看護師辞めたい新人の面接官から質問される辞める理由(退職理由)回答例
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経験年数が浅い看護師の転職は「退職理由」を絶対に聞かれる!
どんな職業であれ、転職の面接の際は必ず「前職場の退職理由」を聞かれます。
特に、経験年数が浅い場合、前職場を短期間で退職している場合は、相当に根掘り葉掘り聞かれることも多いです。
いじめや人間関係の悩みで退職した方にとっては、古傷をえぐられるようなもので、非常に嫌な思いをすることもあります。
しかし、これは雇用側にとっては仕方のないことでもあるのです。
雇用側としては、できるだけ長期間勤めてくれる人を採用したい。
そのような点で、前職場を短期間で退職している人にはマイナスイメージを持っています。
「コロコロ職場を変える人なのではないか?」「嫌なことがあるとすぐ辞める人なのではないか?」という疑念を抱かれています。
面接は1回勝負。そのたった1回で、「すぐ辞める人」というイメージを払拭できないと、採用されない可能性が高まります。
特に新人看護師や経験年数が3年未満の看護師にとっては、ここが合否を左右する最重要ポイントであることを心得ておきましょう。
面接で言ってはいけない「退職理由」のNGワード
面接で「退職理由」を聞かれた時のNGワードの具体例を紹介します。
新人時代に退職・転職する看護師の多くが人間関係の悩みを原因としています。
「退職に追い込まれたのは私のせいではなく、意地悪な先輩がいたからだ!」と訴えたくもなるかも知れませんが、ここではグッと我慢しましょう。
面接官からは、「人間関係を築けない人」「問題解決能力のない人」「コミュニケーション能力が低い人」というイメージを抱かれてしまいます。
但し、例外があります。
それは、面接官である看護部長などに「いじめに遭ったの?」「プリセプターと合わなかったの?」とダイレクトに聞かれた場合。
特に1年目の新人看護師の場合は、聞かれることがあります。
このように聞かれた場合は、隠さず正直に「はい」と答えて構いません。
これらは「悩み」というより「不満」です。
このような人は、「職場が変わっても同じような不満を抱くのだろう」と思われます。
また、前職場の悪口と思われる内容もNGです。
向上心のない人と思われるのでNGです。
OKな退職理由は「ポジティブ」&「やむを得ない」のみ!
面接で使用可能な退職理由は、以下の2種類です。
1.ポジティブな理由
「どうしても○○科で働きたい」
前職場にはない診療科の場合にのみ使用可能な退職理由です。
但し、経験1年未満の新人看護師の場合は注意が必要です。
「どうして最初から○○科のある病院に就職しなかったの?」と聞かれるからです。そのような場合は、具体的な症例を挙げて、「このような患者のケアに携わる中で○○の分野に興味を持った」などと、具体的で説得力のある説明が必要です。
「資格取得を目指したい」
より大規模な病院への転職の場合に使える理由です。
「症例数の多い病院で経験を積みたい」ということをアピールしましょう。
「もっとじっくりと患者さんと接することのできる職場で働きたい」
大規模な病院から、小規模な病院に転職する場合に使える理由です。
2.やむを得ない理由
「家族の転勤のため」「結婚による転居のため」
「物理的な理由で通勤できなくなった」というのは、最も説得力があり「仕方ない」と思わせることのできる理由です。
「育児と両立したい」「介護と両立したい」
ライフスタイルの変化により、これまでの職場で働き続けるのが難しくなったというものです。
ワークライフバランスを推進している職場に転職する時には使いやすい理由です。
「病気で退職したが、再スタートしたい」
身体的・精神的な不調のためにやむを得ず退職したというものです。
この場合、注意したいのは「今は改善している」ということをきちんと証明できるかどうかがカギになります。
医師の診断書・証明書が必要な場合もあります。
「病院の経営悪化」「病院の将来性に不安」
これが使えるケースは非常に限られます。
ニュースや新聞で報道されるくらいの経営悪化や悪質な医療ミスなどがあった場合は、「働き続けることが不安になった」ということを理由に挙げても良いでしょう。
ちょっとの赤字レベルの「経営悪化」では使えませんので、注意してください。
例文つき!面接官を味方につける新人看護師の面接攻略法
「退職理由」を聞かれる場合、それは好意的な質問ではありません。
完全アウェーの中で、面接官をどう味方に引き込んでいくかが重要です。
新人看護師が使える面接攻略法を紹介します。
1.短期間で退職に至った無念さを伝える
前職場を短期間で退職せざるを得なかったことに対する無念さを伝えましょう。
「体調不良を自分から言い出せず、無理を続けて休職に至ってしまいました。
もっと早めに自分から言い出すべきだったと思っています」
「先輩からの指導を感情的に受け取ってしまうことがありました。それがもとで、職場の雰囲気に馴染むのに時間がかかってしまいました」
2.自分なりの反省点&改善策を伝える
「周りに相談することが出来ず、一人で抱え込んでしまうところがありました。
しかし、相談しないことの方がかえって迷惑をかけてしまうのだということがわかりました。
それからは、些細なことでも報告や相談をするようにしています」
3.看護師という職業の素晴らしさに気付いたことを伝える
「体調不良で一度退職をしてしまいましたが、通院先の病院で看護師の方々に色々と声を掛けてもらい、看護師という職業の素晴らしさに改めて気づきました」
「指導が厳しいのも、看護師という職業が、それだけ人の生命や人生に影響を与えるからなのだとわかりました」
新人看護師の転職は看護師転職サイトがサポートしてくれる
看護師転職サイトは、求人の紹介だけでなく、転職にまつわる様々なことをサポートしてくれます。
今の職場の退職手続きに関することも相談に乗ってくれます。
また、履歴書の書き方や面接対策もやってくれますので、初めての転職の方は是非活用しましょう。