新人看護師の「仕事が遅い」脱却法!仕事が遅いのは「思い込み」が原因だった!仕事が遅くなる思考回路を絶つ方法
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「仕事が遅い」に悩む看護師は多い
4月に入職した新人看護師も、7月頃になると日勤では独り立ちをして働き始める方が増えてきます。
徐々に担当する患者数も増えます。
夏休み時期でもあるため、人手不足の職場の場合は、先輩と変わらない量の業務をこなしている方もいるかも知れません。
徐々に業務量が増えてくると、「仕事が遅い」ということに悩む新人看護師が増えてきます。
新人に限らず、「仕事が遅い」ということに悩んでいる看護師は多いものです。
「もっと早くできないの?」「何をやっていたの?」と怒られることもあるでしょうし、「先輩に迷惑をかけている」と自分を責めている方もいるかも知れません。
今回は、「仕事が遅い看護師」の共通点を理解し、それを改善することで「仕事が遅い」を脱却する方法を身に付けましょう。
仕事が遅い看護師の共通点
1.何でも後回しにする。
ほんの5分あれば終わるような仕事でも、後回しにしてしまいます。
この「小さい仕事」が積み重なると、1時間、2時間の残業に繋がることがあります。
2.急ぐとミスをする。
「急ぐとミスをする」という傾向があり、「ミスを防ぐため」と、仕事が遅いことを肯定してしまう人が多いです。
3.人に依頼できない。
人に頼めば良いことも、全て自分でやろうとしてしまいます。
4.優先順位が立てられない。
先にやるべきこと、後回しでも良いことの区別がつかず、業務が重複してパニックになってしまいます。
5.考えごとをしている時間が多い。
仕事が遅い人は、行動する前に考えることも多いのですが、行動してからも考えごとをしている人が多いです。
6.コミュニケーションを重視し過ぎる。
患者さんから話をされると、自分から切ることのできない人です。
もちろん本当に必要なコミュニケーションもありますが、雑談も切ることが出来ない人が多いです。
「仕事が遅い」の脱却法!間違った思い込みを正そう
「仕事が遅い看護師」は、以下のような間違った考え方に捕らわれていることが多いです。
まずは、以下の思い込みを見直すことから始めましょう。
1.ゆっくりやればミスをしない
「焦る」ことはミスを誘発します。しかし、「急ぐ」と「焦る」は違います。
焦るとパニックになってしまうタイプの人は、ゆっくりやることでミスを防ごうとします。その結果、仕事が遅くなるのです。
焦らないようにするためには、「ゆっくりやる」ことではなく、「落ち着く方法を身に付ける」ということが大切です。
イメージトレーニングや深呼吸など、落ち着く方法は人それぞれです。自分なりの「落ち着く方法」を身に付けて、少しずつペースを上げていきましょう。
2.時間をかけること=丁寧
「仕事が遅い看護師」は、「時間をかけること=丁寧」「早くやること=雑」と思い込んでいます。
しかし、それは大きな間違い。
「仕事が早い」ということは、仕事が雑なことではなく、無駄な動きがないということです。
また、「早くやること」は、看護師のみならず、患者にもメリットがあります。
ケアや処置にかける時間が減ることで、患者が面会者と談話したり、自分らしく過ごす時間を作ることができるのです。
3.「仕事に責任を持つ」とは、全て自分でやることである
「仕事に責任を持つ」ということと「仕事を抱え込む」ということは違います。
看護師にとって「仕事に責任を持つ」ということは、自分でなくても同じようなケアが施されるように手筈を整えておくこと。
必要であれば、他のスタッフに頼むことも「責任を持つ」ということなのです。
患者にとっては、「いつやるか」が重要であって、「どの看護師がやるか」ということは、さして重要でないことがほとんどです。
4.「仕事が遅い」ということは自分一人の問題である
「仕事が遅い看護師」の中には、「自分が残業するだけだから、他の人には迷惑をかけていない」と思い込んでいる人がいます。
更には、「自分は仕事が遅いのを自覚しているから、自分は残業手当を申請していない。だから、何も悪くない」と考えている人もいます。
しかし、「仕事が遅い」ということは、自分が想像する以上に周囲に迷惑をかけているのです。
まず、仕事が遅いということは、様々な「発見」が遅くなります。
例えば、全身清拭の時に、発疹など皮膚の異常を発見することがあります。
そういった発見が遅れることで、主治医と連絡が取りづらい時間になってしまっていたり、検査部や薬剤部が当直時間帯になってしまうことはよくあります。
また、ナースステーションにいつまでも残っていると、次の勤務帯の看護師の迷惑になります。
患者からは勤務が終わっている看護師だということがわからないため、「この時間でも、看護師はたくさんいる」と思い込まれて、夜勤帯など看護師の人数が少ない時間帯に無理なお願い(「売店に連れて行って欲しい」「○○を買って来て欲しい」など)をされてしまうこともあります。
「仕事が遅い」ということは、様々な人に迷惑をかけるということを自覚しましょう。
5.患者と信頼関係を築くには、コミュニケーションに時間をかける必要がある
「コミュニケーション偏重型」の看護師は多いです。
確かに、患者とのコミュニケーションは大切です。
しかし、長時間コミュニケーションを取れば良いというわけではありません。看護師に必要とされるのは、あくまでも「意図的」なコミュニケーションです。これは、ダラダラと患者の話を聞くこととは異なります。
患者とのコミュニケーションの際は、「目的」と「時間」を決めてから臨みましょう。
前もって「目的」と「時間」を決めていないコミュニケーションは、「意図的」とは言えません。ただの雑談です。
仕事が早い看護師は、目的意識を持った意図的なコミュニケーションが取れるので、短時間でも患者との信頼関係が構築できるのです。
今の職場が働きにくいと感じたら…
今回は「仕事が遅い」という悩みの解決法について書きましたが、中には、管理職者のマネジメント不足が長時間労働の原因となっている職場もあります。
もし、今の職場が働きにくいと感じたり、疑問に感じることがある場合は、一度看護師転職サイトに相談してみましょう。
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