてのキャリアに傷がつくのではないか?
- 卒業した看護学校・大学に申し訳ない。
- 親に言いづらい。
- 奨学金をもらってしまったから、辞めるわけにいかない。
こういった恐怖心が「辞めたい」という気持ちにブレーキをかけ、何とか今の職場に留まっている…という新人看護師がたくさんいるのが現状です。
新人看護師が退職するなら知っておきたい厳しい現実
はっきり言って、経験1年未満の看護師の退職・転職は、有利とは言えません。
実際に、新人時代に退職・転職をして、厳しい現実に晒された看護師も多くいます。
- 「働いてみたい病院があったが、早期離職者の採用には慎重だと言われ、相手にしてもらえなかった」
- 「面接の時に、退職した理由を非常に細かく聞かれた。尋問されているようだった」
- 「退職したらすぐに寮を出なければならず、無職となったため住むところが決まらず、泣く泣く地方の実家に戻ることになった」
- 「転職先でも、前の病院で早期離職したことが知られており、“すぐ辞める人”“続かない人”というレッテルを貼られているような気がする」
- 「退職の意向を伝えたらすぐに辞められると思っていたのだが、退職できるのは1ヶ月後と言われ、その間、先輩スタッフから冷たくされた」
- 「辞める時、先輩から“せっかく指導したのが無駄になった”などと、あからさまに悪口を言われた」
新人時代の退職・転職は、様々な困難が伴うものです。
新人看護師も例外ではない“引き止め”
看護師が退職の意向を伝えると必ずと言っていいほど遭うのが“引き止め”。
退職の意向を受け入れてもらえず、上司から「辞めないで」「もうちょっと考えて」とたしなめられることです。
これは、決して即戦力となっているベテラン看護師だけに当てはまることではなく、新人看護師も多くの場合“引き止め”に遭います。
看護師が退職を考えた場合、この“引き止め”を振り切れるかどうか?ということが明暗を分けます。
「辞めたい」「辞めないで」の押し問答がダラダラと続くと、他のスタッフにも噂が漏れ、「○○さんは辞めたいけど、辞められないらしい」と、謀反人扱いされることもあります。
そうなると、風当たりも強くなり、更に職場に居づらくなります。
日頃から「相談」と「退職の意向」は分けて考える
職場に不満があった時、それを上司に相談するのは良いことです。しかし、「相談」の際に毎回「退職」をちらつかせる人がいますが、これは逆効果。
揉め事が起きるたびに別れ話をするカップルのようなもので、根本的に何も解決しません。
「辞めたい」と口にするのは、本気で退職をする時だけにしましょう。
それでも辞めるなら…、新人看護師が円満退職する方法
新人看護師の退職・転職を取り巻く環境は決して平坦なものではありませんが、それでも退職を考える方はいるでしょう。
もし、本当に辞めるなら、円満退職を目指しましょう。
看護師業界は意外と狭いので、下手な辞め方をすると今後の看護師人生に不利に働きます。
新人看護師が円満退職する方法は以下の通りです。
1.師長に退職の意向を伝える
よく、ドラマなどではいきなり退職届を上司に渡すシーンがありますが、実際にはこのようなことはまず行われません。
まずは口頭で退職の意向があることを伝えるものです。
最初に退職の意向を伝える相手は、直属の上司である師長です。同期やスタッフに伝えるのは最後にしましょう。
この際、必ずと言っていいほど先述の“引き止め”に遭うことを覚悟しておいてください。
「それでも辞めなければならない理由」を明確にして伝えましょう。
人間関係などで悩んで辞める場合、精神科や心療内科を受診して、仕事を継続できないという旨の診断書を準備する方もいます。
ここまでやる必要はありませんが、師長の“引き止め”を振り切れるだけの準備は必要です。
また、退職を受け入れてもらったら、退職の日までの働き方を相談しましょう。
退職の日まで働くのか?有給休暇があれば、それを使って休むケースもあります。
但し、新人の場合は有給の日数が少ないことが多いので、実際は退職の日まで出勤するケースが多いようです。
2.担当患者などの引継ぎをする
もし、受け持っている患者さんがいたら、他のスタッフに引き継ぐことになりますので、サマリーを作成するなど、やり残しのないようにしておきましょう。
また、新人の場合は委員会業務などはないと思いますが、部署内の係業務など、抱えている仕事があれば、それも引き継ぐ準備をします。
3.事務手続き
健康保険や年金などの事務的な手続きが必要です。当該部署に確認して、抜けがないようにしましょう。
4.貸与品の返却
白衣やロッカーのカギ、カードキーなど、貸与品は全て最終日に返却しますので、準備しておきましょう。
看護師1年目経験1年未満での転職はどうしたら良い?
新人看護師の転職というのは決して有利ではありませんが、「第二新卒」といって、新人時代に退職してしまった看護師を積極的に受け入れている病院もあります。
こういった病院を選ぶと良いでしょう。
看護師転職サイトでは、新人看護師や経験年数の少ない看護師の転職もサポートしてくれます。
経験豊富な専任コンサルタントが履歴書の書き方や面接対策まで手厚くサポートしてくれますので、心強く感じられるはずです。
転職を迷ったら、まずは看護師転職サイトに相談してみましょう。