看護師の給与を徹底比較!給料が高いのはどんな職場?
ツイート様々な選択肢がある看護師の職場選び
同じ看護師でも、勤務先によってその業務内容は様々です。
繁忙度もそれぞれ違えば、給料も違います。近年では、様々な業態に加えて、ワークライフバランスの推進などから多様な働き方も登場しています。
夜勤をするのが当たり前だった病棟勤務でも日勤のみの勤務が認められたり、ワークシェアリングや時短勤務の導入で、常勤でも短時間勤務をする人が出てきたりしています。
業態も、病院などの医療機関のみならず、企業看護師や訪問看護師の需要が増えてきています。
高齢化の影響で老人ホームなどの施設が増え、こういった施設で働く看護師の需要も増えています。
選択肢が多いからこそ、自分のライフスタイルや目指すキャリアに合わせた適切な職場選びが重要になってきます。
新卒看護師の9割以上は「病院」に勤務するというデータがあります。
一口に「病院」と言っても、その規模や設置主体は様々であり、それぞれの特徴があります。
大学病院、総合病院、個人病院…、それぞれ社会における役割も異なりますが、患者層も異なり、看護師の業務も異なります。
そして、そこで働く看護師にとって気になるのは、「給料が違う」ということです。
設置主体別・病床規模別に見る看護師の給与の実態
まず、看護師全体の税込給与総額(月額)の平均を見てみましょう。
新卒看護師(大卒) \270.201
勤続10年目看護師 \318.010
新卒の給与は、他職業と比べると高い水準になっています。
勤続10年目は非管理職のデータです。
年齢的には30代前半が多く、これも他職業の同年代の給与と比べると決して低くはありません。
次に、職場を国公立・私立・公益法人などの設置主体別に分類したデータで見てみましょう。
≪設置主体別 税込給与総額(月額)の平均≫
|
新卒看護師(大卒) |
勤続10年目看護師 |
---|---|---|
国立(国立大学法人含む) |
271.250 円 |
336.161円 |
公立(都道府県立・市町村立など) |
267.442円 |
332.909円 |
公的(日赤・済生会など) |
266.613円 |
331.518円 |
社会保険関係団体 |
276.639円 |
339.274円 |
公益法人 |
273.363円 |
318.919円 |
私立大学法人 |
287.999円 |
357.059円 |
医療法人・個人 |
276.137円 |
307.452円 |
その他 |
320.895円 |
320.895円 |
新卒、勤続10年目ともに私立大学法人が最も高額となっています。
勤続による上昇率は大差ないことがわかります。
勤続10年目になると、多くの病院で給与月額が30万円を超えるということになります。
次に、病床規模別に見てみましょう。
≪病床規模別 税込給与総額(月額)の平均≫
|
新卒看護師(大卒) |
勤続10年目看護師 |
---|---|---|
99床以下 |
265.786 円 |
308.960円 |
100~199床 |
269.802円 |
312.730円 |
200~299床 |
269.215円 |
316.728円 |
300~399床 |
272.688円 |
328.213円 |
400~499床 |
273.258円 |
331.976円 |
500床以上 |
278.812円 |
344.004円 |
こちらは、病床数が増えるほど、給与も増えていることがわかります。
また、新卒の場合は1万円強しか差がありませんが、勤続10年目になるとその差は4万円近くに広がります。
長く勤めるのであれば、病床規模の大きい病院の方が優位と言えるでしょう。
参考資料
日本看護協会HP「看護職の賃金水準データ(2013年版)」
https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/data/suijyun.html
今の給与制度に納得していますか?
高給のイメージを持たれることもある看護師ですが、賃金に満足していない看護師が多い実態も明らかにされており、これが離職にも繋がっています。
給与を労働に見合った額だと納得していない看護師が多いのです。
言い換えれば、このような不満を生み出している職場が多いということです。
納得のいく給与をもらうためには、納得のいく給与制度の病院・施設を見つけることから始めなくてはなりません。
継続的に納得のいく給与をもらうためには、以下のポイントを参考に職場探しをする必要があります。
1.給与規定・運用方法が明確である
就業規則や給与表などにより、賃金支給が計画的で公平性があることです。
支給される賃金の金額や条件が可視化されていると、将来的にどのくらいの給与がもらえるのかを知ることもできるため、将来設計を考える上でも役に立ちます。
2.経営ビジョンが明確である
そもそも雇用側の経営が安定していないと、将来的な昇給どころか、働き口を失うことにもなりかねません。
経営ビジョンが不明確であったり、求める人材像が曖昧な職場というのは、経営的に厳しいことも多いです。
3.職員の意向がタイムリーに吸い上げられるシステムがある
経営陣と看護部の連携が不十分な職場は、看護職員の意向や不満などが上層部に届きにくく、働きやすい職場とは言えません。
看護部内の人間関係だけでなく、組織全体の連携や雰囲気も“働きやすさ”という点で重要な要素になります。
看護師の地位や裁量権が確立されている職場を選びましょう。
今の職場の給与に不満を感じている方、将来的に不安を感じる方は、看護師転職サイトで一度相談してみることをおすすめします。
看護師転職サイトは、今すぐの転職を考えていない方や、まだ迷っている段階の方の相談にも応じてくれます。
経験豊富な専任のコンサルタントが親身に相談に乗ってくれます。
今の職場に知られずに転職活動を進めることも可能です。
自分だけでは調べきれないような詳細なことまで情報提供してくれますので、一人で悩んでいるなら、まず相談してみましょう。
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