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看護師働き方診断

PNS看護方式を成功させる方法!これでPNS導入の下準備バッチリ!メリットと必要なことを正しく理解すれば残業減らせる!

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PNSとは?

PNSとは、「パートナーシップ・ナーシング・システム」の略で、2名の看護師がペアとなって看護ケアを提供する看護方式です。

 

 

福井大学医学部附属病院で開発された看護方式で、平成23年度より導入されました。

 

 

ちなみに、「PNS」の名称とロゴは、福井大学医学部附属病院で商標登録されています。

 

 

効率良くケアを行えることから残業時間の削減が期待でき、若年看護師の教育にも効果があることから、近年、PNS方式を導入する病院が増えています。

 

 

主に、病棟で導入されることが多いようです。

 

 

しかしながら、PNSに対して正しく充分な知識を有していない管理者もおり、そのような病院では、PNSのデメリットが浮き彫りになることがあるようです。

 

 

様々な形式のPNSがある

本来、PNSは、毎日の看護ケアのみならず、委員会活動や係業務もパートナーとペアになって行うものとして誕生しました。

 

 

そのため、パートナーとは勤務も全て一緒になります。

 

 

また、原則1年間はパートナーが変わらないものです。

 

 

日々の業務も2名1組として受け持ち患者が設定されており、成果も責任も共有するのです。

 

 

しかし、PNSが全国的に広まるにつれ、様々な独自の方式でPNSを取り入れる病院が増えてきました。

 

 

  • パートナーは、その日ごとに変わる。
  • 委員会活動や係業務は別となる。
  • 保清ケア時のみパートナーと行動し、それ以外は別行動をする。
  • 受け持ち患者は看護師1名ごとに決まっている。

 

 

それぞれの病院の事情や懸念したデメリットを補完する目的により、PNSと言っても、その内容は様々となってきました。

 

 

そのため、「看護方式はPNSを導入しています」と謳っている病院でも、就職してみたら「思っていたのと違う!」「こんなのPNSじゃない!」という「行き違い」が増えています。

 

 


 

 

PNSのメリット

PNSを正しく導入すれば、以下のようなメリットが期待できます。

 

1.業務の効率が上がり、残業が削減できる。

体位変換や保清ケアなどは2名で行った方が効率が良く、結果的に残業の削減に繋がります。

 

また、バイタルサイン測定などをしながら同時に記録することも可能で、記録による残業も削減できます。

 

また、パートナーと交代で休憩に入るシステムを構築することで、昼休憩も取りやすくなります。

 

 

2.ケアが途切れることなく提供できるため、患者満足度が高い。

例えば、点滴交換のために病室に行ったけれど、アルコール綿を忘れてナースステーションに戻った…などという経験は、誰しも一度はあると思います。

 

2人1組で行動することで、忘れ物などによる業務の中断を補完することができます。

 

また、保清ケア中に「痛み止めを下さい」「氷枕を替えて下さい」などと言われることもあります。

 

そういった場合に、1名は保清ケアを続け、もう1名が薬を取りに行くことが可能になります。患者のニーズにもタイムリーに対応できるようになります。

 

 

3.お互いに「見られている」という意識を持つため、基準の逸脱等がなくなり、確実なケアを提供できる。

常にパートナーの看護師の目があるため、要するに「手抜き」をしづらい環境を作り出すことができるということです。

 

 

4.看護師間のコミュニケーションが密になり、情報共有がスムーズになる。

常に一緒に行動するため、ちょっとしたことでも報告・相談しやすくなります。

 

また、一緒に患者を看るため、情報共有がスムーズです。

 

 

5.一人で患者を抱え込むストレスやプレッシャーが軽減する。

重症患者や対応困難事例などを受け持つと、それだけで大きなストレスとなります。

 

しかし、2人1組で受け持つことにより、責任や成果を共有できるため、抱え込む負担が軽減します。

 

 

6.OJTが充実し、若年看護師の成長が促進される。

新人や若年看護師は、ベテラン看護師の仕事の仕方を直接見ることができるため、常に学ぶ機会を得ることができます。

 

 

7.看護師同士の知識・技術を共有し、お互いに高め合える。

お互いに得意な技術や新たに仕入れた知識などを共有し合うことができ、看護師として高め合うことができます。

 

 

PNSを導入する際のデメリット

上記のようなメリットがあるPNSですが、導入時には以下のような問題が生じることもあります。

 

1.受け持ち患者数の倍増

2人1組で患者を受け持つことになるため、看護師の人数が変わらなければ、一日の受け持ち患者の数は、単純計算で2倍になります。

 

それまで1日の受け持ち患者数の平均が「5人」の病棟であれば、「10人」を受け持つことになります。

 

そのため、情報収集に時間がかかることもあります。

 

 

2.慣れるまでに時間がかかる

「個人プレイ」が主流の病棟で導入する場合は、2人1組で行動することに窮屈さを感じたり、連携がうまくいかないこともあります。

 

 

PNS導入の下準備!PNSを導入する前に必要なこと

PNSを導入する際には、まず、スタッフ個々の意識変革から始める必要があります。

 

 

時間はかかるかも知れませんが、以下の「マインド」を植え付けて、PNSを成功させる下準備をしましょう。

 

 

1.お互いの個性・能力・持ち味を尊重し認め合う。

それぞれの看護師は、経験も得意不得意な分野も異なるでしょう。

 

 

患者の話を聞くのが上手な看護師もいれば、コミュニケーションが苦手な看護師もいると思います。

 

 

自分の鋳型にはめ込まず、お互いの能力や持ち味などを尊重し、「この人には、こんな素晴らしい面がある」と認め合うことが必要です。

 

 

2.「看護師」として対等である意識を持つ。

経験年数の異なる看護師同士がペアになると、どうしても年長者が上に立ってしまいがちですが、「看護師」という立場は同じです。

 

 

「同じ免許を持って働いている者同士」という対等な意識を持つ必要があります。

 

 

特に、「タテ社会」「体育会系」の職場は、対等意識を植え付けるのに時間がかかるかも知れませんが、PNS成功のためには非常に大切なことです。

 

 

3.自立心を持つ。

常に2人1組で行動すると、自立心のない看護師は、責任を相手に押し付けたり、自分で判断することをしなくなります。

 

 

そうならないためにも、職業人として自立心を持つことが大切です。

 

 

4.思いやり、感謝の気持ちを持つ。

そもそも、人間関係が良好な職場でないと成功しないのがPNS。

 

 

常に思いやりや感謝の気持ちに意識を向けましょう。

 

 

5.定時に業務が終わるように協力・補完し合う風土。

時に、スタッフ全員が当たり前のように長時間残業をしている職場を見かけます。

 

 

このような風土の職場でPNSを導入しても、残業時間の削減には繋がりません。

 

 

毎日、全員が定時に業務を終えることができるよう、スタッフ一丸となって協力し合う風土があって初めて、PNSの恩恵に預かることができます。

 

 

このように見ると、「PNS導入の下準備」はごく当然のことと言えるかもしれません。

 

 

そもそも人間関係の悪い職場やスタッフ間のの思いやりに欠ける職場、お互いを尊重する風土のない職場、長時間残業が当たり前の職場では、PNSは成功しないのです。

 

 

逆の見方をすると、PNSが成功しない職場は、PNS導入以前に問題がある職場と言えるのではないでしょうか。

 

 

今の職場環境に疑問を感じたら

働きづらさを感じる職場や長時間残業が常態化している職場など、今の職場環境に疑問を感じたら、まずは看護師転職サイトに相談してみましょう。

 

 

看護師転職サイトは、今すぐの転職を考えていなくても相談に応じてくれます。

 

 

経験豊富な専任コンサルタントが親身になって相談に乗ってくれますので、安心して相談しましょう。

 

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