看護師は年末年始に働く?どう過ごす?手当は出る?休みはもらえる?年末年始勤務のメリット&デメリット
ツイート病院の年末年始ってどうなってるの?
多くの企業では、年末に「仕事納め」があります。12月28日前後のところが多いようです。
そして、年末年始の休暇に入り、年明け1月4日頃に「仕事始め」となる職場が多いです。
年末年始の休暇は、ゴールデンウイークやお盆休みと並ぶ「大型連休」であり、海外旅行客なども増える時期です。
病院も同様、12月28日前後に「仕事納め」をするところが多いです。
年末年始は、外来を休診とする病院が多く、外来診療の最終日が「仕事納め」となります。
この日を境に「年末年始体制」に変わり、薬剤部・検査部・放射線部などは当直体制に変わります。
大学病院・総合病院では、「仕事納め」となる日に、院長や看護部長が全部署を回って年末の挨拶をしたり、職員を講堂などに集めて院長の話を聞く病院もあります。
それでも365日入院患者のいる病棟に勤務する看護師にとっては、年末年始と言われてもいまいちピンとこないのが現状です。
特に、初めての年末を迎える新人看護師にとっては「年末年始の病院」というのは未知の世界ではないでしょうか?
今回は、年末年始の看護師の仕事や過ごし方についてお話していきます。
年末年始のシフトはどうなるの?
病棟など、シフト制の部署に勤務する看護師が最も気になるのは「年末年始のシフト」です。
多くの職場では、年末年始のシフト希望は、他の月よりも早めに締め切られます。
12月の勤務表と合わせて1月5日頃までのシフトを出す職場も多く、年末年始の予定は早めに決めておいたほうが良いでしょう。
通常は、不公平感が少ないようにどのスタッフにも平等に「勤務」と「休み」が割り振られます。
そのため、病棟勤務の看護師が年末年始に大型連休をもらうのは、難しいことが多いです。
中には、事前に希望を聞いてくれる職場もあります。
というのも、年末年始は手当が出るため、「働きたい」と希望する看護師も多いのです。
また、既婚者や家庭のある看護師に優先的に休みをくれるよう配慮してくれる職場もあります。
また、「年越し夜勤」も、同じ人が毎年やることのないよう配慮してくれることが多いですが、スタッフの入れ替わりが激しい職場だとそうも言っていられず、連続して年越し夜勤を経験する看護師もいます。
年末年始の勤務は得か?損か?メリット&デメリットを徹底比較!
年末年始勤務のメリット
1.手当が出る。
年末年始に働く最大のメリットは、何と言っても「手当」です。
ほとんどの職場で「年末年始手当」があります。1日当たり1000〜5000円というのが相場です。
それ以外にも、お弁当が支給される職場などもあります。
2.定時で帰れることが多い。
年末年始は検査・手術がないため、定時で仕事が終わることが多いです。
仕事の後に予定を入れることもできます。
3.電車が空いている。
電車通勤の方には嬉しいメリットです。
多くの会社や学校が休みとなるため、空いている電車で通勤できます。
4.ゆったりと働ける。
普段よりも繁忙度が低く、いつもは時間がなくてできないケアや患者とのコミュニケーションを図ることもできます。
また、空いた時間にサマリーを作成したり、委員会業務を行えることもあります。
お昼休憩も時間通りにしっかりと取れることが多く、いつもとは違った雰囲気の中で働けます。
5.他の日に休みがもらえる。
年末年始に働くと、その分の休みを別の時期にもらえます。
どこに行っても混んでいて高い年始時期は避け、空いている時期に旅行を楽しむこともできます。
年末年始勤務のデメリット
1.世間が休んでいる時に働くストレスを感じることがある。
年末年始は、テレビ番組も特番が多く、「みんな休みなのに、自分だけ働いている」と感じる機会が多いです。
電車も、通勤客は少なく、レジャーに行く人ばかりでうんざりすることもあります。
2.家族・友人と過ごすことができない。
正月に家族で集まったりする場合、そこに参加できなくなります。
3.急変などがあると大変。
年末年始は、病院で働いているスタッフ数も少ないので、急変やステルベンがあると、通常よりも慌ただしくなることがあります。
検査部や薬剤部は当直体制であり、連絡方法が普段と異なることもあるからです。
また、緊急手術や緊急内視鏡などになると、病棟看護師が出向かなければならないケースもあります。
4.リーダー看護師には負担が大きい。
休日体制となっているため、リーダーの判断力が重要となります。
何事も起こらなければ良いですが、急変や事故があると、リーダーの負担は通常時よりも大きくなります。
また、定期的なシーツ交換や物品補充がイレギュラーとなることもあり、普段とは違った状況下での判断が必要となります。
結論!年末年始は働くべきか?休むべきか?
上記のメリット・デメリットを踏まえた結論をお話しましょう。
1.「暇なのに手当がもらえる」のでお得である。
総合的に判断すると、年末年始の勤務は「暇なのに手当がもらえる」という可能性が高く、お得感があります。
但し、必ずしも暇であるとは限らないので、その点は注意と覚悟が必要です。
2.独身者は寂しさを感じずに過ごせるのでオススメ。
独身者は、年末年始に独り身の寂しさを感じることもあるかも知れません。
しかし、仕事をしているとそんなことを考える暇がなく、いつも通りの日常を過ごすことができます。
特に予定がなければ、年末年始は「稼ぎ時」と割り切るのも良いでしょう。
3.新人看護師は「年末年始勤務」を経験すべきである。
良くも悪くも、年末年始の病院の独特な雰囲気は一見の価値があります。
看護師になったのなら、一度は体験すべきでしょう。
4.既婚者は、配偶者とよく話し合って決める。
既婚者であれば、年末年始の勤務については配偶者とよく話し合ってから決めましょう。
自分では、「年末年始は働くのが当たり前」と思っていても、相手はそう思っていないかも知れません。
希望が通るかは別問題ですが、お互いにすれ違うことのないようにしましょう。
5.上京者は別の機会に帰省することを伝えよう。
就職を機に上京してきた新人看護師の場合、故郷の両親などが「正月なのに帰ってこない」と寂しい思いをするかも知れません。
年末年始に勤務する場合は、別の機会に連休をもらえることが多いので、その時に帰省するなどして安心させましょう。
年末年始が休みの職場もある!看護師転職サイトで希望の働き方を見つけよう
看護師の職場は様々です。病棟などはシフト勤務となりますが、クリニックなど、年末年始に例外なく休みをもらえる職場もあります。
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