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看護師働き方診断

看護師の残業代が出ないのは当たり前!?サービス残業の罠

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半数近くの看護師が「時間外手当に納得していない」!

最近、新聞やニュースでも“長時間労働”が問題視されています。

 

 

長時間の残業が常態化している職場というのは、どの業界にも見られます。

 

 

看護師業界も例外ではなく、「定時で帰れる日などない」という人も多いのが現状です。

 

 

最近では「ノー残業デー」を設けるなど、残業時間を減らそうとする動きが盛んになってきてはいますが、それでもなかなか改善されていないのが現状のようです。

 

 

長時間労働に伴って問題となるのが、不払い残業。いわゆる「サービス残業」です。

 

 

日本看護協会の調査によると、残業代について「納得している」と回答した看護師はわずか19.6%。43.4%の看護師が「納得していない」と回答しています。

 

 

更に、「納得していない」と回答した看護師の58.5%が「離職を考えている」というのです。

 

 


 

 

看護師のサービス残業の実態

看護師の残業代に関して、以下のデータがあります。

 

実際の時間外労働時間の平均    14.1時間 (1ヶ月)
残業代が支払われた時間の平均   8.1時間  (1ヶ月)

 

 

つまり、平均6時間が「サービス残業」となっているわけです。

 

 

看護師の時間外勤務が「サービス残業」になりやすいのには、いくつかの要因があります。

 

1.業務内容が画一的でない

看護師の業務内容は多岐に亘ります。

 

 

病棟勤務の場合は、その日の受け持ち患者の状態により、業務内容は様々です。

 

 

そのため、残業代を申請する際の基準が曖昧であることが多く、特に経験年数の少ない看護師はサービス残業を強いられるケースが多いです

 

 

2.臨機応変な対応が求められる

急変や緊急入院の対応など、予定外の突発的な事象が起こることがあり、業務予定が立てづらいため、急な残業がサービス残業となりやすいです。

 

 

3.個々の能力差が大きい

経験などによる能力差が大きいので、残業代の申請に躊躇してしまうケースが多くなります。

 

 

4.いつでも“看護師”である

自分の勤務時間が終了していても、白衣を着て院内にいる限り“看護師”としての役割を担うことになり、医師から用事を頼まれたり、患者さんから話しかけられたりまします。

 

 

これらを総合すると、真面目で謙虚な看護師ほど、「サービス残業」になりやすい傾向があることがわかります。

 

 

それは違法かも!看護師業界の残業代にまつわる誤解

昔から、看護師業界には残業にまつわる悪しき風習が多くあります。

 

 

しかし、実は違法な風習も多く、健全な職場で働きたければ、雇用される看護師一人ひとりがこれらの正しい知識を身に付けておく必要があるのです。

 

 

いくつかの“悪しき風習”を解説しましょう。

 

 

1.「新人は残業代を申請できない」「採用後半年は残業代を申請できない」

これは、明文化されているのではなく、“風土”“慣習”として根付いているケースが多いです。

 

 

日本看護協会の見解でも、「新人だからと言って実際に行った時間外勤務に対する割増賃金を支払わないのは違法」と述べられています。

 

 

「自分はまだまだ未熟だから…」と謙虚な姿勢で仕事に臨んでいる看護師ほど、サービス残業が増えてしまいます。

 

 

2.「残業は2時間まで」と決められている

実際に労働した分の賃金を支払わないのは違法です。

 

 

管理者はこのような取り決めを作る前に、残業が2時間以内に収まるような業務調整をする必要があります。

 

 

3.「勉強会・部署会議・研修・委員会は残業にならない」

「自分のスキルアップのためだから、自分の時間を使いなさい」と言われる職場は多く、やる気のある優秀な看護師ほどこの罠に引っかかります。

 

 

勉強会や研修は、業務に密接に関係のあるものや参加が強制的な場合は“労働時間”としてカウントされます。

 

 

4.「看護記録の時間は残業にならない」

「看護記録は勤務終了後に書くもの」という風土の職場がありますが、看護記録の作成もれっきとした労働時間です。

 

 

勤務時間内に記録の時間を設けられるのがベストですが、それができない場合はきちんと時間外労働として認めてもらうべきです。

 

 

5.「看護研究は残業にならない」

看護研究が業務命令(強制的)であれば、これも労働時間になります。

 

 

職場によっては、毎年担当者を決めて看護研究を行うのが通例となっているところも多いですが、こういった場合も労働時間としてカウントされるべきです。

 

 

真面目で勉強熱心で一生懸命仕事に臨んでいる看護師ほど、残業を申請しにくくさせている現状があることがわかります。

 

 

参考資料

日本看護協会「2012年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査 報告書」
https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/data/pdf/wage_report_2012.pdf

 

日本看護協会「看護師の賃金の実態」
https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/data/pdf/revelation.pdf

 

日本看護協会「協会ニュース」2015年1月号付録「看護職の賃金」処遇の現状と改善に向けたポイント
https://www.nurse.or.jp/home/opinion/news/pdf/2015/furoku201504-01.pdf

 

 

残業代をきっちり申請できる職場を探そう!

近年、「サービス残業」は何かと問題視されており、改善策を講じる職場も増えていますが、まだまだ充分とは言えないのが現状です。

 

 

残業の問題については、それぞれの職場の“風土”“慣習”が影響していることが多く、就業規則などで可視化されていないのが厄介なところなのです。

 

 

それだけに、改善されるのにも時間がかかります。何らかの対策を講じても、それが浸透するまでには早くて数年がかかります。

 

 

今の職場の残業代に満足していない場合は、もっと職場環境の整った病院・施設を探してみても良いかも知れません。

 

 

サービス残業がない職場を探す際のポイントは、以下の通りです。

 

 

1.タイムカードで自動的に残業代が算出される

サービス残業のない職場を探すなら、これに尽きます。業務のために更衣する時間も“労働に必要な時間”と考えている職場もあるのです。

 

 

2.管理者が残業していない職場

そもそも、管理者が「残業が当たり前」という考え方の職場は、残業に関する問題がなかなか解決されません。

 

 

実際の残業時間や残業代申請のシステムなどは、外からは見えづらいものです。

 

 

中には、看護部長でさえその実状を把握していない場合もあります。

 

 

看護師転職サイトなら、これらの詳細な内部情報まできちんとリサーチしてくれます。

 

 

入職してから「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないように、残業についてもきちんと調べて転職先を探しましょう。

 

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