看護師で産休や育児休暇からの復帰は不安だらけ!?これさえやっておけば大丈夫!スムーズな育休復帰を叶える事前準備
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育休復帰する看護師が抱える様々な不安
近年、ワークライフバランス推進などの影響もあり、育児と仕事を両立させる看護師が増えています。
一昔前に比べると産休・育休の取得率も上がり、「出産を機に退職」というケースはかなり減りました。
看護師の育休期間は、平均すると約1年という方が多いようです。
また、保育園の入所は4月が最も多いことから、育休復帰時期も4月とする方が多いです。
育休復帰するにあたり、特に第1子の場合は、様々な不安も付きまといます。
大きく分けると、「仕事の不安」と「育児の不安」です。
仕事の不安
- 1日の勤務に耐えられる体力があるか?
- 知識・技術面で後れをとっていないか?
- どの部署に配属されるのか?
- どのくらいで仕事に慣れることができるか?
育児の不安
- 子どもはすぐに保育園に慣れるのか?
- 家事・育児と仕事の両立に、体力的に耐えられるか?
- 子どもが体調を崩さないか?
誰しも、育休復帰の裏では様々な不安や葛藤と戦っているのです。
育休復帰した看護師が直面する問題
実際に「育休復帰」を経験した看護師は、様々な問題に直面しています。
「産休前にいた部署に戻れるものとばかり思っていたら、全く未経験の診療科に配属され、新人のように一から仕事を覚えなくてはならなかった」
「1年半休んでいたら、知らない薬だらけになっていて、新人のように毎日勉強している」
「育休中に太ってしまい、持っている白衣が着られなくなっていた」
「知らぬ間にロッカーの位置が変更になっており、自分のロッカーを探すのに手間取り、初日から遅刻しそうになった」
「元々離職率の高い職場だったが、育休から復帰したら、知っているスタッフがほとんどいなくなっていた」
「電子カルテのログインIDとパスワードをすっかり忘れてしまい、初日は仕事にならなかった」
「復帰して最初に指示された仕事が採血だった。1年以上やっていなかったので、とても緊張した」
「子どもが保育園に全く慣れず、なかなか保育時間を延ばすことができなかった。結果的に、6月頃まで半日しか勤務できなかった」
「復帰直後、子どもが頻繁に熱を出し、毎日のように保育園からの呼び出し電話がかかってきた。同僚からは“またか”というような目で見られるし、非常に肩身の狭い思いをした。今でも、職場の外線電話が鳴るとビクビクする」
「職場の飲み会に参加できないので、スタッフとの距離をなかなか縮められない」
産休・育休によって、初めて“ブランク”を経験する看護師も多いです。
初産年齢は高齢化しており、ある程度の役職やポジションに就いてから出産を経験する看護師も増えています。
これにより、育休明けのスタッフが直面する問題も多様化しています。
スムーズに復帰したければ、事前準備が必要です!
何事も、スムーズに行うにはそれなりの準備が必要です。
育休復帰が1か月後に迫ったら、そろそろ準備を始めましょう。
1.毎日の勤務に耐えられる体力作りを始める
一般的に育休中というのは「意外と忙しい」ものですが、看護師の業務と比較すると、運動量は各段に少ないです。
育休中に、想像以上に体力が衰える看護師は少なくありません。
また、子どもと一緒に昼寝をする習慣がついてしまった場合は、夕方以降の踏ん張りがきかなくなります。
復帰が近付いてきたら、まずは子どもとの散歩の距離を伸ばすなど、可能な方法で体力作りをしましょう。
夜中に授乳している場合は、復帰後もしばらく深夜に起きる生活になります。
自分は昼寝をせずに、質の良い睡眠を得られるようにすると良いでしょう。
質の良い睡眠が取れていないと、復帰直後は緊張のため仕事中に眠くなるようなことはありませんが、勤務が続くと体力的にきつくなってきます。
2.家庭を「復帰後」の体制にする
育休中は「専業主婦」のような生活をしていた方は、復帰に向けて夫や家族の協力を得られるようにしていきましょう。
家事分担や保育園の送迎を誰が行うかなど、必要なことは事前に話し合っておきましょう。
3.1日の生活をデモンストレーションしてみる
子どもがいると、なかなか思うように時間が使えないこともあります。特に朝は、時間的に余裕を持って行動できるようにしましょう。
復帰が近付いたら、毎日でなくても良いので、復帰後と同じようなタイムスケジュールで家事をこなしてみると良いでしょう。
復帰後と同じ時間に起床し、朝食の支度や後片付け、洗濯などを実際に同じ時間にやってみましょう。
子どもの食事や授乳の時間も復帰後と同じようにしておくと、子どものストレスも少なくなります。
4.医療・看護関連のアップデートをする
医療現場というのは、ちょっと離れただけでも様々な情報から取り残されます。
特に年単位で現場を離れていた方は、基本の復習からしっかり行っておきましょう。
育休期間が長かった方は、看護協会の復職サポートの研修などを受けることも検討しましょう。
手軽に出来る方法としては、看護師情報サイトやアプリを活用することです。また、看護雑誌を購読するのも良いでしょう。
子どもがいると勉強できる時間が非常に少なくなりますが、ダラダラとやるのではなく、通勤時間を利用するなど、短時間集中型でやるのがおすすめです。
職場でメーリングリストなどがある場合は、育休中も配信してもらえるようにすると、情報から取り残されずに済みます。
5.職場との連絡を密にする
復帰が近付いたら、可能であれば一度職場に顔を出しましょう。
看護部長や直属の上司に挨拶しておければベストです。
その際に、ロッカーの場所なども確認しておきましょう。
大規模な施設だと「看護部長とはあまり面識がない」という方もいるかも知れませんが、これを機に面識を作っておくと、この先何かとスムーズです。
復帰後の配属部署が決まっている場合は、その部署で必要な知識や技術について事前に確認しておくなど、様々な準備ができます。
育児と仕事の両立に「完璧」はない!
どんなに準備して復帰に臨んでも、必ず予期せぬトラブルは起こるものです。
そこはあまり「完璧」を目指さずに、周囲の助けを借りながら、時に甘えてみるのも良いでしょう。
もし、育休から復帰してみて、「この職場で育児を続けるのは無理かも」と思ったら、もっと自分に合った職場を見つけるチャンスかも知れません。
近年は、育児をしながらでもキャリアを構築できる職場も増えています。
看護師転職サイトでは、育児と両立しやすい職場も紹介しています。
スタッフの年齢構成など、詳細な内部情報もリサーチしてくれますので、働きやすい職場が見つかります。
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