看護師の新人研修って何をするの?服装から好印象なレポートの書き方まで、徹底レクチャー
ツイート新人研修って何をするの?看護師の新人研修は国で定められている
看護学校や大学を卒業して、晴れて国家試験に受かった方の9割以上が病院に就職すると言われています。
一定以上の規模の病院であれば、最初の数日間は新人研修を行うことが多いです。
「研修なんて面倒くさい」と思う方もいるかも知れませんが、新人看護師の研修内容については厚生労働省でガイドラインが出されています。
つまり、どの病院に就職しても似たり寄ったりの研修があるということです。
研修の日数は、短いところで3日間。長いと10日間くらい研修が続くこともあります。
大学病院などでは、初日に入職式が行われることもあります。
時間は9:00〜17:00という職場が多いようです。
新人研修は、主に以下のような内容で構成されます。
- 院長・看護部長の挨拶
- 病院の歴史・成り立ち等の説明
- 事務部長から、事務手続きに関する説明
- 医療安全に関する研修
- 倫理に関する研修
- 教育担当師長から、教育体制についての説明
- 接遇・マナーに関する研修
- ME機器についての研修
- 看護技術演習
- 事例検討(グループワーク)
この他に、その病院で特徴的な疾患や治療の講義があることもあります。
自己紹介の時間が設けられている場合もあります。
多くの病院で、研修最終日に配属先が発表されるようです。
服装、お昼…みんなどうしてる?
服装
初日はスーツで行きます。
看護師の場合、リクルートスーツ以外は持っていないことが多いので、リクルートスーツで構いません。
2日目以降は、特に何も指示がなければスーツで行くのが無難です。白衣に着替えて研修を受ける場合は、スーツでなくでも良いでしょう。
問題は、「研修にふさわしい服装」とされる場合です。
「研修にふさわしい服装」という場合は、「必ずしもスーツでなくて良い」ということですが、ジーパンなどのカジュアルすぎる服装や露出の多い服装はNGです。
キレイ目のパンツスタイルやワンピースなどが無難です。色もあまり派手すぎるものは避け、黒・グレー・茶系にしましょう。
アクセサリー類は、白衣の場合は外しましょう。スーツや私服の場合は、小さめのピアス程度ならOKですが、大きめのアクセサリーはつけないようにしましょう。ネイルはNGです。
お昼ご飯
研修期間中のお昼休憩は、同期と親睦を深める大切な時間です。
研修期間が終わると、同期と顔を合わせる機会が減ってしまうので、この期間に気の合う仲間を探しておくと良いでしょう。
ご飯は、病院内の食堂などを利用する場合もありますし、時間に余裕があれば外に食べにいくこともあるでしょう。お弁当などを持参する人もいるかと思います。
迷う場合は、菓子パンを持って行くと便利です。
そうすれば、周りの同期がお弁当なら一緒に食べれば良いですし、外に食べに行くなら菓子パンは持ち帰れば良いのです。
出勤時間
遅くとも研修開始10分前には研修会場に到着しているようにしましょう。
日によって研修に使用する部屋が変わることもありますので、事前にきちんと確認しましょう。
その他の注意事項
研修の講師を務めるのは、多くが自分の上司です。
学生時代の先生と生徒の関係とは異なりますので、受講態度には気を付けましょう。
居眠りなどは言語道断です。研修時間もお給料が発生していることを忘れてはいけません。
また、机の上にペットボトルなどの飲み物を置いておくのがNGな職場もあります。
特に、私立大学病院は。研修中の態度に厳しい傾向がありますので、注意しましょう。
研修中に提出物などのことで不明な点がある場合は、きちんと上の人に確認しましょう。
自己判断や、同期同士で相談して勝手な解釈をするのは危険です。
研修期間中に配られた資料は、きちんと保管しておきましょう。
病院で配布される資料の中には、部外秘のものもあります。
駅のゴミ箱などに捨ててしまったり、お店に忘れたりすると大問題になります。
後々必要になることもありますので、きちんと保管しましょう。
研修中のレポート提出ってどうすればいいの?好印象な新人研修レポートの書き方
どの病院でも、新人研修にはレポート提出がついてきます。
レポートの書式については、詳細な規定を設けている職場もあれば、特に規定がない職場など、様々です。
内容は、その日の研修内容について、自分の考えを述べる形式のものが多いようです。
ここで、新人研修のレポートの書き方の基本について押さえておきましょう。
まず、多くの職場が、PCで作成したレポートを提出するようになっています。
メール等に添付して提出する場合もあります。
とは言え、新人の場合は自分のPCを持っていないケースも考えられますので、そのような場合は手書きでもOKとしている職場が多いです。
また、職場のPCを貸してもらえることもありますので、PCを持っていない方は研修担当者に相談してみましょう。
また、プリントアウトする環境がない場合も相談しましょう。USBでの提出が可能なこともありますし、職場のプリンターを貸してもらえることもあります。
いずれにしろ、PCやプリンターを持っていなくても大丈夫なようになっていますので、持っていない場合は焦って購入する必要はありません。
書式については、フォントや余白まで細かく指定している場合もありますので、マニュアルがあれば熟読してから書きましょう。
また、書く量ですが「A4用紙〇枚」となっている場合は、その9割は埋めるのが原則です。あまりに少ないとやる気がないように見られますし、長すぎてもまとまりがないと見なされます。
内容は、「はじめに」「本文」「まとめ」の順で書きます。
「はじめに」では、その研修の大まかな概要を書きます。「大筋を理解している」ということをアピールします。
次に「本文」で、その中で特に印象に残った部分について掘り下げましょう。
この際、講師の使った言葉をそのまま引用すると、「しっかり話を聞いていた」ということをアピールできます。
「まとめ」では、その学びを今後どのように活かしていくかということを記載します。より具体的な方法を記載できると良いでしょう。
また、提出期限を守ることは最低限のルールです。
提出方法や提出場所についてもきちんと確認しておきましょう。
研修を受けるとわかる「職場の本当の姿」
就職活動の時は職場側も良いことしか言いませんが、実際に入職して研修が始めると、職場の本当の姿が見えてくるものです。
ブラックな部分や人間関係など、それまで見えてこなかった様々な面が顔を出します。
新人看護師は誰しも、ある程度は理想と現実のギャップに悩むものですが、「こんなはずじゃなかった」と思うことが積み重なると、仕事そのものが苦痛になってしまうこともあります。
もし、「このまま今の職場で続けて良いのか?」と悩んだら、まずは看護師転職サイトで相談してみることをおすすめします。
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経験豊富な専任コンサルタントが親身になってアドバイスをしてくれますので、安心して相談してみましょう。秘密は守られます。