そもそも仕事にやりがいは必要なのか?
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仕事で何にやりがいを感じるか?
そもそも仕事にやりがいを求めるか?
これは個人の価値観によるので、
答えは一様ではないでしょう。
しかし、
いくらお金を貰っているとはいえ、
全く魅力を感じない職場で働くというのも
味気ないものです。
仕事に費やす時間というのは、
正職員であれば1日におおよそ8時間。
それに加え、残業や通勤にかかる時間も
“仕事の時間”と考えると、
1日の半分以上を仕事に費やしていることになります。
1日のうち約7時間は睡眠時間ですから、
実は我々は人生のほとんどを仕事に費やしていることになるのです。
人生の多くを占める仕事の時間。
この時間を楽しいと思えるか、
つまらないと思うか。
これは人生にとって、
非常に重要なことだと言えます。
もちろん、
「仕事なんてお金を貰えればそれでいい」
という考え方の人もいるでしょう。
それなら、“もっと稼げる仕事をする”というのも
やりがいに繋がります。
“やりがい”というのは決して高尚なものではなく、
仕事をして得られる充足感全般を指します。
“仕事のやりがい”とは何か?
一般的に、やりがいのある仕事の条件として、
以下の項目が挙げられます。
1.自分が楽しいと思える仕事。
2.人の役に立つ仕事。
3.生活できる程度の収入が得られる仕事。
4.達成感を得られる仕事。
このような考え方が主流の日本において、
看護師という職業は“やりがいのある仕事”と認識されています。
そのため、
看護師には仕事にやりがいを求める人が多いのも事実です。
看護師の場合、
学生時代から数年をかけて看護の勉強を
積み重ねているため、
それぞれに確立した自分なりの
看護観を持っています。
そのため、
自分の看護観と異なる考え方を強要されたりすると
その職場に違和感を抱き、
それをきっかけに
仕事がつまらなく感じてしまう人も多いようです。
やりがいを求める看護師だからこそ、
やりがいを感じなくなると仕事そのものが
嫌になってしまう人が多いのも頷けます。
看護師が仕事にやりがいを感じる時
“やりがい”とは充足感や手応えを指しますが、
看護師はどのような時にやりがいを感じるのでしょうか。
1.感謝された時
2.自分の成長を実感できた時
3.患者さんの状態の改善、退院など、結果が出た時
4.患者さんや家族から頼られた時
5.患者さんとの信頼関係を築けたと感じた時
6.先輩や上司に褒めてもらった時
7.給料・ボーナスを貰った時
8.看護技術など、専門的スキルが上達したと感じた時
このような時に看護師としての
やりがいを感じる人が多いようです。
看護師の仕事は、
一般的に“やりがいのある仕事の条件”とされる、
“人の役に立つ”・“達成感を得られる”
といった項目を満たすことがわかります。
看護師は、
患者さんやその家族との関わりの中で、
自分の存在意義を見出す方が多いです。
就職してからも手厚い卒後教育を受ける看護師は、
自分の成長を感じる機会も多いようです。
また、
看護技術、特に採血やルートキープなどの技術の上達は
自分自身でもドラスティックに感じ取ることができるので、
こういったスキルが上達することで
やりがいを感じる人も多いです。
やりがいがないと続けられない看護師の仕事
他の職業よりも“やりがい”が
わかりやすいからこそ、
やりがいを感じなくなる時というのも
わかりやすいのが看護師の仕事です。
忙しいけれども、
充実していると感じられない。
いまひとつやる気が出ない。
仕事が嫌なわけではないけれど、
楽しくもない。
このように感じた時、ふと
「看護師としてのやりがいが感じられない」
と思う人が多いのではないでしょうか。
肉体的にも精神的にも、
決して楽ではない看護師の仕事。
やりがいを感じないと、
看護師の仕事を続けることさえも疑問に感じてしまいます。
やりがいを感じない看護師には3つのタイプがある
仕事にやりがいを感じられない看護師というのは、
大きく分けて以下の3つのタイプに分けることができます。
1.惰性型
何となく「やりがいがない」と感じているが、
転職するほどのバイタリティはなく、
とりあえず慣れた職場で仕事を続けるタイプです。
考えすぎてしまう慎重な性格の人が多く、
リスクを恐れて次の行動に踏み切れない状態です。
2.無目的型
「とにかくやる気がない」というのがこのタイプです。
生活にも困っていないし、
やりたいこともない。
このタイプは、
仕事に対するこだわりも少ないので、
これといった不満も抱いていないケースが多いです。
3.空回り型
やりたいことはあるが全力投球できる環境になく、
やる気を発揮する場がないタイプです。
例えば、
「進みたい分野があるのだが、
なかなか異動させてもらえない」など、
仕事そのものに対するモチベーションは高いが、
思いっきり活躍できる場を与えてもらえないタイプです。
タイプ別“やりがい”を取り戻す解決法
せっかく看護師になったのなら、
「看護師になって良かった!」
と思えるような、
やりがいを感じられる職場で働きたいものです。
やりがいを感じられなくなったら、
自分はどのタイプなのかを冷静に判断し、
やりがいを取り戻す行動に出ましょう。
先述のタイプ別に、
やりがいを取り戻す解決法を説明します。
1.惰性型
リスクを考える慎重派が多い惰性型。
そのため、
時間をかけてじっくりと転職先を探すのが良いでしょう。
まず、自分がやりたいことや、
働きたい職場の条件を明確にします。
そして、様々な職場を比較検討し、
自分にとってのメリット・デメリットを徹底的に比較してみましょう。
今の職場がさほど嫌なのでなければ、
ゆっくりと時間をかけて自分の条件に見合った職場を探せば良いのです。
看護師転職サイトの中には、
今すぐに転職を考えていない看護師の相談にも応じてくれるものがあります。
自分が納得して働ける職場探しを手伝ってもらいましょう。
2.無目的型
様々な分野を経験して、
楽しいと思える仕事を探してみるのが良いでしょう。
看護師転職サイトでは、
超短期の求人もあります。
このような求人を利用して、
色々な体験をしてみましょう。
その中から、
「もっとやってみたい!」
と思える分野に出会えるかも知れません。
3.空回り型
自分のやりたいことを叶えるために、
今よりも自分の能力を発揮できる職場を探すべきです。
看護師転職サイトの中には、
公に求人を出していない施設にも掛け合ってくれるものがあります。
「これがやりたい」
ということが明確なのであれば、
そのエキスパートがいる施設に転職することもできるかも知れません。