外来看護師の目標管理シートの書き方!どう書けばいいの?例文付き記入例で詳しく解説
ツイート書きにくい?外来看護師の目標管理
看護業界でも目標管理シートを導入する施設が増えており、看護雑誌などでは「目標管理」の特集が組まれることもあります。
しかし、そのほとんどが病棟勤務の看護師を例に挙げたものです。
外来に配属されて間もない看護師は、目標管理シートを前に途方に暮れてしまうことも多いのではないでしょうか?
役職についていたり、専門・認定などを持っている看護師であれば外来でも専門性を発揮できるため、目標管理に困ることはないでしょうが、問題は経験年数が少ないのに外来配属になった看護師です。
今回は、そんな目標管理に困っている看護師のために「外来看護師の目標管理の書き方」を解説していきます。
外来看護師の目標記入例&解説
●例1
目標
診察介助を行う中で、看護ケアの必要性がある患者をピックアップし、意識的に関わり、記録に残す。3月末までに10例以上の患者と継続的に関わる。
☆解説☆
外来看護は、即座の判断力と看護実践力が必要とされます。
「診察介助」という短い時間の中で問題のある患者を抽出し、「外来受診日」という限られた日数の中でケアを実践しなければなりません。
例えば、内服薬を指示通りに内服できない患者に対してアプローチします。
内服できない理由を聞いたり、内服管理方法を確認したりします。
それにより必要なケアを検討し、実践します。
患者との関わりはきちんと記録に残します。
「継続的」というのは、その患者の次回受診日に、その後の経過などを患者から聞くということで、要するに「1回きりで終わらせない」ということです。
目標件数は病院の繁忙度など状況に合わせて、無理のない件数を目標としましょう。
「関わる」だけでは客観的評価ができませんので、「記録に残す」ということも明記しましょう。
●例2
目標
外来受診患者との関わりの中で、必要な患者を他職種への連携に繋げる。
3月末までに5例以上、他職種と連携して介入し、記録する。
☆解説☆
外来患者のケアにおいては、看護師以外の職種に繋げる必要があるケースが多いです。
主にソーシャルワーカーや栄養士、薬剤師などです。
医療費で困っている方や、経済的な困窮状態にある場合は、ソーシャルワーカーとの連携が欠かせません。
また、療養上食事制限などが必要な患者には栄養士が専門的に関わる必要があります。
看護師が全てを抱え込むのではなく、然るべき専門職種に繋げることも外来看護師の重要な役割です。
外来看護師は他職種への交渉力も必要です。
具体的な事例数を挙げて、客観的評価しやすい目標にします。
●例3
目標
患者の満足度を上げるため、接遇に関する勉強会を2ヶ月に1回開催する。
☆解説☆
リーダークラスの看護師を想定した目標です。
外来は病棟以上に「接遇」が重要視される部署です。
勉強会はかしこまったものである必要はなく、短時間で気軽に行えるものでも良いでしょう。
具合の悪そうな患者への声掛けの仕方や待ち時間が長くなりそうな時の声掛けの仕方を練習しておくと、実践の機会が多く、スタッフも真剣に取り組むでしょう。
勉強会は詰め込み過ぎるとスタッフの反発を買ったり、自分自身の負担にもなります。
無理のない頻度を目標にしましょう。
●例4
目標
外来患者に関する倫理カンファレンスを3月末までに2回以上開催する。
☆解説☆
近年、看護業界にも「倫理カンファレンス」が浸透してきました。
倫理上の問題点を見つけたり、そのジレンマを共有することで、看護の質向上につながると共に、看護師のストレス軽減にも繋がると言われています。
倫理カンファレンスが導入されて間もない職場であれば、開催そのものを目標としてOKです。
回数を明示して、評価しやすくします。
●例5
目標
10月までに耳鼻科外来の介助に一人でつけるようになる。
☆解説☆
経験年数が少ない看護師を想定した目標です。
耳鼻科や眼科など、経験がないと難しい診療科の診療介助に一人でつけることを目標としています。
見学に入る時期、サポート付きでできるようになる時期など、独り立ちまでの計画も明確にしておくと評価しやすくなります。
●例6
目標
3月末までに糖尿病フットケアの認定資格を取得する。
☆解説☆
看護外来の中でも開設している施設が多い「糖尿病フットケア」。
外来看護師としてずっとやっていきたいのであれば、資格取得を目指すのも良いでしょう。
糖尿病フットケアの認定資格取得までには、必要な事例数などもありますので、上司による業務調整が必要です。目標管理でしっかりとアピールしておきましょう。
転職を考えたら看護師転職サイトを活用しよう
看護師転職サイトは、転職先の雇用条件だけでなく、本来は入職してからでないとわからないような詳細な内部情報まで事前にリサーチしてくれます。
スタッフの年齢構成や人間関係、実際の残業時間や離職率なども事前に知ることが出来ますので、入職後のギャップが少なくなります。
転職を全く考えていない方でも、まずは、コンサルタントに相談するだけでも大丈夫です。
働きたい診療科を限定して求人を探すこともできますので、相談した結果、思わぬ良い求人を見つけることができるかもしれません。