新人看護師におすすめの配属先はどこ？各診療科のメリットとデメリットを徹底比較！
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【新人看護師の配属先はその後の看護師人生を左右する
看護師にとっての配属先は、仕事のやりがいや楽しさ、働きやすさなどに影響する重要な要素です。
特に、新人時代を何科で過ごしたかというのは、その後の看護師人生にも大きく影響します。
看護観や看護技術の基礎が培われる新人時代、何科で働くのがベストなのでしょうか？
配属先の希望は、就職試験の面接で聞かれるケースが多いようです。履歴書に記載させる病院も多いです。
そのため、新卒の配属先希望は学生時代に決めなくてはなりません。
看護学生は、実習で現場を見てはいるものの、全ての診療科を回れるわけではありません。
そこで今回は、主な診療科に「新人として配属される場合」のメリットとデメリットを挙げていきます。
診療科・分野別、新人看護師にとってのメリット・デメリットを徹底比較！
1.一般内科
メリット
- どこでも応用のきく基本が学べる。
- 一般内科で扱う疾患・薬は、知っておいて損はない。
- 比較的メジャーな疾患が多く、勉強・情報収集がしやすい。
- じっくりと勉強しながら患者と関われる。
デメリット
- 長期入院の患者が多く、コミュニケーション能力を要する。
- 慢性疾患の患者が多いため、看護介入の成果が目に見えにくい。
- 人によっては、日々の業務が単調に感じられてしまう。
2.消化器外科
メリット
- 医療処置が多く、技術が身に付く。
- 応用のきく基本が学べる。
- スピード感に慣れ、テキパキと動けるようになる。
- 病床の回転が速いので、多くの症例を経験できる。
- 急性期から終末期まで、様々なステージの症例を経験できる。
- 急変も多く、対応能力が身に付く。
- 手術日を中心に、メリハリのある仕事ができる。
デメリット
- 繁忙度が高く、指導が厳しいことが多い。
- 体力が必要。
- 急変や患者の死を目の当たりにすることも多く、精神的なタフさが必要。
3.循環器科
メリット
- 心電図に強くなれる。
- 応用のきく基本が学べる。
- やりがいを感じ、自分の仕事に誇りを持てる。
- 急性期・慢性期・回復期・終末期と、様々なステージの症例を経験できる。
デメリット
- 比較的「デキる看護師」の多い診療科であり、指導が厳しいこともある。
- 勉強が大変。
4.整形外科
メリット
- 比較的、亡くなる患者の少ない診療科であり、精神的な負担が少ない。
- 男性看護師にも働きやすい診療科である。
- 患者が元気に退院する姿を見ることができる。
- 周手術期の看護が学べる。
- 日常生活援助の技術が学べる。
- 看護師の出番が多いため、やりがいを感じる。
デメリット
- 一般的にメジャーな疾患や薬に疎くなりやすい。
- 体力・力が必要。
- 腰などを痛めやすい。
5.脳神経外科
メリット
- 移送、体位変換、口腔ケア、経管栄養、吸引、胃ろう、ドレーン管理など、医療処置・看護技術をする機会が多く、技術力は最も身に付く。
- 人工呼吸器を扱う機会も多く、重症患者ケアの技術が身に付く。
- 看護の専門性を発揮しやすい分野であり、やりがいを感じる。
- 長期入院の患者が多く、じっくりと関われる。
- 転院や在宅療養へ移行する患者も多く、社会資源について学ぶことができるため、将来的にケアマネージャーなどを目指す方にはお勧め。
- 理学療法士など、他のコメディカルとの接点が多く、チーム医療を実感できる。
デメリット
- 意識障害の患者が多い職場の場合、自身のコミュニケーション能力が育ちにくい。
- 体力・力が必要。
- 腰などを痛めやすい。
- 高度な技術を必要とする処置もあり、プレッシャーを感じることも多い。
- 転倒・転落などの事故が発生しやすい。
6.血液内科
メリット
- 長期入院・療養中の患者が多く、高度なコミュニケーション能力が身に付く。
- 患者とじっくり関われる。
- 抗がん剤治療の看護を学べる。
- 幅広い年齢層の患者がいるため、どんな年代の患者にも対応できるようになる。
- 専門性が高く、やりがいを感じ、誇りを持って働くことができる。
デメリット
- 長期入院によるストレスを抱えている患者も多く、患者とのコミュニケーションに悩むことも多い。
- 抗がん剤を扱う業務が多く、プレッシャーを感じる。
- 新薬を扱うことも多く、情報収集できる場が限られる。
7.小児科
メリット
- 幅広い疾患を学べる。
- 小児科でしか学べない疾患・技術もある。
- 投薬の指示が細かいため、慎重を期して業務に当たる習慣が身に付く。
デメリット
- 成人の病棟に異動になった時、疾患・薬・看護技術など学び直さないといけないことも多い。
8.手術室
メリット
- 解剖生理に強くなるため、様々な疾患・病態の理解が深まる。
- 将来的に外科系に異動になった時、周手術期の看護に強くなる。
- 挿管や人工呼吸器の扱いなどに慣れるため、重症患者のケアも落ち着いてできるようになる。
- 誇りを持って働ける。
- 一度手術室勤務を経験していると、転職しても手術室で働きやすい。
- 医療処置の介助に強くなる。（縫合、中心静脈カテーテル挿入など）
デメリット
?日常生活援助の技術が身に付かない。
?病棟に異動になった時、一から仕事を覚える必要がある。
9.救急室・ICU
メリット
- 全身状態のアセスメント能力がつく。
- 医療処置の技術が身に付く。
- 急変時の対応に強くなる。
- 素早い判断力が身に付く。
- 様々な症例を経験できる。
- やりがいを感じ、誇りを持って働ける。
デメリット
- 日常生活援助の技術が身に付かない。
- 患者・家族とのコミュニケーション能力が育ちにくい。
- 病棟に異動になった時、看護計画立案などに苦慮することもある。
10.外来
メリット
- 様々な患者の対応技術を学べ、コミュニケーション能力が上がる。
- 幅広い疾患・治療について勉強できる。
- 医師が患者へ説明する場面に立ち会うことが多いため、疾患・治療をわかりやすく説明する技術が身に付く。
- 社会生活を営みながら療養を続ける患者の姿を見ることができるため、病棟に異動になった際、退院指導や継続看護に強くなる。
- 様々なコメディカルと接点が多くなる。
- 院内の流れを把握しやすい。
デメリット
- 日常生活援助の技術が身に付かない。
- 病棟でしか行われない医療処置（尿道カテーテル挿入、中心静脈カテーテル挿入など）の技術を経験する機会がない。
- 病棟に異動になった時、一から仕事を覚える必要がある。
こうして見ると、どの診療科・分野にもメリット・デメリットがあることがわかります。
大切なのは、自分の将来のビジョンを見据えて、自分に合った配属先を探すことでしょう。
また、配属先は必ずしも希望通りになるとは限りません。
もし、希望していない部署に配属になっても、「メリット」に目を向けて、前向きな気持ちで仕事に臨むと良いでしょう。
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