新人看護師の振り返りレポート・シートに“正解”はある?愛される新人になるための「振り返りレポート(シート)」の書き方
ツイート新人看護師の唯一の仕事「振り返りレポート(シート)」
新卒を採用する病院の多くは、最初の数日は新人看護師に「シャドウイング」をさせます。
「シャドウイング」とは、先輩にひたすらついて回って、その仕事ぶりを見て学ぶことです。
看護師の場合、シャドウイングの目的はあくまで「流れをつかむ」ことであり、詳細な技術の習得はそれから先の話になります。
シャドウイングの期間は受け持ち患者もいないので、看護記録をする必要はありません。
先輩と一緒に患者の元へ行き、やってもせいぜいバイタルサイン測定くらいです。
勤務終了時間が来ると、先輩は仕事が残っていても「先に帰っていいよ」と、新人を退勤させる職場が多いようです。
それでも、この期間も給料が発生していることは忘れてはいけません。
この時期の新人看護師の唯一の仕事と言ったら「振り返りレポート(シート)」ではないでしょうか?
多くの職場では、新人看護師に一定期間「振り返りレポート(シート)」を書かせます。
毎日書かせる職場もあれば、週に1回の職場もあるようです。
毎日書かせる職場の場合は、帰宅後に自宅でレポートを書いて、翌朝提出することになります。
これは今でも手書きで書かせる職場が多いようです。
新人の場合、自宅にパソコン環境が整っていない人もいることや、ネットと繋がったパソコンでレポートを作成させることに躊躇する職場が多いためです。
新人看護師にとって「振り返りレポート(シート)」は、唯一の仕事であるとともに、評価ツールでもあるのです。
他に仕事を担っていないわけですから、「振り返りレポート(シート)」の出来不出来がそのまま、職場内での評価に繋がります。
手抜きのレポートばかり書いていると、「あの新人はやる気がない」などと思われることもあります。
この時点で先輩や上司に悪いイメージを持たれてしまうと、今度の人間関係にも響いてきます。
先輩や上司に評価され、愛される新人看護師になるための「振り返りレポート」の書き方を説明していきましょう。
まず、「振り返りレポート(シート)」の目的を理解しよう
職場が新人に「振り返りレポート(シート)」を書かせているのには目的があります。
まずは、新人もその目的をきちんと理解しておく必要があります。
1.今後の目標の明確化
看護師の仕事は多岐に亘ります。
複雑な看護の仕事を覚えていく中で、明確な目標を持つことはとても大切なことです。
「今日は○○ができなかったから、明日は○○をできるようになる」といった明確な目標を立てることで、先輩・上司も指導がしやすくなります。
2.自己の看護観を深める
様々な事例や経験を通して、自己の看護観を深めることも必要です。
学生時代に机上で学んだ看護観を実際の現場で活かしていくために、様々な経験を文章にして振り返っていくのです。
つまり、「振り返りレポート(シート)」は、感想文や反省文ではないのです。
自分の糧になるものであり、先輩が自分を指導する際に役立つものでなくてはなりません。
その点をしっかり理解しておきましょう。
「振り返りレポート(シート)」の構成
特に職場から指定がなければ、以下の構成を参考に文章を書きましょう。
1.はじめに
何故、その場面・テーマを取り上げたかを書きます。
このレポートで何について書くのか?何についての考えを深めたいのか?を明確にします。
2.事実を簡潔に記載
今回のテーマを取り上げるきっかけとなった場面を簡潔に記載します。
その時、自分がどう考え、どのような行動をとったのか、事実をわかりやすく書きます。
3.評価・今の自分の考え・主張
2.に記載した「自分が考えたこと」「実際に取った行動」について、客観的に振り返り、評価します。
「この点は良かった」「ここはこうすれば良かった」といったことを、根拠に基づいて記載しましょう。
自分で調べたことや、先輩から助言を受けたことなども記述すると良いでしょう。
4.今後の課題・具体的な行動
今回のテーマから気付いたことを書きます。
その際、より具体的な行動レベルでの表現にします。
振り返りレポート(シート)を書くする前に
看護師転職サイトのコンサルタントに仕事について相談できることはご存じでしょうか。
転職サイトと聞くと、転職者限定と思うかもしれませんが、普段の仕事についても話を聞くことができます。
振り返りレポート(シート)の書き方や、他の看護師がどのように振り返りレポート(シート)を書いているかも聞くことができます。
コンサルタントには気軽に相談できるので、新人の方でもおすすめです。
こちらのサイトは無料でコンサルタントから振り返りシートの記入方法を聞いたり、相談することができます。
先輩等にレポートの書き方について聞きたいけれど、聞ける雰囲気ではない・・・ということもありますよね。
こうしたサイトは、ネット経由の申し込みなので、周囲に気付かれずにコンサルタントに相談できるので、おすすめです。
公式サイトはページが転職サイトの申し込みのようになっていますが、登録することで、コンサルタントと無料相談が可能です。
看護師転職サイトはネット上にたくさんありますが、振り返りレポートについては前職が看護師のコンサルタントが多い、こちらの「看護roo」がおすすめです。
24時間電話サポートをしているので、忙しい方でも電話で相談することができます。
愛される新人になるための「振り返りレポート(シート)」書き方テクニック
1.抽象的な表現はNG!事実を具体的に書く
漠然とした表現や抽象的な表現は、どの場面での出来事について書いているのかわかりにくいので、事実をより具体的に書きましょう。
レポートを読む先輩も「ああ、あの時のことを書いているのね」「○○さん(患者)のことを書いているのね」とわかるくらいがベストです。
2.用紙は8割以上埋めてやる気をアピール
レポートは、なるべく用紙いっぱいに書きましょう。
あまりに簡潔にまとまりすぎていると、サボっている印象を持たれてしまいます。
3.「心がけ」ではなく「具体的行動」を書く
「次回から気を付けたい」のような抽象的な表現ではなく、「明日までに○○について調べておく」「○○を準備しておく」のように、具体的な行動を記載しましょう。
抽象的な表現や曖昧な表現は、次のステップに繋がらないので使わないようにしましょう。
4.「ネガティブのちポジティブ」で、謙虚さと素直さをアピール!
振り返りレポートに記載する内容としては、大きく分けて「うまくいったこと」「失敗したこと」の2パターンです。
うまくいったことばかりを記載すると、「自己評価が高すぎる新人」という印象を持たれますし、逆に失敗ばかりを記載すると、反省文のような文面になり、暗い印象を持たれます。
そこで、「ネガティブのちポジティブ」に書くことをお勧めします。
まず、「うまくいかなかったこと」を記載し、自分なりに考えた解決策を記載します。
そして、具体的行動で締めくくります。
例えば、「検査室への申し送りがうまくできなかった」という「うまくいかなかったこと」があったら、それを解決するために「検査のマニュアルを読み直す」「その検査について、文献で調べる」という具体的行動をしたことを記載するのです。
5.先輩からの助言は「そのまま引用」で愛される
業務中に先輩から助言や注意を受けたら、その言葉をそのまま引用しましょう。
そうすることで、「助言を真剣に聞いている」「素直」という好印象に繋がります。
但し、その言葉が「そのまま引用」しても問題ないか?という判断は、冷静にしてください。
倫理上問題のあることや、マニュアルに沿わない内容については「そのまま引用」してはいけません。
レポートの書き方に迷っている・・・そんな方はコンサルタントへの相談をおすすめします。
今の職場のやり方に疑問を感じたら
職場によっては、新人指導の方法が統一されていなかったり、充分な教育体制が整っていないところもあります。
もし、今の職場のやり方や教育方針に疑問を感じたら、看護師転職サイトで相談してみることをお勧めします。
看護師転職サイトは、相談・登録は無料です。
冒頭でもお伝えしたとおり、秘密は保持されますので、相談していることや内容を職場に知られることはありません。
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