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看護師働き方診断

プリセプターの悩み解決方法|つらい原因と乗り越え方

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初めてプリセプターをやった頃の記憶が最も強烈

私は16年間大学病院で勤務していましたが、その中で新卒のプリセプターを4回やりました。

 

 

中でも、初めてプリセプターをやった頃のことは、今でも鮮烈に覚えています。

 

 

困ったこと、腹が立ったこと、イライラしたこと、嬉しかったこと…など、10年以上経った今となってはすべて「良い思い出」や「笑い話」ですが、当時は本気で悩みました。

 

 

看護師以外には理解されない「プリセプター」の苦悩

「プリセプター」は、一般企業や多職種の「新人指導」とは若干意味合いが異なります。

 

 

そのため、プリセプターとしての悩みを看護師以外の人に打ち明けてもなかなか理解してもらえず、そこにもイライラした記憶があります。

 

 

看護師の業務内容は非常に複雑で、それを教えるだけでも非常に難しいです。

 

 

技術を教えるだけならまだしも、看護師に必要な判断力や倫理観を教え込むというのは、経験3〜4年目の看護師には荷が重すぎると感じられるでしょう。

 

 

それに加えてプリセプターは、「仕事を教える」ということ以外にも役割が期待されています。

 

 

新人看護師が誰しも陥る「リアリティショック」を和らげたり、仕事以外の相談に乗ったりと「プリセプター」の役割は実に幅広いのです。

 

 

そもそも、人にものを教えたり指導的立場になることが苦手な人にとっては、プリセプターはつらいことの連続とも言えるのです。

 

 


 

 

プリセプターがこんなにつらいのは何故!?つらい原因と乗り越え方

プリセプター役割をこなすのがつらくて退職を考える人もいます。

 

 

しかしその一方で、生き生きとプリセプターをこなしている人もいます。

 

 

そうすると、「自分は新人指導に向いていないのではないか?」「自分は指導しにくい新人を押し付けられたのではないか?」などと、ネガティブな考えをしてしまう人もいるのです。

 

 

「プリセプターがつらい」と感じる方は、まずは「つらい」と感じる原因を分析してみましょう。

 

 

そして、その乗り越え方を実践してみましょう。

 

 

1.プリセプターに期待される役割が拡大しすぎている。

それぞれの職場で「プリセプター研修」が行われたり、「プリセプターハンドブック」などの手引書が出されていると思います。

 

 

まずはそれを読み返してみましょう。プリセプターの役割が再認識できるはずです。

 

 

役割以上のことを背負っていませんか?

 

 

周囲から役割以上のことを期待され、無理にこたえようとしていませんか?

 

 

プリセプターの役割・責任の範囲を正しく認識し、余計なことまで背負い込まないようにしましょう。

 

 

プリセプターにできることには限界があります。

 

 

例えば、新人が遅刻すると、プリセプターとしては焦ったりヤキモキしたりすると思いますが、新人の「寝坊」はプリセプターには防ぐことができません。

 

 

「ここまではプリセプターの役割、これ以上は私の責任でない!」という線引きをするだけで楽になるはずです。

 

 

2.周囲への相談ができていない。

上司や先輩、プリセプター仲間に相談はしていますか?

 

 

「相談」とまではいかなくても、「こんなことで困っている」「こんな時にイライラしてしまう」というレベルの会話でも構いません。

 

 

自分一人で抱え込まないことが大切です。

 

 

一見「愚痴」に見えるような会話でも、「こんなことで悩んでいるのは私だけじゃないんだ」「みんなイライラしてしまう時があるんだ」と気づくことができるだけで、気持ちが楽になります。

 

 

3.他と比べてしまう。

新人看護師が複数名いる職場だと、他の新人の進捗状況が気になってしまいます。

 

 

「自分の新人は遅れているのではないか?」などと不安になってしまうプリセプターは多いものです。

 

 

それぞれに個性があるとはわかっているものの、なかなか感情的に整理がつかないという方も多いのではないでしょうか?

 

 

他の新人が羨ましく感じたら、そのプリセプターの良いところを見つけて、真似してみましょう。

 

 

ただ「羨ましい」と思っているだけでなく、自分も他のプリセプターから「羨ましい」と思ってもらえるように行動するのです。

 

 

また、明らかに「デキない新人」を担当しているプリセプターもいると思います。

 

 

「貧乏くじを引いたなぁ」と思うかも知れませんが、それは発想の転換で乗り切りましょう。

 

 

「デキない新人」を指導することになった1年間を「修行」と捉え、「成長の機会を与えてもらった」とプラスに考えましょう。

 

 

4.指導で残業が増える。

プリセプターをやっている以上、指導や技術チェックで残業が増えてしまうのは、ある程度は仕方ないのですが、それが毎日続いていたり、残業時間が数時間にも及ぶ場合は対策が必要です。

 

 

まずは上司に相談し、受け持ち患者数を減らしたり、業務時間内に指導・技術チェックの時間を設けてもらうなど、対策を講じてもらいましょう。

 

 

他のプリセプターも同じように残業している場合は、全員で相談に行くと良いでしょう。

 

 

5.自分を責めてしまう時がある。

新人の進捗状況が思わしくない場合や、指導で「言い過ぎた」と感じるような場面があった時、「自分は新人指導に向いていないのではないか?」「自分の指導法が悪いのではないか?」などと、必要以上に自分を責めてしまうプリセプターがいます。

 

 

しかし、それは真剣に「プリセプター」とい役割に向き合っている証拠。必ず自分の成長に繋がります。

 

 

自分なりに反省点がある場合は、自己分析して改善点を見つけ、具体的な行動をしてみましょう。

 

 

「何もしていない」と思うと焦りや不安が伴いますが、何らかの具体的行動をすると、自分を責める気持ちが和らぎます。

 

 

プリセプターをやることは、看護師として成長できるのはもちろん、人間としての成長にも繋がります。

 

 

後悔や反省も含めて「プリセプターの役割」と割り切り、1年を乗り切りましょう。

 

 

プリセプターに疲れたら…プリセプターのない職場も増えている!

最近は、プリセプター制度を廃止する病院も増えています。

 

 

チーム全体で新人指導する制度などが取り入れられている病院も増えており、看護師の新人指導の形は幅広くなっています。

 

 

「もうプリセプターはコリゴリ…」という方は、自分に合った指導法の職場を探してみるのも良いかも知れません。

 

 

看護師転職サイトは、雇用条件だけでなく、新人指導体制や人間関係など、本来なら入職してからでないとわからないような詳細な内部情報まで事前にリサーチしてくれます。

 

 

今すぐの転職を考えていなくても、転職を迷っている段階でも相談に乗ってくれます。

 

 

経験豊富な専任コンサルタントが親身になって話を聞いてくれますので、安心して相談してみましょう。

 

 

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