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看護師で海外にボランティア!夢だった青年海外協力隊に参加!職場の理解を得て仕事しながら英語学び、休職制度を利用したMさん

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看護師で海外ボランティア(青年海外協力隊)に参加

 

近年、看護師として海外留学やボランティアに参加する人が増えています。

 

 

看護師の活躍の場は、国内の病院・施設に留まらず、グローバル化しています。

 

 

中でも、看護師として青年海外協力隊への参加を希望する人は多くいます。

 

 

しかし、青年海外協力隊に参加するには、様々な条件をクリアし、激しい競争率の中でその切符を手に入れなければなりません。

 

 

当然、高い語学力も求められます。

 

 

今回は、職場の理解を得て、仕事をしながら英語の勉強を両立させ、更には休職制度を利用して青年海外協力隊に参加した経験を持つMさんにお話を伺います。

 

 

Mさんが青年海外協力隊への参加を考えたのはいつ頃ですか?

学生の頃から、漠然と「海外に行きたい」という思いがありました。

 

 

看護師として働き始めて2年くらい経った頃に、JICAのイベントに参加し、青年海外協力隊参加者の体験談を聞きました。そこで、「これだ!」と思ったのです。

 

 

それから、イベントや説明会が開催されるたびに参加していました。

 

 

でも、私は英語が全くと言っていいほど喋れず、正直「どこから手を付けて良いのかわからない」といった状態でした。

 

 

ある時参加したJICAの個別相談会で、青年海外協力隊に参加経験のある看護師の方と話す機会がありました。

 

 

そこで、「英会話を習うこと」と「看護師としての得意分野を持つこと」が必要だとアドバイスを受けました。

 

 

それをきっかけに、具体的に青年海外協力隊への参加に向けて転職を考え始めました。24歳の頃でした。

 

 

その時に転職を考えた理由を教えてください。

その頃から何となく、アフリカ地域でのエイズ対策に興味を持ち始めていたので、まずはエイズやHIVについて学べる病院で働きたいと思い、それまで勤務していた病院を退職して、HIVの診療をしている病院に転職しました。

 

 

当時、エイズやHIV感染症の診療をしている病院は限られていて、そこで働きたいと考える看護師は決して少なくありませんでした。

 

 

なので、その病院に就職しても、最初は全く異なる部署に配属され、エイズやHIVの看護を学べる機会はありませんでした。

 

 

でも、事あるごとに「HIVの看護を勉強したい」とアピールし続けて、入職2年目の途中で、希望部署への異動が叶いました。

 

 

転職後の職場はいかがでしたか?

そこで、エイズやHIV感染症の患者さんの看護を実践しながら学びつつ、週3回英会話教室に通い始めました。

 

 

その部署での師長が、青年海外協力隊に参加したいという私の気持ちをとても理解して下さり、英会話教室に通えるようにシフトを組んでくれたり、退職せずに海外へ行く方法などを調べてくれました。

 

 

そして、「学業のための2年以内の休職を認める」という制度があることがわかり、それを青年海外協力隊への参加にも適応できないか?

 

 

と、看護部長などに掛け合ってくれました。

 

 

その職場で4年目を迎えた夏に、青年海外協力隊への参加が決まり、休職制度を利用して参加することになりました。28歳でした。

 

 

青年海外協力隊として、派遣先ではどのようなことをしていたのですか?

私は2年弱の期間、ジンバブエやエチオピアに行きました。

 

 

派遣先では市役所のようなところの職員として働きました。私は「エイズ対策」をメインとしていたので、学校などで授業をしたりしました。

 

 

途中、政治的な混乱があり、安全のために別の国に派遣された時期があります。

 

 

海外派遣中、大変だったことはありますか?

こんなに長い期間、海外で生活したことがなかったので、食事や文化の違いには戸惑うことが多かったです。でも、食事などはすぐに慣れました。生活習慣も意外なほど慣れていきます。

 

 

派遣された場所は、思ったよりも都会で驚きました。

 

 

一度、マラリアに罹りました。薬ですぐに治りましたが、「まさかマラリアに罹るなんて」と、自分でも驚きました。

 

 

あと、生理用品が日本ほど良質ではないと聞いていたので、派遣中はピルを飲んでいました。

 

 

それ以外は、仲間もいるので楽しかったです。

 

 

帰国してから復職するまでは、どのように過ごしましたか?

帰国してから1週間くらいは、報告書の作成などで忙しかったです。解散式もありました。

 

 

そしてまず、携帯電話を買いに行きました。派遣前に解約していて、連絡手段が何もなかったので。

 

 

それから、職場に帰国の挨拶に行き、復職の日程を決めました。

 

 

私は、寮に入れてもらえることになったので、非常に助かりました。配属部署も、もともといた病棟だったので、安心しました。

 

 

3週間後に復職の予定となったので、実家に行って、預かっていてもらった荷物などをまとめ、寮に運びました。

 

 

3週間はあっという間でした。

 

 

2年ぶりの復職だったわけですが、大変だったことはありますか?

やはり、2年も現場を離れていると、色々なことを忘れていると思いました。久しぶりに採血する時は、ちょっと怖かったです。

 

 

知らない薬も多く、医療は短い期間でも進歩するのだと感じました。

 

 

あと、ちょっとした日本語の言い回しが咄嗟に出てこないことがありました。

 

 

青年海外協力隊での経験が現場で活かされていると感じることはありますか?

やはり一番は英語が話せることです。私の勤務している病院は、外国人の患者さんも多いので、比較的英語を必要とされる場面が多いです。

 

 

外国人の患者さんが来た時に、それぞれの文化を理解するという姿勢も身に付いたと思います。

 

 

ただ、日常的に使っていないと、英語力は落ちると思いました。もうすぐ帰国して2年が経ちますが、かなり喋れなくなっていると思います。

 

 

休職制度を利用して良かったと感じるのは、どんなことですか?

一番は、就職活動をしなくて良いことだと思います。

 

 

一緒に行っていた隊員たちは、多くが帰国直後から就職活動に追われていたので。

 

 

職場に籍があると、それだけで安心材料になります。

 

 

また、保険や年金の手続きも、比較的楽だったと思います。私の場合は寮にも入れたので、住む場所にも困らず、休職制度を利用して本当に良かったと思います。

 

 

今後、青年海外協力隊に参加したいという看護師にアドバイスはありますか?

やはり、看護師としての得意分野は持っておいた方が良いと思います。「看護師」というだけでは、あまりアピールポイントにならないと思うので。

 

 

それから、私のように休職制度を利用したり、シフトに配慮してもらう場合は、上司だけでなく職場の同僚にも理解を得られるようにした方が良いと思います。

 

 

「ずるい」などと言われてしまうこともあるので。

 

 

私の場合は、英会話教室に通うため、特定の曜日に夜勤を入れないようにしてもらっていました。

 

 

その際、師長から「自分の口でスタッフにきちんと説明しなさい」と言われ、部署会議で「将来、青年海外協力隊に参加したいので、英会話を習っている。

 

 

そのため、夜勤をできない曜日があるが、了承して頂けますか?」と話しました。すると皆、了承してくれました。自分も気持ち良く仕事を上がることができました。

 

 

今では、この師長の配慮にとても感謝しています。

 

 

青年海外協力隊に参加したい看護師のまとめ

以上のインタビューから、青年海外協力隊に参加したい看護師が注意するポイントについてまとめてみました。

 

  • 看護師としての得意分野を持つこと。
  • 英語力は必須。
  • 年単位で計画を立てた方が良い。
  • 理解のある職場を選ぶと良い。
  • 上司や同僚を味方につける。
  • 職場の就業規則や利用できる制度について調べておく。

 

誰もがMさんのように、恵まれた職場にいるとは限りません。

 

 

将来的に青年海外協力隊に参加したいという方は、今のうちから行動しておくのが良いでしょう。

 

 

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