怖い先輩看護師との正しい付き合い方|職場でいじめられないために…
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「怖い先輩」がいない職場はない!
どんなに人間関係の良好な職場でも、一人や二人は「怖い先輩」というのが存在します。
「○○さんがいるだけで緊張してしまう」
「○○さんと一緒の勤務の日は、前日から憂鬱な気分になる」
「勤務表ができると、何よりも先に○○さんと一緒の夜勤がないか確認する」
などの経験は、病棟勤務したことのある看護師であれば、誰しも心当たりがあるはずです。
「怖い先輩」の存在によって、緩みがちな風紀が引き締まっている職場もあると思います。
そういう面においては、「怖い先輩」は、必ずしも「悪」ではないのです。
しかし、「怖い先輩」に個人的にいじめられたり、嫌われてしまったりすると、「引き締まる」どころか過緊張でミスを誘発することもあり得ます。
また、話しかけることを臆するあまり、相談できずに業務に支障が出るような事態は避けねばなりません。
何よりも、「怖い先輩」の存在によってあなたが「働きづらさ」を感じているのであれば、それはすぐに手を打つべきなのです。
看護師のタイプ別「怖い先輩」対処法
「怖い先輩」には、いくつかのタイプがあると思います。
タイプ別に、「怖い先輩」の特徴と付き合い方を解説していきます。
1.言い方がキツイ先輩看護師。
「怖い先輩」の中でも、新人が最も悩まされるのは、「言い方がキツイ先輩」ではないでしょうか?
特に、おっとりした性格の方や優等生タイプで学生時代からあまり怒られた経験のない方は、このタイプの先輩に苦手意識を持つことが多いようです。
「言い方がキツイ先輩」に悩まされた時、問題は「誰に対してもキツイ」のか「自分に対してだけキツイ」のか?ということです。
「誰に対してもキツイ」という場合は、「そういう言い方しかできない人なんだ」と理解し、あまり気にしないようにすることです。
「自分に対してだけキツイ気がする」という場合は、部署内の同期や同僚に、それとなく相談してみましょう。
その際、愚痴のような言い方をせず、あくまで「相談」という体裁を保って話をしましょう。
同期や同僚が「私に対してもキツイよ」などと言った場合は、それは「気のせい」です。
「誰に対してもキツイ人」ということで、あまり気にせずに過ごしましょう。
共感できる仲間がいると、それだけで精神的に楽になることもあると思います。
「確かに、あなたにだけキツイよね」などと言われたら、それは個人的ないじめ(イジメ)に該当する場合があります。
信頼できる上司などに相談しましょう。
2.口うるさい先輩看護師。
重箱の隅をつつくような指摘ばかりする先輩もいます。
「そんなことどうでもいいんじゃない?」と思うような細かいことまで口を出すのです。
「口うるさい先輩」には、大きく分けて「指導として口うるさい先輩」と、「意地悪で口うるさい先輩」がいます。
その違いは、仕事の仕方を見ればわかります。
「指導として口うるさい先輩」は、完璧主義で責任感が強いです。
指導が熱心になるあまり、細かいことまで口うるさくなってしまうのです。
そのため、しっかりとできた時にはきちんと褒めてくれます。
また、わからないことを質問すると、とても熱心に教えてくれます。
このタイプの人は、自分のプリセプティに対しては特に厳しい目を向けがちで、プリセプティとなった新人は苦労することも多いです。
しかし、その根底にあるのは「自分の手で一人前の看護師に育て上げたい」という気持ちです。
プリセプターとしての役割が終えると(新人が2年目になった頃)、突然優しくなることが多く、耐える価値はあるかも知れません。
一方、「意地悪として口うるさい先輩」は、人によって態度を変えます。
同じミスに対しても、Aさんには厳しく叱り、Bさんには「気にしなくていいよ」と声をかけるなど、指導に一貫性がありません。
また、特徴的なのは、自分自身が仕事ができない人も多いことです。
そのため、わからないことを質問しても「自分で調べれば」などと、投げやりな態度を取ることが多く、新人としては「取り付く島もない」といった感じになります。
「口うるさい先輩」に接した時は、まず以上のどちらのタイプに属するのかを見極めましょう。
「指導として口うるさい先輩」であれば、わからないことなどは積極的に質問するようにしましょう。
完璧主義の先輩に教わるのが、最も確実な方法だからです。
また、このタイプの先輩は、オン・オフの切り替えが上手なので、休憩中などに話しかけると、意外とフレンドリーに話してくれることも多いです。「オフ」の時に距離を縮めることで、不要な緊張がほぐれ、接しやすくなると思います。
指導内容も感情的に捉えず、尊敬できるところだけに注目して関わりましょう。
「意地悪として口うるさい先輩」とは、極力関わらないようにするのが無難です。
業務上必要なコミュニケーションは取らなければなりませんが、このタイプの先輩は後輩に教えるのが下手なので、できるだけ他の先輩を頼るようにしましょう。
このタイプの先輩に取り入ってしまうと、逆に派閥争いなどの複雑な人間関係に巻き込まれることもあり、余計面倒なことになりかねません。
必要以上に近づかず、適度な距離感を保って接しましょう。
3.笑顔がない怖い先輩看護師。
いつもムスッとしていて、話しかけても素っ気ない…そんな先輩がいると「嫌われているのではないか?」と不安になることもあるでしょう。
近寄りがたい人というのは、どんな集団にも存在するものです。
そのような人は、もともとそういう人である可能性が高いです。
人との距離を縮めるのに時間がかかるタイプの人なのです。
そのような先輩に接する際は、必要以上に怯まないことが大切です。
苦手意識を持つと、相手にもそれが伝わり、余計に距離が縮めにくくなります。
また、挨拶、質問、報告などは、目を見て語尾までしっかりと話すように心がけましょう。
このような先輩と接する中で、最も困るシチュエーションは「聞こえていないのかな?」と思う時です。
ハッキリと聞こえるような声で話しかけましょう。
また、このような先輩には、笑顔や機嫌の良さを求めないことです。
素っ気なくても、必要なコミュニケーションが取れるのであれば、それでよしとします。
あなたは、先輩に気に入られることが仕事ではありません。
他にやるべきことがあるはずです。
先輩スタッフのご機嫌を取ることに執心せず、やるべきことに集中していれば、周囲の人たちもあなたのことを認めてくれます。
怖い先輩看護師がたくさんいて、働きづらい場合は…
怖い先輩の看護師の存在は、特に新人看護師にとっては大きなストレスとなります。
怖い先輩が一人や二人いるのは当然ですが、怖い先輩がたくさんいる職場というのは、職場そのものに問題があるかも知れません。
今の職場が働きづらいと感じたら、転職も視野に入れて考えてみましょう。
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