新人看護師の目標管理シートの書き方〜基本編〜上司はどのように評価する？目標設定のポイントは？
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「目標管理」って、そもそも何？
看護師が働く多くの職場では、「目標管理」の制度が採用されています。
「目標管理シート」「チャレンジシート」など名称は様々ですが、要するに自分自身が成長し、組織にとって良い結果をもたらすために、自らが目標を立てて、それを達成するために行動するというものです。
「健康管理」「金銭管理」などと同じように、自分で“目標”を“管理”するから「目標管理」と呼ぶのです。
近年は、看護師のみならず多くの企業や組織が「目標管理制度」を導入しています。
これが給与やボーナス、昇格・昇給に直結する職場も多く、目標管理をしっかりと行えることは、これからの社会人として必要なスキルと言えるでしょう。
看護師の場合は、シフト勤務のために全員揃っての研修会を開催することが難しいため、「個々に研鑽を積む必要がある」という意味合いも含まれています。
職場からお膳立てされなくても、自ら学ぶ姿勢のある看護師が求められているのです。
一般的な看護師の目標管理の流れは、以下の通りです。
- 年度初めに目標管理シートを作成し、上司に提出。
- 提出した目標管理シートをもとに、上司と面談。目標が適切でない場合は、作成し直すことを命じられる。
- 9月頃に、中間評価・面談を行い、進捗状況を確認する。必要なら目標の修正を行う。
- 年度末に最終評価・面談を行う。
目標設定する前に
転職サイトのキャリアコンサルタントに、目標管理シートの書き方を相談できることは、ご存じでしょうか？
転職サイトといっても、利用者は転職したい方だけでく、日頃の仕事のアドバイスを受けることができます。
普段職場では、先輩に相談しようと思っても、なかなか相談できるチャンスが無かったりしますよね。
そうした時は、こうした無料の相談サービスを利用してみることがおすすめです。
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看護師転職サイトはネット上にたくさんありますが、前職が看護師のコンサルタントが最も多いのが、こちらの「看護roo」です。
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新人にとっての「目標管理」
病院によっては、ある一定の経験年数を満たした看護師にのみ「目標管理」を導入している場合もありますが、近年は1年目から導入する職場が増えているようです。
1年目の目標管理は、給与・ボーナスに直結させない場合が多く、「今後の目標管理に慣れるための練習」といった意味合いが大きいようです。
まだ看護師の仕事にも職場にも慣れない新人の時期に「目標管理」と言われても、どんな目標を立てたら良いのか、何を書いたら良いのかわからないという方も多いでしょう。
そこで、具体的な目標の立て方、書き方について説明していきます。
新人の目標設定のポイント
適切なレベルの目標を立てることが必要です。
目標設定が適切ならば、それは自分を高め、成長することに繋がります。
逆に、誤った目標設定をすると、自分を苦しめるものになってしまいます。
時に、「ハイレベルな目標を立てた方が、やる気があると評価される」と思って、崇高な目標を立てる人がいますが、これは間違いです。
安全第一の医療現場では、新人に急速な成長は求めていません。
求めているのは、小さなステップを確実に上っていける人です。
従って、新人の目標は「基本中の基本」と思われることで充分です。
1年目のうちは、「当たり前のことが当たり前にできるようになる」ことが求められており、それ以上でも以下でもありません。
新人看護師の目標設定のポイントは
- 無理がない。
- 確実にクリアできる初歩的なもの。
と心得ておきましょう。
何を目標にするか
目標を立てる際に、必ず満たしておかなければならない絶対条件は以下の２つです。
- 病院・看護部・組織のためになること。
- 自分自身の成長に繋がること。
目標を考える時には、まず、病院・看護部・病棟（所属部署）の目標に目を通しましょう。
その中で、「自分が関与できそうなもの」「取り組めそうなもの」を選びます。
例えば、病院の目標の中に「外来患者数の増加」という項目があっても、それは新人看護師に関与できることではないでしょう。
しかし、「コスト削減」という項目であれば、「備品の無駄遣いをなくす」など、新人看護師であっても関与することが可能です。
同じく、「院内感染防止」という項目であれば、「月に1度、マニュアルを確認する」などの行動で関与することができます。
また、当然のことながら、病院や看護部の目標と食い違う内容の目標は認められません。
「新人の私が、病院のためになることができるの？」と思うかも知れませんが、ベクトルさえ間違っていなければOKです。
方向さえ間違っていなければ、「こんな小さなことで良いの？」と思うような目標で構わないのです。
目標を立てる時は評価する時のことを考えて！
「目標管理」は、中間・期末に評価を行います。
まず自己評価をして上司に提出し、それをもとに面談で上司からの評価を受けます。
評価の方法は、アルファベットなどのランクで評価するのが一般的です。
以下は、評価ランクの一例です。
S：予想を上回る結果を出すことができた。
A：目標を予定通りに達成した。
B：目標を概ね予定通りに達成した。
C：一部の目標を達成できなかった。
D：全く達成できなかった。
曖昧な目標を立てると、評価しにくくなります。
評価しやすい表現を用いることで、目標がより具体的になり、達成しやすい目標にもなります。
〜応用編〜では、新人の目標管理シートの書き方の具体例をご紹介していきます。
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