新人のタイプ別指導法!新人指導がうまくいかない看護師必見!それは指導法に問題があるかも!?
ツイート自分と相手は違う人間!効果的な指導方法も異なるのです
4月に入職した新人看護師も、半年くらい経つと、成長度合いに個人差が出てきます。
その差に悩まされるのは新人本人だけでなく、指導に当たっているプリセプターも同様です。
「自分の指導方法が悪いのではないか?」と自分を責めたり、逆に「新人の覚えが悪いからいけないのだ」と相手のせいにして関係が悪くなってしまうケースもあるでしょう。
多くの人は、自分にとって効果的だった指導方法をそのまま真似たりしますが、どのような指導法が効果的かというのは、実はタイプによって異なるのです。
誰に対しても効果のある指導法というのは存在しません。
今回は、新人の学習タイプを判定し、それぞれのタイプに合った指導法やポイントについて解説していきます。
これまでの指導がうまくいかず、行き詰っていたプリセプターは、是非参考にしてください。
仕事の覚え方には「4つのタイプ」がある
自分のプリセプティに対して、漠然と「自分と同じようなタイプだな」と感じている方もいれば、「自分とは違うタイプだな」と感じている方もいるでしょう。
一般に、仕事の覚え方には「4つのタイプ」があると言われています。
自分に当てはまる項目を見ると、「なるほど!」と思うはずです。
まずは、プリセプティが以下の「4つのタイプ」のどれに当てはまるのか、見てみましょう。
それぞれの特徴を見て、最も該当項目の多いものが、その人のタイプのいうことになります。
1.自信型
- プリセプターに頼るよりも自分で学習しようとする。
- 細かく口を出されることを好まない。
- 人を頼ることができない。
- 優等生として振舞おうとする。
- 自信家で完璧主義者。
- 自分の考えが正しいと思っている。
- 比較的「常識人」である。
2.トライ&エラー型
- 仕事に対しては積極的である。
- 思い込みが強く、自分のやり方にこだわる。
- 「1回やったことがある」=「できる」と思っている。
- カッコいいこと・華やかなことが好き。(技術の上手な先輩の仕草を真似たりする)
- 天狗になりやすい。
- 同期に対しても「上から目線」でものを言うことがある。
3.慎重型
- プリセプターに頼りすぎることがある。
- リスクを敬遠する。(なかなか自立したがらない)
- 指導者に対しては素直である。
- 思慮深く、何でも理由を確認する。
- 知識・情報を偏重する面がある。
- 同期といつも一緒に行動している。
4.従順型
- 先輩からの指導など、内容を吟味せず、無批判に受け入れてしまう。
- 誠実で控えめな印象を与える。
- 真面目で、冗談が通じないことがある。
- 言葉遣いが丁寧で、周囲のスタッフ(同期を含む)とは一定の距離を置いて接している。
「4つのタイプ」別、効果的な指導法とポイント
それぞれのタイプに効果的な指導法とポイントについて解説していきます。
1.自信型の新人
自信型の人は、主導権を握りたがる傾向にあり、人から細かい指示を出されることを好みません。
しかし、このタイプは、比較的順調に指導が進むことが多く、管理職者には「自信型」が多いようです。
向上心は人一倍あり、努力家でもあります。その反面、プライドが高いので、注意が必要です。
指導の際は、目標を共有することが大切です。
「〇月までに△△をできるようになろう」と、大まかな目標設定のみ、プリセプターと一緒に行います。
このタイプは「優等生タイプ」が多いので、目標を設定するだけで、自分なりに計画して目標達成のために行動できます。
また、細かい指示を出されるとプライドが傷つくことがあるので、「報告すること」を重点的に指導しましょう。
2.トライ&エラー型の新人
行動的で活発な印象を与えるタイプですが、放任すると最も危険なタイプなので、注意が必要です。
「1回やったことがある」「1回見学したことがある」ということでも、本気で「一人でできる」と思ってしまうタイプなので、看護技術のチェックは特に注意しましょう。
看護技術の進捗状況などをスタッフ全員で共有し、プリセプターが不在の日でも、きちんと目が届くような体制を整えておくことが必要です。
チェックリストなどを活用しましょう。
可能な限り、実施時は先輩が後方で見守るような体制をとれると良いと思います。
そして、間違っていることがあったら、すぐに注意するようにします。
このタイプは、比較的打たれ強い人が多いので、多少厳しくても、間違っていることははっきりと指摘しましょう。
目立つことや華やかなことが好きなので、病棟で急変などがあると、他の業務をそっちのけでそちらに行ってしまうこともあります。
こまめな報告をさせるようにしましょう。
また、仕草がカッコいい先輩の真似をしたがるのも特徴です。
些細なことでも真似をします。
例えば、ステートを首にかけている先輩がカッコいいと思ったら自分も首にかけてみたり、手の甲にメモしている先輩がカッコいいと思ったら自分も同じようにしてみるなどです。
そのため、悪影響を与えそうなスタッフを近づけないことも必要です。
3.慎重型の新人
冷静で落ち着きがある印象を与えるタイプで、プリセプターからすると積極性に欠けていると感じるかも知れません。
何をするにも「失敗したらどうしよう」という不安が先に立ってしまい、なかなか「一人でできます」と言い出せないタイプです。
そのため、看護技術の進捗状況はスタッフで共有しておくことが必要です。
また、技術チェックリストなどを活用し、できるようになった技術に関しては、プリセプターがきちんと「もう一人で大丈夫」というお墨付きを与えるようにしましょう。
自信を持たせることがポイントです。
4.従順型の新人
何でも先輩や指導者に言われた通りに行動するので、最初のうちは「扱いやすい新人」と思われやすいのがこのタイプです。
しかし、自分で理由などを考えずに、「言われた通り」にやってしまうので、徐々に成長の遅さが目に付くようになります。
ただ、「見て覚える」ということについては長けているので、手本を見せるという形式の指導が向いています。
口頭での指導は、あまり細かいことまで説明すると、ますます考えずに行動するようになってしまうので、重要なポイントのみに絞って説明するようにすると良いでしょう。
また、自分で考えるような誘導も必要です。
説明の後には、「どうしてこれをやると思う?」「何に気を付ければ良いと思う?」などと、質問形式にしてみましょう。
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