看護師は辞めると後悔する?看護師を辞めて他職に転職するメリットとデメリットを考える
ツイート誰しも一度は考える「看護師を辞める」という選択
看護師の仕事は、やりがいがある一方で、心身ともに負担も大きいものです。
無我夢中で看護師として頑張ってきた人でも、ふと「看護師を辞めてみようかな」と思う瞬間があるものです。
また、肉体的にもタフさが求められる職業なので、看護師という職業を続けることに不安を感じ、他職への転職を考える方もいるようです。
看護師の75%が、一度は看護師を辞めようと考えたことがあるとも言われます。
「看護師を辞めようかな」と考えることは、ごくごく普通のことと言えます。
みんな、どのような時に「看護師を辞めたい」と思うのでしょうか?
- 夜勤が体力的にキツい。
- 拘束時間が長く、充分な休憩時間も取れない。
- 仕事のミスが生命に直結する仕事のため、重責に耐えられない。
- 業務中はほとんど動きっぱなしで、仕事が終わるとクタクタになってしまい、アフターファイブが楽しめない。
- 不規則なシフト勤務のため、友人・恋人と会える時間が少ない。
- 髪型やネイルなどのオシャレを楽しめない。
- 女性が多い職場のため、人間関係が難しい。
- 研修やレポート提出が多い。
「辞めよう」とまでは思っていなくても、昼休みにランチに出掛けるOLを羨ましく思ったり、ネイルサロンに入ってみたいと思っている看護師は多いです。
看護師は、学生時代の実習の延長線上のような生活になるので、「他のことをしてみたい」「他の世界も見てみたい」という好奇心も強くなるのです。
看護師を辞めるメリットとデメリットを考えてみよう
実際に、看護師を辞めて他の職業に就く方もいれば、思い留まって看護師を続ける人もいます。
もし、本気で看護師を辞めることを考えているなら、まずは冷静にメリットとデメリットを考えてみましょう。
看護師を辞めるメリット
- 規則正しい生活が送れ、生活リズムが安定する。
- 土日休みとなれば、友人などと会える機会が増える。
- 服装・髪型などの規制が緩くなり、オシャレを楽しめる。
- 生命を預かるという重責から逃れられる。
看護師を辞めるデメリット
- 給料が下がる。
- 平日休みがなくなる。
- 休日に出掛けると、どこへ行っても混んでいる。
- 再び看護師として働こうとした時、「ブランク」ができてしまい、復職が難しい。
看護師を辞める前に気付いておきたい「看護師の思い上がり」、自分から「看護師免許」を取ったら何が残る?
看護師という職業は、世間的にも「過酷な職業」というイメージが強いので、周囲から「大変な仕事だね」「凄いね」「偉いね」などと言われることも多いです。
そのせいか、「看護師の仕事が務まるのだから、他の仕事も務まるはず」と軽く考えている人が多いのも事実です。
しかし、現実に看護師経験者が他の職業に就こうとした時、世間はそんなに甘くないということに気付かされます。
1.給与の問題
看護師時代と同等の給料を得ようと思っても、ほぼ不可能です。
看護師の平均年収は、女性全体の平均年収よりも100万円以上も高いのです。
そのため、他の職業に就くことで生活レベルが急激に下がる方がほとんどです。
2.スキルがない
自分の履歴書から看護師免許をなくしたら、何が残るでしょうか?
一般事務では、ExcelやWordなどのPCスキルが当然必要となってきます。
看護師がPCを使う機会は、レポートや議事録の作成、研究発表のスライド作成くらいです。平均的なレベルよりかなり低いのです。
また、ビジネスマナーも学んでいないケースがほとんどです。基本的な接遇は院内研修などで学んでいますが、営業職などで通用するレベルには程遠いです。
3.満足いく求人が見つからない
そもそも、自分が納得いく求人に出会えないことがほとんどです。
給与面もそうですし、看護師免許以外に何もスキルがなければ、正社員への道も厳しいことが多いです。
4.潰しがきかない
履歴書に「看護師免許」と記載すると、ほぼ100%、面接で「どうして看護師をやらないの?」とつつかれます。
また、世間には「医療従事者は一般常識に欠けている」と考えている人も多いのが現実です。
「看護師を辞めたい」は「職場を変えたい」ということかも…
もし「看護師を辞めたい」と思ったら、「自分はどのような働き方を望むのか?」を明確にしましょう。
- 夜勤はしたくない。
- 土日は休みたい。
- 残業はしたくない。
- デスクワークがしたい。
- 女性ばかりの職場は嫌だ。
実は、これらの条件を満たす「看護師の職場」もあるのです。
看護師の職場は、病院や医療施設だけではありません。
看護師免許は活かしつつ、希望の働き方を叶えることも可能です。
1.企業の医務室で働く
一般企業の医務室は、体調不良となった社員のケアや、健康診断結果の管理等を担います。勤務時間も一定で、残業も少ないケースが多いです。
保健師免許や産業看護師の資格が必要なケースもあります。
2.製薬会社で治験コーディネーターとして働く
治験コーディネーターとして、企業に就職するという方法です。
また、治験コーディネーターとして病院で雇われる場合は、看護部ではない部署に所属となることが多いので、看護部の組織からは離れることができます。
治験コーディネーターの資格が必要なケースが多いですが、一定の条件(経験年数・年齢など)を満たしていれば、就職してから治験コーディネーターの資格を取得させてくれる職場もあります。
看護師転職サイトの中には、治験コーディネーターの資格取得をサポートしてくれるものもあります。
3.パート・アルバイトで働く
常勤の場合は、委員会業務など何かと役割が多いものです。これらが負担と感じる場合は、非常勤のパート・アルバイトとして働く方法もあります。
但し、非常勤でも委員会を任されてしまう職場や、夜勤・残業を強いられる職場もありますので、事前にきちんと調べましょう。
4.企業の相談窓口で働く
化粧品会社等で、相談窓口のスタッフとして働くという方法もあります。
ある程度の経験と知識が必要となります。
希少な求人なら、看護師転職サイトが便利!
例えば、企業の医務室や相談窓口、治験コーディネーターは、比較的人気が高い業種なので、求人が出ても、すぐに埋まってしまいます。
そのため、なかなか希望の職場に就職できない傾向があります。
そこで、これらの業種に興味がある方は、看護師転職サイトへの登録をお勧めします。
看護師転職サイトなら、様々な業種の求人を扱っており、素早い情報収取が可能となります。
今の職場で働きながら、希少な求人を見つけることも可能です。
面接の日程調整なども代行してくれますので、是非、活用してみましょう。