看護師辞めたい新人が上司納得させる退職理由|看護師辞める理由と方法

「退職」は悪いことではない!
看護師免許を取得して働き始めてからまだ1年にも満たないけれど、「辞めたい」と思っている新人看護師もいると思います。
しかし、「退職を申し出る勇気もないし…」「まだ指導してもらっている立場なのに、退職したいなんて言ったら、何か言われるかも…」などと考え、退職に踏み切れない新人看護師は多いものです。
結論から言うと、「退職」というのは悪いことではありません。
「退職」を、「無断欠勤」などのように「してはいけないこと」と捉えている人がいますが、決してそうではありません。
学校と異なり、仕事というのは「卒業」がありません。そのため、続けるか辞めるかの判断は自分でしなければならないのです。
自分で「辞めたい」と思うなら、自分の心の声に素直に従うべきです。
しかし、「退職」は、良くも悪くも「自己責任」です。
後から「やっぱり続けます」というわけにはいきません。
「この職場に勤務していたことは、なかったことにしよう」というわけにもいきません。
就職・退職・転職は、全て「職歴」として一生残ります。
新人看護師の離職率は高い?
看護師の仕事は「3K」とも言われ、離職率が高いイメージを持たれます。
新人看護師の離職率(就職後1年以内に退職した人の割合)は8%前後で推移しており、12〜13人に1人の割合で新人が退職していることになります。
「やっぱり看護師の離職率は高いのね」と思った方は、早合点です。
実は、社会人全体の統計では、大卒者の1年以内の離職率は13.1%です。
全体と比較すると、看護師の離職率は低いことがわかります。
看護師の退職は難しいって本当?
テレビドラマなどでは、退職届を書いて「今日限りで退職させていただきます!」のようなシーンを目にすることがありますが、実際の退職とはそんなに簡単なものではありません。
まず、法的に退職の意向は14日前までに申し出なければなりません。
仮に、退職届を書いて上司に提出しても、そこから2週間は職場に通うことになるのです。
それに加えて、職場ごとに様々なルールがあります。
例えば、「年度末の退職は、9月までに申し出なければならない」「退職は3か月前までに申し出なければならない」といった規定が、それぞれの職場にあるはずです。
看護師はシフトを組む関係上、他のスタッフに迷惑をかけないためには3か月以上前に退職の意向を伝える必要があります。
もちろん、法的には14日前に申し出れば退職することは可能なのですが、円満に退職するためには職場のルールに従うことをお勧めします。
また、看護師は退職の意向を伝えても、すんなりと受け入れてもらえないことがほとんどです。
いわゆる「引き止め」です。
「引き止め」って何?
「引き止め」とは、上司に退職の意向を伝えた時に「辞めないで」と言われることです。
「退職そのものについて考え直して欲しい」というケースもあれば、「〇月までは続けて欲しい」と、引き延ばしを求められることもあります。
特に新人の場合は、「今辞めたらもったいない」「今辞めても他で通用しない」などの言葉で引き止められることも多いです。
要注意!新人看護師が使ってはいけない退職理由
スムーズに退職するためには、上司を納得させるだけの「退職理由」が重要です。
一般的に、看護師がスムーズに退職するためには、「前向きな理由」を述べると良いとされています。
具体的には「今の病院では経験できない分野で働きたい」「○○を極めたい」「進学したい」「留学したい」などです。
しかし、新人看護師がこれらの「前向きな理由」を退職理由として述べるのはリスクが高いです。
「3年はこの病院で働いてからの方が良い」
「今のままでは通用しない」
などと諭され、退職できないばかりでなく、「向学心のある新人」
とみなされて、看護研究のメンバーに引き入れられてしまうケースもあるからです。
スムーズな退職理由は、ベテラン層と新人とでは異なるので、注意しましょう。
新人看護師がスムーズに退職するための「退職理由」とは?
新人看護師がスムーズに退職するには、
- 物理的
- 精神的
- 身体的
なことを理由として挙げると良いでしょう。
具体例をご紹介します。
1.物理的な退職理由
「結婚して遠方に転居することになった」
「配偶者の転勤で転居することになった」
のように、「どう頑張っても通勤できない状況になってしまう」ということを伝えます。
2.精神的な退職理由
「指導が厳しくて、今の職場で続けることが精神的に限界である」
新人看護師の退職理由として最も多いのが、精神的な不調によるものです。
医師の診断書があると、更にスムーズです。
3.身体的な退職理由
「夜勤に入るようになってから生理不順になり、定期的な通院をしている。体調が回復するまで、一度仕事から離れたい」
不規則なシフトで体調を崩す看護師も多いです。
これも、医師の診断書があるとスムーズです。
4.物理的&精神的な退職理由
「親が転勤することになった。
実家を出て一人暮らしをすることも考えたが、時々精神的な不調を来すことがあり、できれば親の近くで生活しながら看護師の仕事を続けていきたいと思っている」
これは、物理的な要因と精神的な要因を組み合わせたものです。
「転居先でも看護師を続けていきたい」と、その後の展開についても触れているので、上司も納得しやすい理由になっています。
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