看護師1年目の新人看護師はストレスだらけ「もしかして五月病?」ストレスと上手に付き合って、新生活を軌道に乗せよう!
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看護師1年目の新人看護師は「五月病」+「リアリティショック」のWパンチで身も心もボロボロ!?
晴れて国家試験に合格し、看護師としての新生活をスタートさせた新人看護師の皆さん。
新しい仕事に加えて、就職を機に地元や親元を離れ、環境がガラリと変わった方も多いことでしょう。
環境の変化にストレス・緊張はつきものです。
「五月病」という言葉がありますが、新生活を始めた人の約7割が5〜6月に何らかの精神的ストレスを感じるそうです。
中には、4月から体調の変化などを感じ始める方もいるそうです。
一般的な「五月病」に加え、この時期の新人看護師が陥るのが「リアリティショック」です。
「リアリティショック」とは、新たに職に就いた者が理想と現実の間に生まれるギャップに衝撃を受けることを言い、看護師の場合は100%が入職後3ヶ月以内にリアリティショックを受けると言われています。
また、新人看護師は慣れない仕事を覚えるのに加え、毎日勉強の日々です。
「明日までにこれを調べて来て」などと宿題を出され、定期的にレポート提出がある職場もあります。
勤務中は緊張の連続、勤務が終わるとヘトヘトになり、それでも家で勉強…というのが、新人看護師の毎日です。
ですから、新人看護師が入職後に「仕事に行きたくない」「やる気が出ない」などと感じるのは、全員が通る道ということです。
特に、充分な睡眠が取れなかったり、身体的な疲労が蓄積していたりすると、精神的にも余裕がなくなります。
涙もろくなってしまう方もいます。
「こんな風に感じてしまう自分は、看護師に向いていないのでは?」
「今からこんな状態で、これから先、看護師としてやっていけるのか?」
と不安に感じる方も多いですが、皆、同じような気持ちを抱えているのです。
どんな仕事にも「ストレス」はつきもの!
適度なストレスは、心を引き締め、やる気を出して効率を高める効果もあります。
しかし、強いストレスが長期に亘って続くと、心身に様々な不調をもたらします。
看護師の仕事は、時に生命に関わることもあり、責任の重い仕事です。
観血的処置などは、何年経験を積んでもその度に緊張を伴います。
また、人間相手の仕事であり、人の死に立ち会うこともあるため、精神的にはかなりのタフさが求められます。
看護師に限らず、「ストレスのない仕事」というのは存在しません。
どんな仕事にもストレスはつきものです。
ストレスは、「なくす」のではなく、「上手に付き合う」ことが大切なのです。
新人看護師が「心の健康」を守るには?
1.充分な睡眠を取る
まず、毎日しっかりと寝ることです。
新人看護師の中には睡眠時間を削ってまで勉強に勤しんでいる人がいますが、睡眠不足は集中力も低下し、効率的ではありません。
勉強よりも睡眠が大事!と割り切って、充分な睡眠時間を確保しましょう。
通勤時間や休憩時間をうまく活用すれば、睡眠時間を削ってまで勉強しなくても充分やっていけます。
2.しっかり食べる
時に食欲が落ちることもあるかも知れません。
無理して食べる必要はありませんが、バランスの良い食事をすることを心掛けましょう。
3.休日はしっかりリフレッシュする
休日は疲れて一日寝て過ごしてしまうようなこともあるかも知れませんが、時には思いっきり運動したり、趣味に没頭する時間を作りましょう。
せっかくの休日を勉強に充てている看護師もいますが、勉強するなら時間を決めて、ダラダラやらないようにしましょう。
気分転換も大切です。
4.自分なりのリラックス方法を見つける
仕事中でもできるような自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
例えば、苦手な処置につく前や初めての処置で緊張している時など、自分なりのリラックス方法があると、それだけで落ち着いて仕事に臨むことができるようになります。
先輩は皆、「深呼吸」や「トイレで一人きりになる」など、様々な「自分だけのリラックス方法」を持っているものです。
5.時には、思いっきり笑える時間を作る
慣れない仕事で緊張の連続ですが、時には思いっきり笑うようにしましょう。
笑うだけで、心が軽くなります。
友人などと会うのでも良いですし、お笑いのDVDなどを見るのでも良いです。「笑う」という行為が大切です。
6.友人や家族との時間も大切にする
就職すると仕事中心の生活になってしまいますが、時には友人や家族と食事に行ったりして、仕事以外の時間も充実させましょう。
特に、医療関係以外の仕事に就いている友人の存在は大きいです。
仕事で息詰まった時など、全く別の視点からアドバイスをもらえることもあり、気分転換に繋がります。
7.周りの同期と比較しない
最初の頃は「○○さんは、もうこんな処置についている」など、同期の中で優劣がつけられがちですが、気にせず自分のやるべきことに集中しましょう。
8.「出来の悪い新人」でもいい
学生時代に成績の良かった人などは、「何もかも完璧にこなさなければ」と気負ってしまうこともありますが、新人は出来なくて当たり前。そのために先輩がいるのです。
新人は助けてもらって当然。完璧な新人にならなくても良いのです。
「出来の悪い新人」でも、数年たてば立派な看護師になっています。
最初から完璧を目指さず、「怒られながらでも成長していけば良い」くらいに、気楽に構えましょう。
それでも、「心の不調」を感じたら?
気分がひどく落ち込んだり、「何をやっても楽しくない」と感じたり、不眠・頭痛・食欲不振などの症状が2週間以上続くようなら、心に不調を来しているおそれがあります。
上司に相談して、対応を考えてもらいましょう。
また、入職してみて人間関係の劣悪さなどに初めて気付き、それが原因で精神面の不調を来す場合もあります。
「これから先も、この職場で続けるべき?」と迷ったら、看護師転職サイトに相談してみましょう。
看護師転職サイトは、今すぐの転職を考えていなくても相談に乗ってくれます。
経験豊富な専任コンサルタントが親身になって相談に応じてくれるので、悩みなどを打ち明けてみましょう。
秘密は守られますので、職場に知られることはありません。
困ったことは一人で悩まずに、まずは相談してみることをおすすめします。